籠の鳥は黎明に濡れる
「啼けよ。金で買われた淫乱なオメガ」
十五年前、自分を捨てて金持ちの元へ嫁いだ初恋の男・瑞籬絢鳥(Ω)。
裏社会を制し巨万の富を築いた玖我黎人(α)は、復讐のために没落寸前の夫から絢鳥を買い叩き、毎週スイートルームで冷酷に抱き潰す。
自ら帯を解き、妖艶に微笑んで金をねだる絢鳥を、黎人は軽蔑していた。
――しかし、すべては哀しい嘘だった。
十五年前も、今も。
絢鳥はただ黎人の未来と命を守るため、一人で悪者になり、夫の凄惨な暴力に耐え続けていただけだったのだ。
「お金なんて欲しくない。……あなたに触れてもらえる時間だけが、僕の生きている理由だから」
激しい暴風雨の夜、殺されかけた絢鳥が命からがら黎人の元へ逃げ込んだ時。
隠し通されてきた全身の痣と、十五年間の残酷な真実が暴かれる――。
後悔に狂い号泣するαと、すべてを諦めていたΩ。
冷酷な復讐劇が、生涯を懸けた狂おしいほどの溺愛へと反転するオメガバース・ドラマ。
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