絵を描きたいだけのF級探索者が、いずれS級にまで上り詰める話〜コメントは勝手に盛り上がってるし、女勇者は魔族だなんだと付け狙ってくるし〜
※主人公は九条悠生(男)です。
探索者たちが命を懸けるダンジョン。
その最深部、A級モンスター《ブロンズ・ワイバーン》の目前で、一人の青年がスケッチブックを広げていた。
武器は持たず、魔法も使わず、ただモンスターにポーズを取らせ、筆を走らせる。
それがF級探索者・九条悠生。
彼のスキルにかかればA級モンスターでさえ難なく拘束され、ポーズすら取らされる。
目的は討伐でも名声でもない。
彼の目的は、絵を描きたい、ただそれだけだった。
生態記録士として、モンスターの調査へやってきた一ノ瀬詩乃は、偶然悠生の配信を目撃する。
“翼の裏の質感、もうちょっと近くで見たいな”
“翼基部の筋肉、若干引きすぎです。もう少し反らせますか?”
“チャンネル主さん、今日は色乗りがいいですね〜”
“次、牙とかいけますか?”
「え……なにこれ、どういう空間……」
そんなあまりに非常識で、狂気的で、けれど芸術と呼ぶしかないその姿に、彼女は徐々に惹き込まれていく。
やがて詩乃は弟子入りを志願し、視聴者コメントが駆け巡る《写生室チャンネル》が本格始動。
だが、そこには悪意ある同業者たちの陰謀、そしてこの世界に存在する勇者と魔族という超人たちまでもが現れ始めて……。
戦闘職でもない、正義の味方でもない。
ただモンスターを観察し、描き続ける青年は、無自覚に世界までもを救ってしまう。
異能と芸術、笑いと狂気の写生配信、ここに開幕!
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武器は持たず、魔法も使わず、ただモンスターにポーズを取らせ、筆を走らせる。
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彼のスキルにかかればA級モンスターでさえ難なく拘束され、ポーズすら取らされる。
目的は討伐でも名声でもない。
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