faraway

 引越しの挨拶のため、その町でもっともチカラの強い『場所』へ向かった遙華。そこで待ち構えていたのは男の子の霊体であった。

「今世こそボクと一緒に過ごそう」

 そう言ってイケメンのごとく手を差し伸べられたけれど、遙華がその手を取るわけがない。
 なぜなら、このどす黒く染まってしまった人生を、ひっそりと終わらせに来たのだから――。


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©️佑佳 2016-2023
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