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マジでお前どうした?※エロあり
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堀越が連れて行ってくれたのは、高級焼肉店だった。
もう時間も遅いからそんなに人もいない。
「え!何でも頼んでいいの?」
「ああ、好きなだけ頼めよ。値段も気にすんな」
やったぜ!
俺は堀越の言葉にテンションが爆上がりして、今まで食べたことがない特上カルビばかり注文した。
「うわっ、何これ!?この前のバーベキューん時の肉とぜんぜん違う!やわらかっ!うっま!」
俺が感動して次々肉を焼いては口に入れるのを、堀越は楽しそうに見ていた。
「あれ、お前食わねーの?」
ふと我に返ると、堀越はカルビクッパなんか食ってる。それ、〆に食うもんじゃね?
堀越は「ああ、俺、肉そんなに・・・」と言いかけて黙った。
「え、お前、バーベキューん時山盛り食ってたじゃん」
「・・・んー、まあ、あの時はそういう気分だったんだよ。いいからお前は肉食ってろ、な」
「え?ああ」
何となく気まずそうな堀越に焼けた肉を皿に入れられて、不思議には思ったけど、まあいいかと、熱々の肉を頬張った。
「あー、うまっ!」
その後、酒は弱いけど唯一好きな梅酒を一杯だけ飲んで、さすがに苦しくなった腹を撫でながら堀越の車に乗り込んだ。
「あー、めちゃくちゃ旨かったわ。ほんと、ありがとな。あんな高いの奢ってもらってさ」
梅酒でほろ酔いになった俺はさらにいい気分になって、素直に堀越に礼を言った。
「別にあれくらい、いつでも食わせてやるよ」
何でもないように言われて、
「マジで?さすが金持ちだなー。じゃあ金欠ん時よろしくな」
なんて言って笑うと、堀越も笑った。
相変わらず静かな車内で、しばらく俺はぼうっと窓の外を流れる街の景色を眺めていたけど、さっきの梅酒のせいで眠くなって来てしまった。
「璃央?眠いのか?」
「んー・・・」
堀越に聞かれて、半分眠りかけていた俺はうっすら目を開いた。
「お前酒弱いんだな」
「ん・・・そうだよ、だから先輩が人前で飲むなって・・・」
「・・・また先輩かよ」
「なに・・・?」
堀越の声が小さくてよく聞こえず、聞き返したけどそれきり何も言わなかった。
車内は静かになって、車の振動も気持ち良くて、俺はまた眠りに誘われていった。
眠りに落ちる直前、この前堀越が掛けていたあの曲が聴こえて来た。
ああ・・・あの、ディープ何とかっていう曲だ。
君の愛の深さはどれくらいって意味だったっけ。愛の深さか・・・そんなの実際には分かんないよな。目に見えるわけでもないし・・・でも、見えたらいいのにな。
そしたら、先輩が俺のこと、本当はどれくらい愛してくれてんのか、はっきり分かるのにな・・・
「璃央、俺・・・」
かすかに堀越の声が聴こえたけど、それきり俺の意識は薄れて行った。
「ん、んん・・・」
何か、気持ちいいような苦しいような、妙な感覚で段々と意識がハッキリして来ると、いつの間にか車は止まっていて、座席は後ろに倒されていた。
そして、俺の上に跨るように堀越がのしかかっていて、俺にキスしながらはだけさせたシャツの前を開けて、裸の胸や腹を撫で回しているところだった。
「ん、んっ!?」
びっくりして押し返そうとしたけど、力は入らないし、堀越が腕を押さえつけて来るわで、身動きできない。
「璃央、起きたのか」
「な、何してんだよ・・・」
まだ少しぼうっとしながら堀越を見ると、完全に欲情した顔で俺を見つめ返している。
「璃央、起きねぇし、エロいしさ。我慢出来なくなったわ」
