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11 あの夜の事情聴取②

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どうやら誰もが玉井に金曜日の話を聞きたがったようだ。
当たり前だが俺に聞いてくる奴はいない。
例外はこいつだけだ。

「そういえば、金曜日どうだった?」

しれっと聞いてくる。玉井に聞いただろう、絶対そうだろう。
大体泊めろと言い出したのはこいつだ。何考えてるんだ。

「お前、すっかり今聞いてたんだろう?だいたいお前だけじゃない、皆玉井に聞いてるみたいだ。」

「そりゃあそうでしょう。何かあっても玉井ちゃんなら隠しきれないもん。わかり易いだろう?」

「何があるって言うんだ。お前らそんなこと考えてるのか?」

「まさか、玉井ちゃんを見て、何もなかったなって安心してみんな聞くんだよ。これで二人がぎくしゃくしてたりしたらどっちにも聞けないって。」

「あってたまるか、ボケッ。」

ふっ。鼻で笑われた。

「でも楽しそうだったじゃない、自宅で二人だけでパジャマでの2次会。玉井ちゃんがそう言ってたよ。」

「・・・・・覚えてないんだ。」

「は?」

「まったく記憶がない。気がついたらベッドにいて朝だった。」

正確には昼前だったけど。

「マジ、どんだけ飲んだ?」

「ビール3缶。疲れてたんだよ、あの週は特に。」

「お前よく・・・・何もなかったよな。」

「何故そうなる、あるわけない。」

「かわいそうな奴だ。」

「別に。」


こいつに別れたことは言えない。
あの後彼女に会って別れ話がすんなりまとまったなんて。

あの後いつもの場所で待ち合わせた彼女。
気のせいか話が何だか分かってるような平坦な表情。
こんな顔をさせていたのか?
笑顔もない彼女の顔を見て思う。

「久しぶり。」彼女が言う。

やっぱりきれいな顔だ。嫌いじゃない顔。

「別にいいわ、もう。」

続いた言葉に思わずぼんやりしてた自分に気がついた。

「終わりにしましょう。」

手にした紙コップの飲み物はそのまま持って行った彼女。
一言もなかった。後ろ姿はあっという間に視界から消えた。

泣いただろうか?
それともゆっくりと自分に見切りをつけたのだろうか?

最後はきちんとと思ったのに。

何故、最後に帳尻を合わせようと思ったのか?
いつもなら望んで自然消滅を待つのに。

自然に頭が下がる。振られたのは俺の方だ。
携帯をもってアドレスを表示する。
最後にきちんと謝ろう。

送信して閉じる。

何のことはない、これも自分本位なことだ。
これを見た彼女がどう思うか考えてもいなかったかもしれない。

それから彼女からの返信はない。

このまま忘れようと思う。

高田には伏せておこう。
彼女から報告も行かないだろう、とりあえずしばらくは。

それにしても何やらご機嫌な奴。

「お前はご機嫌だな。」

「まあな。」

「週末にでもいい事あったのか?」

「当たり前にふつうのラブラブな週末でした。」

なんだか能天気なアホ感にうんざりしてきた。

背中を向けて研究室に戻った。
お、すっかり忘れてた。鬼頭。
大丈夫か?俺。

「鬼頭、どうだ。」

「はい、終わりました。お願いします。」

あ~、何と汚れのない。
さっきまで目のまえにいたアホとは大違いだ。
ああはなりたくないぞ。


まあ、楽しかったと思ってくれている玉井に救われた。
悲惨な週末にちょっとだけいいことをした気になった。
それもかなりの自己満足だ。

鬼頭に問題なしと告げて今日も終わりになった。
先週はあんなに疲れて飲まずにはいられなかったが。
今週は一人になりたくないような気分だ。
・・・・飲みに行こうか・・・・。


グダグダと椅子に座っている。ペンを持ってフルフルと振る。
空っぽだぞ~、なんだか空っぽだ。何だこの虚しさは。
横目で自分を見ながらメンバーが去って行った。誰もいない。


何でだ?何でだ?おかしいぞ。
あの日、自分から言うつもりだったぞ。
切り出す前に彼女から言ってくれて助かったと思ってたのに。
なのに未練か?きれいだと思ったのが未練か?
それとも返事を待ってる時点で未練か?
今そばにいたいと思ってるか?
・・・・会いたいのか?
・・・・それともただ、抱きたいのか?


分からない、今もし会いたいと電話がかかってきたとしよう。
会うだろうなあ、残業と言って断ることはしないだろう。
残業があったらもちろん断る。
抱いて欲しいと言われたら、抱くだろう。
それで?
それだけ。また同じことの繰り返しだ。

自分から連絡することはないだろう。
だからこれは未練ではない。ただ無くしたという喪失感だけ。
あの後に高田のアホ話を聞いたからか?
うらやましいのか?
あんなにストレートに言えるアホさ加減がうらやましいのか?

