婚約者といちゃつく女騎士が「私って中身男だし、気を遣わないで」と言うので、本人の希望を伝えました
「いいことサラ。王都ではドレスが女の鎧なのよ。剣ではなく言葉を使い、相手を攻撃するだけでなく、自分を守るのよ。それが分からなくては、王都で暮らせないわ」
辺境の地を治めるエストラ家の娘サラシェーナは、母からの言葉を着替えるたびに噛み締める。
国境にある辺境伯エストラ家のサラと、王都を守護する騎士団長の甥との婚約が成立したのは半年前。
国境と王都間の軍事的な交渉が円滑になるように意図された、国の政略的な縁組だ。
そこにサラの意思は関係ない。貴族の娘として忠実に従うしかなかった。
ところが、王都で花嫁修業中、思いもよらぬ噂を耳にする。
「サラ、あなたの婚約者の噂を聞いたのだけれど、あなたは把握していて? あら、知らなかったの? 同僚の女騎士とおかしなことになっているわよ」
サラがダンケンに会いに行くと、彼は職場の同僚の女騎士と恋人みたいに親しげに触れ合っていた。
サラが二人に注意をすると、女性がこう反論してきた。
「初めまして、ダンケンの婚約者さん? 私とダンケンはただの仲間! そんな疑われるような仲じゃないって。私って中身男だからさ、男といるほうが性に合っているだけなんだよ」
これは浮気相手と思われる女騎士の意見を一旦信じた結果、幸せを手に入れたサラのお話。
※表紙はAI生成画像です
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