褪せる夕景

 八月の終わりに弘は思い出す。小学生最初の夏休みのある記憶を。
 明るく喜びに満ち溢れた、遊びばかりの夏休み。
 様々な楽しい記憶の中、こびりつく凄惨な光景。

 大人になり、色褪せていく多くの記憶に思いをはせる中、再び色合いを戻す報せを弘は耳にする。
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