Jihad cum Diis ジハードクムディース -夜の子は月に願う-
あの日、神が定めた運命が動き始めた。
魔王が封印されて約七十年たった今、人は戦いを忘れ始める。魔術が発展する兆しが見え始め、徐々に魔法が風化する中、妖精達やドラゴン、そして、神との関係性が変わろうとしていた。
†
かつて、闇の女神の力を継いだ"神使い"の幼子は地の底に落ちた。その幼子は、幼子から少年へ。
今年で十五歳になるルークは精霊使いとして、名ばかりになりつつある冒険者ギルドで依頼をこなす日々を送っている。
過去に囚われ無茶をし続けるルークに、親代わりのシェルは思うところがあるようで――
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