月の輝く夜に行った先は、異世界でした。今度こそ、彼に会えると信じています

――――月の輝く夜に行った先は、異世界でした。――――


 月の輝く夜、気づけば私は見知らぬ地に立っていた。
 人々は私を「聖女」と呼び、王族は婚姻を望み、貴族たちは競うように手を伸ばす。

 けれど、そんな呼び名も求めも、私の心を満たすことはない。
 だって私は――ずっと、彼を探しているから。

 かつて月へ帰ったかぐや姫の魂を持つ少女。
 今度こそ約束を果たすために、彼を探し続ける。

 そして今、千年の時を越えた再会の約束が、静かに動き始める。

 “癒し”と“ざまぁ”が交差する異世界転生譚。
 失われた約束を辿り、千年以上の時を超えて巡り合う――
 魂の再会と愛の物語が、ここから始まる。
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