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『ご主人様に専属執事を辞める、異動届けを見られちゃいました。』

隠せない ※

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「………へぇ。そんなに男が欲しかったのか。……ハル、お望み通りにしてやる。」


_____違う。
私は男が欲しかったんじゃない。
貴方がずっと欲しかったんだ。


窄まりから異物感がなくなったと思った瞬間、両足を肩に担がれた。足には力が入らず、成されるがままになっていた。

入り口に硬く熱いものが押し当てられる。
アレだと気が付いたときには、すでに遅かった。


ずぷぅっ。

 
「っあ、ぁああ!」

心の準備なんてしている余裕はなかった。
入り口を押し広げて、清都様の硬く凶悪なモノが押し入ってきた。


容赦なく奥へと進んでいく清都様のモノは、内壁をゴリゴリと擦った。
初めてなのに、自分で日頃自慰していたためか、清都様の凶悪なモノをすんなりと受け入れてしまった。


「…ぁっ、そ、…んな…。」


こんな形で好きな人と繋がるなんて…。

 情けないことに、目頭が熱くなって視界が滲んできている。

清都様は私を愛しているわけではない。
ただ、沸き上がる怒りと激情を、私にぶつけてきているだけだ。


何がそんなに清都様の怒りに触れたのか、私には分からない。

黙っていたことだろうか?
それとも、清都様のお兄様である、蒼紫様の仕事を手伝うと言ったから?

 
こんな心が繋がっていない事情など、苦しいだけのはずなのに…。
身体は恨めしいほど、感じ入ってしまっている。

 
とちゅっ。

 
「んっ、ふぁ!」

トンっと奥までモノが当たり、清都様と私の肌がぶつかる感触がした。

どうやら清都様のモノが全部入ったようだ。
身体を折りたたむような体勢だった私は、清都様の熱を帯びた竿に串刺しにされた。


そのまま、上下にゆっくりと抜き差しを始める。ゆるく抜き差しをされる度に、身体が小刻みに震えた。

 
内壁を擦りながら、何かを探しているような動きだった。
清都様が何を探しているのか、想像がついてしまった私は、必死に見つからない様に神経をとがらせる。


それ以上は暴かないでほしい。
そこを責められたら、一たまりもない。


清都様は私の足を両手で押さえ、腰の抜き差しを繰り返しながら、じっと私の様子を見ていた。


「っ!」

入り口のほうへ引き抜かれるときに、敏感なしこりを清都様のモノのクビレ部分が擦っていった。
身体はほんの少し跳ねたが、嬌声は何とか堪えた。

熱く硬いモノは奥へと再び進み、なんとかやり過ごせたことに、内心ほっとする。


「…ハル。それで、俺に隠せたつもりか?」

「……えっ?」

 
パンっ!

 
「あぁっ!!」

抜かれた清都様のモノが、敏感なしこりを思いっきり押しつぶした。
勢いよく腰をぶつけられ、的確にしこりを抉った。突然の強烈な快感に、口からは矯声が勝手に出た。

身体はびくんっと思いっきり跳ね上がる。


まずい…。そこはだめだ…。


焦っている私の考えなど、清都様にはお見通しだったのかもしれない。

 
「っ!ンっ!あっ、あっ、ひぅ!んぁあ!」

硬い清都様の先っぽが、繰り返し敏感なしこりを押しつぶす。とちゅっ、とちゅっと水音とともに小刻みに腰を動かし、執拗に潰され捏ねられた。

甲高く甘い声は勝手に喉元から出てきて止められない。


「…ここだろ。ハルの気持ちいいところ。」

「…ち、んあっ!ぁ、ぁ、が…うぅ!!」


口で否定はしたが、もう清都様にはバレてしまっているだろう。
でも、自分が口に出して認めてしまったら、快感の深い沼に沈んでしまいそうだった。


「俺に隠すな。ここが良いんだろ?
……言え、命令だ。」


普段、清都様は俺に命令をしたことがない。


お願いや指示を受けることはあるが、強制的に物事をするようにと言われたことはなかった。

その分、『命令』という言葉の重みがズシリと私を追いつめる。


「………ココが、気持ちいいんだろ?ハル?」

今度は耳元で、優し気な声で囁かれた。
その囁きは私を陥落させようとする、
優しくも仄暗いものだ。

 
「んああ!!」

私に分かられるように、ひと際強くゴリっとしこりを抉られた。チカっと瞼の裏で小さな火花が飛ぶ。

 
私の主人は、清都様だけ…。
清都様に優しくも、残酷に命令され、
私に逆らう術はない。

 
「………きも…ち、い、い…です……。」


俯いて小さな声で呟いた。
私の呟きは静かな部屋に溶けて消えていく。

覆い被さった清都様が、グイっと私の顎を右手で掴むと唇に触れるだけのキスをする。


「……いい子だ。ハル。」

目元を細めて微笑む清都様は、欲情にまみれた目で俺を射貫いた。心なしか、息も荒くなっていらっしゃる。

 

清都様は私の腹をさすさすと撫でた。ちょうど、敏感なしこりの上の部分だ。


「ぁあっ!あっ、あっ!なで…なっ、」

「…もう一度、イこうな?」


前立腺を中で清都さまの凶悪なモノで抉られ、外からも擦られる。中と外から同時に刺激され、私は我慢できなかった。断続的な喘ぎ声が零れ、絶頂がまた近づいてくる。

 
ぐりっ、グリグリ。ごりっ。


「あっ!ま、た…!イ、ク!……イッちゃ…、あっ、あっ、んン~~!!」
 
三度目の絶頂に身体が震え、ビクビクビクっと痙攣した。イき過ぎたせいで、びゅっ、びゅっ、と力なくしか白濁がでない。


それでも達したことに変わりはなく、白濁が先端から出る度に、「あっ、あっ…」と淫靡な声が出て、小刻みに震えた。


「……ハル。よくイケたな。」

清都さまの手が私の頭を労るように撫でる。数回髪を撫でた手は、そのまま左頬に添えられて、手の平で頬を包み込まれた。


その優しげな仕草が心地よくて、思わず清都さまの手にすり寄ってしまう。
もっと、この手で撫でられたい。


クスッと小さく笑う声が聞こえて、快楽で滲んだ視界を上に向けた。


「……可愛い、ハル。」

チュッと啄むだけのキスの雨が、顔中に降ってくる。くすぐったさと心地よさに、トロンっと思考が溶けていった。


その心地よさに酔いしれていた私は、一瞬今が何の時間か忘れていた。



「………さあ、ハル。…もっと、ぐちゃぐちゃになろうな。」


清都さまの熱く、荒い吐息。
微笑んでも、欲情と怒り、暗い闇は隠れていない。


思えば、まだ清都様は一度も達していない。
私の中にあるモノは、依然として硬く滾っている。

恐ろしい現実に、蕩けていた頭は怯えだした。


そう、今は罰の時間。


まだ続くであろう罰に、私の身体だけが
期待に打ち震えた。




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