夢より香る 光の庭で
全10話 完結
ある雨の夜、バーに一人の男がやって来る。
バーテンダーは言葉を失った。
黒いロングコートに亜麻色の髪をした男は、夢に見る記憶の中の男と変わらない風貌をしていた。
男から、夢の中では嗅ぐ事の出来なかったアルファの香りを感じて、彼への想いを胸に生きた前世の記憶が鮮やかに蘇る。
ビルの地下にあるバーを営む有飛には前世の記憶があった。
砂漠に生きる蒼の民族と言われた遊牧民族の中で、預言者として隔離された生活を送っていた男性体のオメガのアリという少年が有飛の前世の姿だった。
ある日、病人を抱えた異国の軍人達を部族が助けて迎え入れたと聞いたアリは、その様子を見に行って一人の男と出会う。
有飛は、前世で生き別れた男への逸る気持ちを自覚しながらも、今度は自分とは関わらず、彼に幸福をもたらす運命の番と結ばれて欲しいと願う。
そんな有飛の前に、男は度々姿を現すようになる。
駄目と言っても、悪びれもしない微笑みを見せて自分の空間に入り込んで来る男に困惑しながらも、昔の彼を重ねてしまう。
サハラ砂漠で出会った遊牧民族のオメガの少年と、イギリス軍調査隊にいたアルファの少佐との遂げられなかった恋と、現代を生きる二人が心を重ねて行く物語。
ハピエンです。
※攻めフェ描写あります
※ムーンライトノベルズ・エブリスタにも投稿
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