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第4章 学生色々。学校でのトラブルって、避けられるものと、避けられないものがあるんだよね。
78.心境と状況の変化は、いつだって、ある日、突然。
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ナユカ・ジョンストンは、寮の部屋で、仕事をしていた。
ナユカへの来客は、入寮前から、ジョンストン伯爵家の仕事関係オンリー。
仕事に追われて、貴族令嬢としての社交らしい社交をする機会がなかったナユカには、仕事絡みではない知人がいなかった。
仕事絡みの知人は、皆、大人で、ナユカの家と利害関係があり、子どものナユカが腹を割って話せる相手にはならなかった。
そんなナユカの部屋に先触れがあった。
「誰?」
「バネッサ・オッドア様です。」
「バネッサが?先触れを?」
バネッサと話すようになってから、ナユカは、毎日が楽しくなった。
貴族寮は、訪問前に、侍女からの先触れが必須。
貴族社会のルールが適用される。
仕事以外の先触れなんて、初めて。
ナユカは浮き足立った。
ジョンストン伯爵家の客じゃない。
初めてのナユカへの来客。
「今ある仕事を出来るだけ早く片付けて、来週に時間をとるわ。来週のいつにするかは、仕事の状況で決めるから。」
仕事終わりに楽しみがあると、仕事にも精が出る。
自分のための楽しみなんて生まれて初めて。
ナユカは張り切って、仕事を再開しかけた。
バネッサの侍女に対応したナユカの侍女が戻ってこない。
口論になっているようだ。
口論になるような内容を頼んだ覚えはないのだけど。
ナユカは、秘書の1人に様子を見に行かせた。
扉を少しばかり、開けて隙間を作る。
声が聞こえてくる。
複数の大人の女性の声だ。
複数?
1人はナユカの侍女。
毎日聞いている。
もう1人は、バネッサの侍女?
だけじゃない。
他にも2人いる。
ナユカが様子を見に行かせた秘書とは別に。
どういうこと?
先触れのための侍女を3人も寄越す?
ナユカへの来客は、入寮前から、ジョンストン伯爵家の仕事関係オンリー。
仕事に追われて、貴族令嬢としての社交らしい社交をする機会がなかったナユカには、仕事絡みではない知人がいなかった。
仕事絡みの知人は、皆、大人で、ナユカの家と利害関係があり、子どものナユカが腹を割って話せる相手にはならなかった。
そんなナユカの部屋に先触れがあった。
「誰?」
「バネッサ・オッドア様です。」
「バネッサが?先触れを?」
バネッサと話すようになってから、ナユカは、毎日が楽しくなった。
貴族寮は、訪問前に、侍女からの先触れが必須。
貴族社会のルールが適用される。
仕事以外の先触れなんて、初めて。
ナユカは浮き足立った。
ジョンストン伯爵家の客じゃない。
初めてのナユカへの来客。
「今ある仕事を出来るだけ早く片付けて、来週に時間をとるわ。来週のいつにするかは、仕事の状況で決めるから。」
仕事終わりに楽しみがあると、仕事にも精が出る。
自分のための楽しみなんて生まれて初めて。
ナユカは張り切って、仕事を再開しかけた。
バネッサの侍女に対応したナユカの侍女が戻ってこない。
口論になっているようだ。
口論になるような内容を頼んだ覚えはないのだけど。
ナユカは、秘書の1人に様子を見に行かせた。
扉を少しばかり、開けて隙間を作る。
声が聞こえてくる。
複数の大人の女性の声だ。
複数?
1人はナユカの侍女。
毎日聞いている。
もう1人は、バネッサの侍女?
だけじゃない。
他にも2人いる。
ナユカが様子を見に行かせた秘書とは別に。
どういうこと?
先触れのための侍女を3人も寄越す?
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