そうだ、きっとそうなんだろう。
そんな相手に巡り合えた奴と、相手に。
単純に自分には得られそうにない物を持っている2人に。

この感情はきっとずっと持っていたんだろうなあ、あえて見ずに誤魔化してただけ。
何にも言えない。完敗だ。


俯いて一人ペンを握りしめていた。
部屋には煌々とした明かりがついている。
自分の影が薄い気がして空恐ろしくなった。

・・・・とりあえず帰るか。


白衣を脱ぎため息をつく。外は暗くなっている。
闇の中歩いて泣いてる自分を想像する。
何故か子供の頃の自分だった。
あのころはもっと感情が自然に出てきたのに。
窓ガラスに映るドアに暗がりが映った気がした後ガチャと音がした。

少し驚いた顔の玉井。お互い同じ顔をしてるだろう。

「玉井、どうしたんだ?」

答えずにこっちを見ている。何だ。

「いきなりすみませんでした。」ロッカーに走る玉井。

何だ一体。ごそごそと音がする。
着替えてるのか?

どっちにも行けずにまた外を見てぼんやりと待つ。

「わあぁ。」

ガラスに映った自分を見て驚いた。
泣いてたのか俺?
まじか、痛いぞ、これは。

「失礼しました。」

顔も見ずに逃げ出した玉井。

そりゃそうだ。ああ、酷い。
言いふらすことはないだろうが玉井の中でグルグルと疑問が沸き上がってるだろう。
忘れてくれないか?俺は忘れるから。


ティッシュで鼻をかんでロッカーに白衣をかけて、部屋の電気を消す。
エレベーターまで行って外に出た。
さてどうしようか?
食欲は全くなくなった。
どこかでちょっとだけ酒を飲んであとは寝よう。

精神が疲れてる。・・・・生きるのは大変だ。

『お前が言うな!』そう言う高田の声で聞こえた気がする。

つい空を見上げて、一人苦笑した。
顔を下ろした時にそこに玉井がいてびっくりした。

なんだ、いつ湧いて出た?

「近藤さん、お疲れ様です。えっと・・・この間は有難うございました。今後ともご指導よろしくお願いいたします。お疲れさまでした。」

丁寧にお辞儀をして背中を向ける玉井。

何してたんだ?

「玉井、酒に付き合わないか?遅くはならないようにする。2杯だけにしよう。」

玉井の逡巡が手に取るようにわかる。
悪かったか・・・・タイミングを間違えたかもしれない。
『もういい。』と言おうとしたときに『はい。』という返事が聞こえた。

「近藤さん、私がおごりますか?それとも言い出した近藤さんがおごってくれますか?」

「俺がおごる。」もとより折半という考えはないらしい。

「やった~、じゃあ2杯じゃなくてもいいです。」

「お前、又俺の家に泊ろうとか思ってないか?」

「え~、分かりました?私、思ったんですが近藤さんなら部屋から引きずり出しても起こしてくれそうだなって。」

「生憎だが、そんなに楽したければ自分で部屋を借りろ。」

「だから一人で起きたり、ごみ出したり、洗濯したり、掃除したり。大変じゃないですか。」

「当たり前だ、皆やってる。」

「え~、お母さんがいるのに。最後まであきらめずに必ず起こしてくれる目覚ましはないと思うんです。それにいない間にすべてがちゃんとなってるんです。」

「何だそれは?」

「脱いだ服とか、捲れた布団とか、たまったゴミとか。」

「お前は結婚する気はないのか?」

・・・・・・・・。
玉井が無表情に自分を見上げる。

何だ?

近藤さんに言われても説得力無し、小さく言われた。

そりゃ、そうだ。納得できないが反論もない。
聞こえないふりをした。

「ここだ。」

何度か行ったバーだった。お気に入りのお店だ。
それでも誰かと来るのは初めてだ。


ドアを開けて軽く会釈して。端の席に座る。
壁を向いているがゆったりとしたテーブルで圧迫感はない。
ところどころ四角く切り込んだ窓のようなものがあり、薄暗い明かりが不透明なガラスを通してやわらかい照明となっている。

