天使からの贈り物

酒に酔ったときだけ天使に逢えた。
その天使は死んだ娘にそっくりで、俺は彼女に逢うために毎晩酒を呑んでいた。彼女に逢えれば幸せな気持ちになれた。
彼女は語る。今日もあなたの命日でした、と。

彼女が来ない日。もしその日が来たら。俺には以前から決めていたことがあった。
そして、遂にその日が来た。
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