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第3章森へ行こう
ボタン
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さて。できているブラウスとズボンを着ようとした時、
「お姉ちゃん。はいっていい?」とさっきまでカリエさんのそばから離れなかったエリーちゃんの声がしたので、
「ちょっと待ってね」と言って全部着替え終わって
「いいわよ。入っていらっしゃい」と声をかけた。
「お母さんから。さっきオールさんが『これを渡してくれ』って持ってきたの」層言って袋を差し出してくれた。
「ありがとう。これで作業がはかどるわ」と言って引き出しにしまおうとしたら、
「ねえそれ何に使うの?オールさんて確か木工師だよね?」と聞いてきた。
「これはボタンと言って、服を合わせた時に使ったり、カバンの蓋を閉める時に使う道具なの。一応試作品を渡して作ってもらったのよ」
「もしかしてこの木の枝みたいなもの?」とブラウスの前合わせについている、ボタンを指して聞いてきた。この世界にボタンはあっても一般的には普及していないらしく、珍しいらしい。
「そうよ。私の腕ではこくらいしかできなかったんだけど、本職の人に頼むとどれだけ変わるか楽しみなの」と教えてあげると
「私の服にもそんな飾りが欲しい」と言い出した。
どう見ても飾りに見えるらしいボタンは、本来の丸っこい形をしてるものではなく、楕円形形をした紐を引っ掛けるタイプのボタンなので、そう見えるらしい。
「じゃあ、今度面白いものを作ってもらったら、一緒に服を作りましょう」そう言って色やらデザインの話をしながらカバンから紙と色えんぴつを出した。
「お姉ちゃん。この白いモノと枝がたくさんあるのは何?」と聞いてきた。この世界は羊皮紙というものしかなく、えんぴつも珍しいものらしい。
「これは植物を使って作られる紙というものと、それに字や絵を描くものよ。色が付いている分想像ができやすいでしょ」と答えた。
この2週間でわかったことだが、私のカバンの中に必要と思うモノが現れる機能がある。おかげで、考えただけで必要なものを手に取ることができた。
しばらく紙を使って色々なデザインを考えていると、
「いつまで、着替えるのに時間がかかっているんだ?」とジーク様がクリンを連れてやってきた。
「ごめんなさい。話に夢中になってまたしていることを忘れていたわ」と、机の上に広げられた紙をしまっていると
「エリー。まさかおねだりなんかしていないよね?」とクリンが聞いてきた。
「次作るもののデザインを話していたの。さすが女の子、すごい発想力で色々アイデアが出てきたわ」こ私が答えた。
「もうすぐご飯だから、食堂に来てくれって」そう言ってそっぽを向かれたところによるといじけたのかもしれない。いいこと思いついた
「クリン。あなた折り畳みナイフ用の柄に装飾をいれてみない?」
「どういうこと?」
「一本ずつ違う装飾を施せば、世界に一つしかないモノができるでしょ」と答えると
「面白そうですね。父さんと相談してみます」と答えた。
「折り畳みナイフの一本はあなたのモノよ。デザインや持ちやすさを考えてみてね」と言って4人で食堂に移動した。
「お姉ちゃん。はいっていい?」とさっきまでカリエさんのそばから離れなかったエリーちゃんの声がしたので、
「ちょっと待ってね」と言って全部着替え終わって
「いいわよ。入っていらっしゃい」と声をかけた。
「お母さんから。さっきオールさんが『これを渡してくれ』って持ってきたの」層言って袋を差し出してくれた。
「ありがとう。これで作業がはかどるわ」と言って引き出しにしまおうとしたら、
「ねえそれ何に使うの?オールさんて確か木工師だよね?」と聞いてきた。
「これはボタンと言って、服を合わせた時に使ったり、カバンの蓋を閉める時に使う道具なの。一応試作品を渡して作ってもらったのよ」
「もしかしてこの木の枝みたいなもの?」とブラウスの前合わせについている、ボタンを指して聞いてきた。この世界にボタンはあっても一般的には普及していないらしく、珍しいらしい。
「そうよ。私の腕ではこくらいしかできなかったんだけど、本職の人に頼むとどれだけ変わるか楽しみなの」と教えてあげると
「私の服にもそんな飾りが欲しい」と言い出した。
どう見ても飾りに見えるらしいボタンは、本来の丸っこい形をしてるものではなく、楕円形形をした紐を引っ掛けるタイプのボタンなので、そう見えるらしい。
「じゃあ、今度面白いものを作ってもらったら、一緒に服を作りましょう」そう言って色やらデザインの話をしながらカバンから紙と色えんぴつを出した。
「お姉ちゃん。この白いモノと枝がたくさんあるのは何?」と聞いてきた。この世界は羊皮紙というものしかなく、えんぴつも珍しいものらしい。
「これは植物を使って作られる紙というものと、それに字や絵を描くものよ。色が付いている分想像ができやすいでしょ」と答えた。
この2週間でわかったことだが、私のカバンの中に必要と思うモノが現れる機能がある。おかげで、考えただけで必要なものを手に取ることができた。
しばらく紙を使って色々なデザインを考えていると、
「いつまで、着替えるのに時間がかかっているんだ?」とジーク様がクリンを連れてやってきた。
「ごめんなさい。話に夢中になってまたしていることを忘れていたわ」と、机の上に広げられた紙をしまっていると
「エリー。まさかおねだりなんかしていないよね?」とクリンが聞いてきた。
「次作るもののデザインを話していたの。さすが女の子、すごい発想力で色々アイデアが出てきたわ」こ私が答えた。
「もうすぐご飯だから、食堂に来てくれって」そう言ってそっぽを向かれたところによるといじけたのかもしれない。いいこと思いついた
「クリン。あなた折り畳みナイフ用の柄に装飾をいれてみない?」
「どういうこと?」
「一本ずつ違う装飾を施せば、世界に一つしかないモノができるでしょ」と答えると
「面白そうですね。父さんと相談してみます」と答えた。
「折り畳みナイフの一本はあなたのモノよ。デザインや持ちやすさを考えてみてね」と言って4人で食堂に移動した。
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