時間逆行をして記憶があるのは何も貴女だけとは限りません

 悪女シュルヴィアの悪行の証拠を集め、遂に義姉を断頭台に追い込んだ義妹ミンミとその仲間達はこれでこの国に平和が訪れる、そう信じた。
 しかし数日と経たずに自体は急展開、悪化していった。
 先ず、ミンミの神聖力が衰え、使えなくなった。それと同時に周囲の人々の態度と目がよそよそしいものになり遂には冷たくなっていった。
 そして・・・・・・。
「ミンミ、貴様を聖女シュルヴィアを殺害及び国家騒乱罪で逮捕する・・・・・・ッ!」
 そう言ったのは義兄のヨエルであった。
「どうして、私は悪い事なんてしてないのに・・・・・・」
 遂には火にあぶられ、嘆く彼女は煙に巻かれながら意識を手放していた。

 そして、次に目覚めた時彼女は大公家に養女になる前の時間まで巻き戻っていた。
 ああ、きっと神様は私にやり直すチャンスをお与え下さったのね・・・・・・!

 次こそはみんなと一緒に幸せになるの!

 ミンミはそう決心するのであった。
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