「近藤さん、すごく素敵なお店です。」

「そうだろう、気に入ってるんだ。」

「高田さんと来たんですか?」

「・・・何故だ?」

何でここで奴の名が出て来る。

「いや、なんとなくお二人で並んでると似合うかなと。」

どういう想像をしてるんだ?
眉間に皺が寄る。

「ちょっと飲みたいときにふらりと寄るんだ。お腹空いてるなら食べればいい。食べ物もおいしいぞ。」

「そっちも奢りですか?」

「お前、レシートを別にするわけないだろう。入ってから出るまで全部奢るから遠慮するな。」

「やった~、面倒だったけど一度ロッカーに帰って良かったです。」

「何しに帰って来たんだ?」

「えっと・・・いろいろな荷物を買って置いておこうかと。」

「ふ~ん。」

あまりあの時間を掘り下げる訳にもいかない。
忘れて欲しいのは俺だ。

「そういえば高田さんが近藤さんの酔っぱらったところ見たことないって言ってました。」

何でまたあいつの話なんだ?

「そうか。」どうでもいい。

「はい、いつも生返事しかしないって言ってました。」

「ふ~ん。」そりゃそうだ。

「高田さんも近藤さんの部屋で一緒に飲みたいって言ってましたよ。」

「断る。」

「パジャマでのんびりと。」

「嫌だ。」

「高田さん、優しいですよね。近藤さんの事、大好きですよ、きっと。」

どうしてこんなに高田の話を聞く羽目になるんだ?

「一応言うが彼女がいるぞ。」

ハッとした顔をしたのが意外だった。
金曜日の夜中も言っただろう。
玉井が静かに下を向いた。

本当に止めてくれ。胃が痛む。
せっかくの土の上に出てきた小さな芽なんだ。
みんなで育ててるんだ、邪魔するな、高田のアホ。
あとででっかい釘を刺してやる。
忘れないようにしよう。

「ほら、飲め。」

「そうですね。」

視線は壁を向いてしまった。
余計な一言だったか?でも今ならまだ。
その後2杯飲んでちょっと食べて電車に乗った。
何とか普通に明るくなった。
先週の破壊癖はやはりお店でも出ず。こんなものなのか?
もっとあちこちでドジると思ってただけにちょっと残念とさえ思えてしまう。

「悪かったな、付き合わせて。」

「いえ、ごちそうさまでした。また明日。」

先に降りる自分にお礼言って別れた。

部屋に帰り早速高田へ電話する。

「はいはい、珍しい、何かあった?」

「大ありだ、お前しばらくうちの研究室出禁。玉井にも接触禁止。以上。」

「何で何で?聞かせて欲しい!」

「喜んでるのか?奴が本気になったらお前はどうするつもりだ。毎年毎年言わせるな!」

「何でそうなるの?」

「知るか。お前は本当にいろいろとちょっかい出して。もう勘弁してくれ。胃が痛いんだ。風紀を乱すな。」

「え~、玉井ちゃんが俺のこと好きって言ってるって?」

「そこまで自覚してるか分からん。お前の話しかしないんだ、聞いてるこっちの身にもなれ。」

「へえ、てことは二人で話してるときってことだよね?飲みに行ったの?あ、彼女がお礼とか言って誘った?うぉ~、積極的ぃ~。」

「お前は何を聞いている。違う。偶然2人になった時にあいつがお前の話ばっかりするんだ。」

「やだなあ、嫉妬?だってお前と話すのに一番の話題は俺じゃん。坂井ちゃんとも話してみれば、彼女も仕事の話以外で適当な話題と言ったら俺かもよ。あ~、でも昨日、玉井ちゃんとは二人で長いこと話したけど、坂井ちゃんとはまだそこまで話せてないんだよね。う~ん。」

「お前は反省という言葉を知らんのか?」

「だって勘違い。玉井ちゃんの顔をちゃんと見た?」

「お前に彼女がいるんだぞと言った後の顔もしっかり見たぞ。だから言ってる。」

「え~、おかしいなあ。う~ん。」

「だからしばらく構うな。分かったか。」

「了解、様子見る。」

「よし、それだけだ。じゃ。」

さっさと電話を切った。スッキリした。
意外にあいつに怒鳴って気分転換が出来たらしい。

嫉妬かと言われたときはドキリとしたが、まったくもって認めたくない。
あんな幸せオーラ全開のアホに憧れるなんて口が裂けても言いたくない。
シャワー浴びてテレビを見ながらのんびりと水を飲む。
いや~、本当にスッキリしたなあ。
気分がいいぞ。

さっさとベッドに入った。
ぐっすり眠れたが夢の中でも子供のころの自分を見た気がした。


その週も問題なく終わった。
鬼頭も問題なし。
新人は新人同士感想をシェアしてもらい、先輩同士来週からの予定を話し合う。


あと1ケ月後には合同研究を控えてる。
それまでに独り立ちさせたい、ということで次からくるものは担当制にすることにした。
はて、どう割り振るか。
一番に今の実験に目途がつく者がメイン。
個人での担当は持たないで3人のフォローに回る。
新着3件をそれぞれに持たせて、4件目以降は残りの2人で分担。
よしそうしようと決まった。