そう言いながら、いつの間にか全開にされているジーンズのジッパーの隙間から、俺の緩く勃起したものを取り出してきゅっと握って来る。
「あっ」
寝起きでぼうっとしている時にそんなことされたら、気持ち良いじゃんか・・・
俺がいつもより大人しいのに気付いたみたいで、堀越は調子に乗ったように「璃央、可愛い」なんて言いながら、俺のを扱く手が激しくなって来た。
「あ、はぁっ、気持ちいいっ・・・」
このまま、イかせて欲しい。そんな風に思った時、パッと車内に光が飛び込んで来て、堀越の動きが止まった。
光はすぐに移動して、タイヤがコンクリートに擦れる音がする。どうやら、他の車が駐車場に入って来たみたいだ。
「しょうがない、続きは部屋だな」
堀越は溜息を付いてそう言うと、手早く俺のはだけた服を元に戻して「立てる?」と俺に聞いて来た。
「ん・・・」
ふらふらしながらも立ち上がって車を降りて、堀越に支えられながら最上階の部屋に入った。
まだ酔いが回っていて、眠いし、ぼうっとするし、早く部屋に行って横になりたい気持ちでいっぱいで、俺は大人しかったと思う。だからか、堀越も俺を気遣っているみたいに優しく支えてくれたし、「大丈夫か」「水飲めよ」なんて、いつもの意地悪な顔はなりを潜めて優しかった。
「風呂入りたい・・・」
焼肉屋でめちゃくちゃ匂いついたし、そうじゃなくてもバイトで半日働いて、汗もかいてる。このままじゃ気持ち悪い。
「分かった、一緒に入って洗ってやるよ」
堀越の言ったことに反論もせず、俺はされるがままに服を脱がされ、シャワーを浴びせられ、髪も体も綺麗に洗われた。
そしてタオルで丁寧に拭かれて、いつもの堀越とのギャップに驚きながらもちょっと調子に乗って「歯磨きしたい」と言ったら、これまた新品の歯ブラシで丁寧に磨いてくれた。
「ほら、綺麗になったからベッドに行こうな」
こんな面倒掛けてんのに、堀越は微笑んで優しく言う。
何だよ、今日はえらく優しいじゃん。
けど、これなんか癖になるな。普段はあんなに意地が悪いこいつに、思いっきり甘やかしてもらうって、気持ちいい。
ほろ酔いで心も緩んだ俺はさらに調子に乗って、
「抱いて連れてけよ」
などと言ってみた。
「いいよ」
さすがに怒られるかと思ったけど、堀越はなぜか嬉しそうな顔で俺を抱き上げて、バーベキューの日、無理やりヤられたあのベッドルームに俺を連れて行った。
おいおい、こんなの陸人先輩にもやってもらったことなんかないぞ。
つか、俺だって男なんだしけっこう重かったと思うのに、よく抱き上げられたな。
そしてゆっくりとベッドに下ろされると、堀越はそのまま俺に覆い被さって来た。
「ああ、もうお前、可愛すぎて無理・・・なぁ、優しくするから抱いていい?」
「なんだよ、最初からそのつもりなくせに、確認なんか取ってさ。お前がそのつもりなの分かってんだから、ヤればいいだろ」
「お前の口から、いいって言って貰いたいんだよ」
そう言う堀越の口調は、マジでお前どうした?ってくらい優しくて、二重人格説が再浮上して来た。
でも、優しくされるのは気持ちいいし、何か嬉しい。
気分が良くなった俺は、サービスでこう言ってやった。
「いいよ。抱いて。俺のこと、いっぱい気持ち良くして、イかせてよ」
「――――っ璃央っ!」
「あ、んんっ」
ふざけ過ぎたかなと思ったけど、堀越は感極まった、みたいな顔で俺をぎゅうぎゅうに抱き締めながら唇に吸い付いて、激しく熱い舌を絡めて来た。
酔っててとろんとしていい気分だからか、いつもよりすごく気持ちいい。
俺も舌を絡め返しながら、堀越のサラサラの髪や引き締まった体を撫でたり、股間の爆発しそうにギンギンになったものを扱いてやったりした。
「きもちいい?」
