熾火は地に灯る 〜灰の野で君の灯を抱く〜
一人で抱えこまないでください。悲しいことも、怖いことも、俺にも見せてほしい。全部、一緒に背負いたいんです――そう言ってくれた人が、この腕の中で崩れ落ちた。
七年に一度の大祀を越えて、ゼインとミトは二人で暮らす日々が始まった。
崩れた根の村の跡に林を植え、水の神殿と交わした「一年の約束」を果たそうと地の底の水脈を追う地の神殿の神官ミト。
その隣で毎日路を灯し、分け与えた火でミトの帰り道まで照らす、年下の火の武官ゼイン。
ミトが言い淀めば、ゼインは聞き出すまで決して離さない。
けれど本当に隠しごとをしていたのはゼインのほうだった。
守るものが増えるほど細っていく熾火。
「風のせいです」と笑う恋人の灯が、路の途中で揺らぐ。
心ごと救い上げてもらったミトは、今度は自分が抱きとめる番だと腕を伸ばす。
やがて神殿長の杖を託され、路の上の人から、帰る場所を守る人へ。
どこが崩れても、一緒に帰る。
灰の野で、すべてを抱く人の灯を、二人で守っていく物語。
※『熾火は、地に灯る 〜崩れゆく世界で、君と灯をともす〜』(見習いと間違われた年上神官ですが〜))の続編です。
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ミトが言い淀めば、ゼインは聞き出すまで決して離さない。
けれど本当に隠しごとをしていたのはゼインのほうだった。
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「風のせいです」と笑う恋人の灯が、路の途中で揺らぐ。
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やがて神殿長の杖を託され、路の上の人から、帰る場所を守る人へ。
どこが崩れても、一緒に帰る。
灰の野で、すべてを抱く人の灯を、二人で守っていく物語。
※『熾火は、地に灯る 〜崩れゆく世界で、君と灯をともす〜』(見習いと間違われた年上神官ですが〜))の続編です。
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