俺の名前は今日からポチです

ムーン

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るすばんちゅうのいぬ

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洗濯はいつも雪兎が帰ってきて制服などを放り込んでから行われる。昨日は制服のまま俺を抱いて、行為が終わってから洗濯が始められたので、昨日俺を抱いていた時の下着なんかは当然ない。
けれど、その後に着ていた服はある。俺が絶頂に疲れて眠ってしまっていた間、雪兎は何の用事があったのか庭を歩き回っていたようで、結構汗をかいたようだ。

「ん…………いい匂い」

特に雪兎の匂いが強い肌着を持ってベッド横の床に座る。濡れたまま乗るのはよくないかとの最後の良心と理性の賜物だ。

「すー……はぁっ、あぁ……ユキ様、ユキ様ぁ」

ベッド下の収納を漁り、いつかの電気刺激の機械を見つける。コンセントにプラグを挿し、いくつもある玩具を選ぶ。やはり後ろに入れるバイブが一番欲しいのだが、生憎と今は貞操帯によって穴は弄れない。
なのでとりあえず貼るカイロのような物を臍の下辺りに貼る。何か物足りない気がしたのでベッドの足に括り付けられている紐を首輪に繋いだ。

「もうちょい欲しいな……」

まだ電源は入れていないが、このカイロのような物だけでは最大出力でも物足りない気がする。なので、電気コードよりも細い凹凸のあるコードを掴んだ。
鈴口に先端を添え、荒くなる呼吸を必死に整える。そして呟く。

「……俺、は……犬だ。ポチだ……ご主人様の留守中に玩具で遊ぶのは、普通……俺は犬、俺はペット」

人間を、真尋を、俺の中から消していく。

「ん、ぁああっ! は、ぁ……んん……」

尿道が拡げられ、凹凸に擦られる。こんなところに異物を……という思考を必死に消して、恐怖心を押し殺して、挿入を進める。陰茎の根元を締める貞操帯があるであろう部分まで届くと妙な達成感があった。
さぁ、他の玩具を端に避けてスイッチを入れる──のはまだ早い。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……ユキ様、ユキ様ぁ、ユキ様っ……好き、好きっ……!」

肌着を鼻と口を覆うように当てて、後頭部で袖を結んで固定する。呼吸も発音もあまり制限されていないけれど、口枷のようなものだ。

「ふ、んんっ……ふぅっ、ふー……」

ツマミを「並」に回し、スイッチを入れる。陰茎の中と下腹に与えられる電気刺激に身体が跳ねる。ベッドに背を預け、首の後ろから垂れた首輪の紐を両手首に巻き付け、引っ張る。

「んゔぅぅっ!? ふぅっ、ぅうぅっ!」

擬似的な手の拘束と口枷、そして首輪を自分で後ろに引っ張ることによって起こる低酸素。必死で吸う空気は肌着を通しているために雪兎の匂いが気道を犯す。
自然と足は痛いくらいに開脚し、ガクガクと震えていた。涙で歪む視界には誰も居ない部屋が映っている。

皮膚や筋肉をすり抜けて体内に侵入した手が前立腺を揉みしだいている、そんな刺激が貼るカイロに似た玩具から与えられている。痺れや痛みに似た刺激が陰茎を包んでいる、射精出来ないのに尿道が拡がって刺激されていて、射精欲がどんどんと高まる。
そんな電気刺激を止めたくても両手首は背中で拘束されている、しかも首も絞まっている。それは演出のつもりだったが、快感のあまり四肢が上手く動かせなくなって、手首に巻き付けた紐が自力で解けなくなった。

「んーっ! んぅうっ! ゆきっ……ひっ、ぃ、くぅっ! ゆきっ……!」

きっと頑張れば足でスイッチを切ることも、手首に巻き付けた紐を解くことも出来るのだろう。けれど、やらない。

淫乱なペットのポチはご主人様が居なくて寂しいので、ご主人様が帰ってくるまで玩具で遊ぶ。そして遊んでいる様を帰ってきたご主人様に見てもらって、可愛らしいと喜んだご主人様に遊んでもらうのだ。
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