「っく、ヤバい、璃央・・・こんなの、すぐ出るっ」
「いいよ、イッて」
「いやだ、お前の中に出したい」
そんなことを言われて、カッと体が熱くなった。
「いいよ、来いよ・・・それで、俺の中にいっぱい熱いの、出してよ」
堀越の熱に中てられるように、俺もそんなことを口走っていた。
「璃央っお前、煽り過ぎっ・・・」
普段の涼し気な顔が嘘みたいに、余裕のない表情をした堀越がサイドテーブルからローションを取って、俺の尻の穴に塗りたくる。
「生で挿れていい?」
そんなことを言われて普段ならふざけんな!って言っただろうに、完全に頭が馬鹿になった俺はこくんと頷いていた。
「いいよ・・・早く、挿れて」
ぐっと力が込められて、堀越の熱くて固いものが入って来ると、それだけでたまらない気持ちになった。
「あっ!あ、はぁっ!」
ぐっぐっ、と待ち望んでいたところを突かれて、一気に快感が弾ける。
「はぁっ、う、璃央っ」
俺を包み込むように抱き締めながら、一心に堀越が腰を振る。
ふと蕩けた目で見つめられて、俺は吸い寄せられるように自分からキスした。
「あ、あ、璃央・・・可愛い」
「きもち、いいっ・・・!すごい、いいっ!」
何だこれ。何なんだこれ。腹ん中も、胸も、体全部、気持ちいい。可愛いって言われると胸がぎゅうってして、たまんなくて、こいつにもっとぎゅっと抱き締めて欲しくなる。
それで、抱き締めてそのままいっぱい、突いて欲しいっ・・・
「あ、あああっ、い、いくぅ!」
「璃央っ!俺も―――!」
何かが爆発したような気持ち良さが湧き上がって、俺は必死で堀越にしがみついていた。
体が勝手にビクビクして、止まらない。
しばらく二人で荒い呼吸を繰り返しながら抱き締めあっていたけど、あまりの気持ち良さに頭が痺れたみたいにぼうっとする。
「璃央・・・」
「堀越ぃ」
キスされて、また舌を絡め合う。
「なあ、俺のこと世良って呼んで」
「・・・世良」
素直にそう呼ぶと、堀越は俺をきつく抱き締めた。
「すげぇ、嬉しい」
「うん・・・」
何がそんなに嬉しいんだろう。何で堀越がそんなことを言ったのかよく分からなかった。
ふと、堀越がゆるゆると腰を動かし始めたことで、俺の中に入ったままのものがまた固さを取り戻していることに気付く。
そして、俺の中の熱がまた再燃し始めたことにも。
「あっ・・・イッたのに、またっ・・・」
「お前、やっぱ素質あったよな。何度でもイケるなんてさ。俺も回数いける方だしさ、マジで相性いいよな」
「あ、ん、んん」
また、とんとんとリズミカルにいいところを突かれて、ビクビクし始める。本当に俺、どうなってくんだ。こんな気持ちいいの、何度でも味わえて、やばいよ、こんなのもう戻れなくなるじゃん・・・
「はぁっ、はぁ、んっ、すげぇ、いいっ」
「璃央、りおっ」
あっという間にまた快感に夢中になってしまって、止められなくて声を上げ続けていると、堀越も熱に浮かされたみたいに俺の名前を呼んでた。
そしてまた波が一気に高まって、訳が分からなくなるくらい気持ち良くて。
堀越も最後、訳の分かんねーこと、言ってた。
「りおっ、好き、好きだ、すきっ」
めちゃくちゃに腰振りながら、ずっとそんなこと言ってた。
終わった後はドロドロに眠くなって、すぐに意識がどっかに行ったから、なんで堀越があんなこと言ったんだか、聞けもしなかった。
まあ、あいつのことだからどうせ、セックスを盛り上げるためのリップサービスとかそんなノリで、大した意味なんかねーんだろうけど。
でも、優しくて、俺の上で余裕なくして蕩けた顔してたあいつは、悪くなかったな・・・
もう時間も遅いからそんなに人もいない。
「え!何でも頼んでいいの?」
「ああ、好きなだけ頼めよ。値段も気にすんな」
やったぜ!
