金甌と黒甌
天と海に裂かれた世界、鏡海南海。
金甌の民は龍の血を、黒甌の民は蛇の血を引くとされ、三百年ものあいだ「血の交換」によってかろうじて均衡を保ってきた。
しかし、その均衡は腐りかけていた。
天龍閣の才女タン・ランと、淵蛇殿の末娘ゴック・チンは、互いに鏡の裏表のごとき姿で出会う。
禁忌の手を重ねた瞬間、世界は逆転し、龍紋と蛇紋は溶け合い「鏡紋」となる。
血で血を洗う時代は終わりを告げた――。
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