【完結】潔く私を忘れてください旦那様

「子を産めないなんて思っていなかった
       君を選んだ事が間違いだ」

子を産めない
お医者様に診断され、嘆き泣いていた私に彼がかけた最初の言葉を今でも忘れない

私を「愛している」と言った口で
別れを告げた

私を抱きしめた両手で
突き放した彼を忘れるはずがない……






1年の月日が経ち
ローズベル子爵家の屋敷で過ごしていた私の元へとやって来た来客

私と離縁したベンジャミン公爵が訪れ、開口一番に言ったのは
謝罪の言葉でも、後悔の言葉でもなかった。

「君ともう一度、復縁をしたいと思っている…引き受けてくれるよね?」


そんな事を言われて……私は思う
貴方に返す返事はただ一つだと。



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