俺は堀越の言葉にテンションが爆上がりして、今まで食べたことがない特上カルビばかり注文した。
「うわっ、何これ!?この前のバーベキューん時の肉とぜんぜん違う!やわらかっ!うっま!」
俺が感動して次々肉を焼いては口に入れるのを、堀越は楽しそうに見ていた。
「あれ、お前食わねーの?」
ふと我に返ると、堀越はカルビクッパなんか食ってる。それ、〆に食うもんじゃね?
堀越は「ああ、俺、肉そんなに・・・」と言いかけて黙った。
「え、お前、バーベキューん時山盛り食ってたじゃん」
「・・・んー、まあ、あの時はそういう気分だったんだよ。いいからお前は肉食ってろ、な」
「え?ああ」
何となく気まずそうな堀越に焼けた肉を皿に入れられて、不思議には思ったけど、まあいいかと、熱々の肉を頬張った。
「あー、うまっ!」
その後、酒は弱いけど唯一好きな梅酒を一杯だけ飲んで、さすがに苦しくなった腹を撫でながら堀越の車に乗り込んだ。
「あー、めちゃくちゃ旨かったわ。ほんと、ありがとな。あんな高いの奢ってもらってさ」
梅酒でほろ酔いになった俺はさらにいい気分になって、素直に堀越に礼を言った。
「別にあれくらい、いつでも食わせてやるよ」
何でもないように言われて、
「マジで?さすが金持ちだなー。じゃあ金欠ん時よろしくな」
なんて言って笑うと、堀越も笑った。
相変わらず静かな車内で、しばらく俺はぼうっと窓の外を流れる街の景色を眺めていたけど、さっきの梅酒のせいで眠くなって来てしまった。
「璃央?眠いのか?」
「んー・・・」
堀越に聞かれて、半分眠りかけていた俺はうっすら目を開いた。
「お前酒弱いんだな」
「ん・・・そうだよ、だから先輩が人前で飲むなって・・・」
「・・・また先輩かよ」
「なに・・・?」
堀越の声が小さくてよく聞こえず、聞き返したけどそれきり何も言わなかった。
車内は静かになって、車の振動も気持ち良くて、俺はまた眠りに誘われていった。
眠りに落ちる直前、この前堀越が掛けていたあの曲が聴こえて来た。
ああ・・・あの、ディープ何とかっていう曲だ。
君の愛の深さはどれくらいって意味だったっけ。愛の深さか・・・そんなの実際には分かんないよな。目に見えるわけでもないし・・・でも、見えたらいいのにな。
そしたら、先輩が俺のこと、本当はどれくらい愛してくれてんのか、はっきり分かるのにな・・・
「璃央、俺・・・」
かすかに堀越の声が聴こえたけど、それきり俺の意識は薄れて行った。
「ん、んん・・・」
何か、気持ちいいような苦しいような、妙な感覚で段々と意識がハッキリして来ると、いつの間にか車は止まっていて、座席は後ろに倒されていた。
そして、俺の上に跨るように堀越がのしかかっていて、俺にキスしながらはだけさせたシャツの前を開けて、裸の胸や腹を撫で回しているところだった。
「ん、んっ!?」
びっくりして押し返そうとしたけど、力は入らないし、堀越が腕を押さえつけて来るわで、身動きできない。
「璃央、起きたのか」
「な、何してんだよ・・・」
まだ少しぼうっとしながら堀越を見ると、完全に欲情した顔で俺を見つめ返している。
「璃央、起きねぇし、エロいしさ。我慢出来なくなったわ」
そう言いながら、いつの間にか全開にされているジーンズのジッパーの隙間から、俺の緩く勃起したものを取り出してきゅっと握って来る。
