【完結】大聖女に搾り尽くされた元聖女は、辺境伯の溺愛に気づかない。
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だがその純粋さを利用したのは、誰よりも信じていた人たちだった。
偽りの慈愛を掲げる大聖女と、その傍らで笑う王太子。
二人に力を吸い尽くされ、まだ十六にして髪は白く、頬には皺。
“聖女失格”の烙印を押され、婚約破棄で晒し者となった彼女に残されたのは――わずかな息と、祈る癖だけだった。
そんな絶望のなか、届いたのは一通の書状。
送り主は「恐ろしい」と噂される北方の辺境伯イザーク。
文面には、ただ一言。
「我が妻となってほしい」
それは罠? 憐れみ? それとも――。
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