完結 辺境伯は子供が欲しい

 辺境グウェンディール領では日々難易度の高いモンスターたちが攻めてきていた。瘴気も濃くなり、国に聖女や聖職者を要請するが彼女たちの安全を理由に派遣されることがなかった。

 領民の安全のために日々戦うが魔力の核となる魔核にヒビが入り、いつ魔法が使えなくなるか先の見えない不安を抱えて生きるようになった。
 そんな時、魔核を癒し治せる異世界人が現れた。
 時々聞こえる彼女の妹を名乗るものの声。声の指示で動いていると少女と距離が近づいていく。
 
 領地を2人で守り安心した日常を過ごしていた時のことだった。

 彼女が隣国の王都に行き、好きな人に会いに行くと話した。彼は口で祝福の言葉を言うが、内心では行ってほしくなかった。一度王都に行ったら戻ってこないと分かっていたからである。
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