ローズクラウンの断頭台 ~狂った弟に可愛い後輩を奪われた。けれど彼女が弟と結婚したのは、私を救うために彼を殺すためだった~

 名門貴族の長女エルシーリア。彼女には、誰にも言えない秘密があった。
 それは、実の弟であるラニエロが、美しい容姿の裏に「怪物」のような冷酷さを隠し持っていること。
 エルシーリアの愛した猫、大切にしていた恋人……。彼女の心の拠り所は、すべてラニエロによって無惨に、あるいは巧妙に奪われてきた。
「姉さんの可愛がっている“人形”は、僕がいただいたよ」
 ついに魔の手は、彼女が学校で妹のように可愛がっていた後輩・クラーラにまで及ぶ。
 純白のウェディングドレス。愛し合うふりをする新郎新婦。
 弟にすべてを奪われ、絶望の淵で教会に佇むエルシーリアだったが、彼女はまだ知らなかった。
 弟が「白い蝶」だと思って捕食したその少女が、実は猛毒を隠し持った「毒蛾」であったことを。
「私はエルシーリア様の“盾”に、そして彼を刺し殺す“剣”になります」
 これは、怪物のような弟に執着された姉と、その姉を狂信する少女が贈る、血塗られた愛と復讐の物語。
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