おバカな婚約者に説教していたらほとんど終わっていた件
オフィーリア・マベウス公爵令嬢は自他共に認める完璧な令嬢である。
婚約者のロメオ王太子も勿論眉目秀麗で二人はお似合いだと周囲は認識していた。
「君は完璧だが、愛することはできない」
ある日、オフィーリアはロメオにそう断言されてしまう。
「何故ですか?」
「俺は真実の愛を見付けたんだ」
「……何とおっしゃいました?」
「だから真実の愛だっ!! 俺はシェリー・ピアーズ男爵令嬢と愛し合っているんだっ!!」
「それでは婚約は解消ですね」
何とかそれだけ言ったオフィーリアに更にロメオが続ける。
「いや、それでは困る。シェリーは男爵令嬢なんだ。大臣達の反対に合うだろう。だから」
――形だけの王太子妃になってくれないか?
※全9話
婚約者のロメオ王太子も勿論眉目秀麗で二人はお似合いだと周囲は認識していた。
「君は完璧だが、愛することはできない」
ある日、オフィーリアはロメオにそう断言されてしまう。
「何故ですか?」
「俺は真実の愛を見付けたんだ」
「……何とおっしゃいました?」
「だから真実の愛だっ!! 俺はシェリー・ピアーズ男爵令嬢と愛し合っているんだっ!!」
「それでは婚約は解消ですね」
何とかそれだけ言ったオフィーリアに更にロメオが続ける。
「いや、それでは困る。シェリーは男爵令嬢なんだ。大臣達の反対に合うだろう。だから」
――形だけの王太子妃になってくれないか?
※全9話