「で、あとどれくらいで目途がつく?」
「2週間もあれば完璧です。実験はあと6日です。」
何、そんなにかかるのか?
成井は6日だとして。

「私は10日で完成。観察期間はやはり6日か、7日です。」高階・・・・・。

「待てよ・・・・俺はあと3、4日長くても。短かったら明日にでも。・・・何でだ?」

「決まりですね。室長じきじきとは羨ましい新人だ。手っ取り早い。」

まさかそんなことになってたなんて。言い出したのは自分なのに?
そんな進捗状況だったか?
見誤ったらしい。決まったって事か。

「じゃあ、そうするが合同プロジェクトが始まりそうな時はフォローよろしく。」

「勿論です。」2人が仲良く声を合わせた。

そういえば今週は一つも備品が壊れなかった。
あいつが成長したということか?・・・・急に?
とりあえず引き続きよろしく頼む!と言いたかったのに。

「じゃあ、せめて俺が終わりを迎えるその日まで頼む。」

そんな遺言みたいな・・・・高階がつぶやく。

「しばらく逃避する、あとは質疑応答よろしく。」

フラッと出て行って休憩室に。
空よ、今日は太陽が燦燦だ。
だが俺の心は暗雲が立ち込めている。
静かに過ごしたい。約1名不安が残るやつがいるのだが。大丈夫か?

「ようっ、どうした?暗いぞ。」

相変わらずの能天気アホ、高田。

「別に、ただの休憩だ。」

「ふうう~ん。」

「昨日の約束守れよ。」

「OK。」軽く返事をする。

ここも自分の逃避できる場所じゃない。戻ろう。

研究室からひときわすごい悲鳴が聞こえた時、自分の手でドアは半分以上開いていた。
だから、その一部始終を見ていた。
見たくないとすぐにドアを閉めても良かったが、スローモーションのように目に映ってしまったのだ。
周りの視線と表情から、結末が予想できた気がした。
ドアを閉めてももう遅いと判断した瞬間。

そして結末は想像通りに。

ブンと音がして消えた機械。誰もがその音の主の回復を願った。
消えた画面、溶けた数字、無言になったすべて。
軽い悲鳴とため息と・・・・・。


まだ高田のアホに付き合う方がよかった。
背を向けたい、現実はゆっくりと誰の目にも明らかに映り、こちらに向いた。
あと2日・・・・だったのに。
やり直し、すべてやり直しか?

皆が見守る中電源を入れるべく、原因を探る。ここか。何故だ?
元に戻し画面が復活。


大本の原因は絶対外れないようになっているはずの電源が少しずつ抜けかけていたんだろう。そして浮き上がるはずのないコードも少しづつ浮いていたんだろう。業者の掃除のせいか、自然現象か?
そして、とどめは玉井が躓いたこと。

コードに引っ掛かりポンとあっさり降参して抜けた電源コード、そして機械沈黙す。
復元は無理。最初からやり直し。
怒りより悲しみが押し寄せてきた。

「皆、すべての機械の電源チェック、至急!」

他のところは問題なし。毎月1日、朝一は電源チェックから始めると宣言。
後は各自が使用機器の点検、毎夕は同じように、大元の電源のチェックも追加。

高階がカレンダーに書く。

途中で挫折した資材を回収破棄。
新たにセット、設定入力し直し。以上。

また観察はじめ。20日。ああああ・・・・・。
何とかして短縮するしかない。
肩を落とした時に悲鳴のような謝罪の声が。

「す、す、すみませんでした。」またしても90度。

「もういい、頼むからそっとしておいてくれ。という訳で急きょ予定変更。後は2人で話し合ってくれ。」

設定が終わり開始ボタンを押す。とりあえず泊まり込みから始めるか。
スタートボタンで動き出す機械。最初の数日はしょうがない。

「ちょっと休憩してくる。」

薄っぺらい声で言い、社食へ行く。
野菜ジュースを買い、座る。

うううう・・・・やっぱり何かお祓いにでも行った方がよくないか?

最近自分の周りが、おかしい。
自分の会う『悲惨な目』が日に日に目に余り過ぎるようにエスカレートしてきた気がする。
それ以外にも自分自身の落ち着かない不安定さ加減。
じわじわと不幸の波が押し寄せて来てる気がする。
まだまだ、これからも。


それでも罰当たりの心当たりがあるだけに強く言えない。
自業自得とはこういうめぐり合わせもあるのか?
疲れた・・・・・。

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