「あっ」
寝起きでぼうっとしている時にそんなことされたら、気持ち良いじゃんか・・・
俺がいつもより大人しいのに気付いたみたいで、堀越は調子に乗ったように「璃央、可愛い」なんて言いながら、俺のを扱く手が激しくなって来た。
「あ、はぁっ、気持ちいいっ・・・」
このまま、イかせて欲しい。そんな風に思った時、パッと車内に光が飛び込んで来て、堀越の動きが止まった。
光はすぐに移動して、タイヤがコンクリートに擦れる音がする。どうやら、他の車が駐車場に入って来たみたいだ。
「しょうがない、続きは部屋だな」
堀越は溜息を付いてそう言うと、手早く俺のはだけた服を元に戻して「立てる?」と俺に聞いて来た。
「ん・・・」
ふらふらしながらも立ち上がって車を降りて、堀越に支えられながら最上階の部屋に入った。
まだ酔いが回っていて、眠いし、ぼうっとするし、早く部屋に行って横になりたい気持ちでいっぱいで、俺は大人しかったと思う。だからか、堀越も俺を気遣っているみたいに優しく支えてくれたし、「大丈夫か」「水飲めよ」なんて、いつもの意地悪な顔はなりを潜めて優しかった。
「風呂入りたい・・・」
焼肉屋でめちゃくちゃ匂いついたし、そうじゃなくてもバイトで半日働いて、汗もかいてる。このままじゃ気持ち悪い。
「分かった、一緒に入って洗ってやるよ」
堀越の言ったことに反論もせず、俺はされるがままに服を脱がされ、シャワーを浴びせられ、髪も体も綺麗に洗われた。
そしてタオルで丁寧に拭かれて、いつもの堀越とのギャップに驚きながらもちょっと調子に乗って「歯磨きしたい」と言ったら、これまた新品の歯ブラシで丁寧に磨いてくれた。
「ほら、綺麗になったからベッドに行こうな」
こんな面倒掛けてんのに、堀越は微笑んで優しく言う。
何だよ、今日はえらく優しいじゃん。
けど、これなんか癖になるな。普段はあんなに意地が悪いこいつに、思いっきり甘やかしてもらうって、気持ちいい。
ほろ酔いで心も緩んだ俺はさらに調子に乗って、
「抱いて連れてけよ」
などと言ってみた。
「いいよ」
さすがに怒られるかと思ったけど、堀越はなぜか嬉しそうな顔で俺を抱き上げて、バーベキューの日、無理やりヤられたあのベッドルームに俺を連れて行った。
おいおい、こんなの陸人先輩にもやってもらったことなんかないぞ。
つか、俺だって男なんだしけっこう重かったと思うのに、よく抱き上げられたな。
そしてゆっくりとベッドに下ろされると、堀越はそのまま俺に覆い被さって来た。
「ああ、もうお前、可愛すぎて無理・・・なぁ、優しくするから抱いていい?」
「なんだよ、最初からそのつもりなくせに、確認なんか取ってさ。お前がそのつもりなの分かってんだから、ヤればいいだろ」
「お前の口から、いいって言って貰いたいんだよ」
そう言う堀越の口調は、マジでお前どうした?ってくらい優しくて、二重人格説が再浮上して来た。
でも、優しくされるのは気持ちいいし、何か嬉しい。
気分が良くなった俺は、サービスでこう言ってやった。
「いいよ。抱いて。俺のこと、いっぱい気持ち良くして、イかせてよ」
「――――っ璃央っ!」
「あ、んんっ」
ふざけ過ぎたかなと思ったけど、堀越は感極まった、みたいな顔で俺をぎゅうぎゅうに抱き締めながら唇に吸い付いて、激しく熱い舌を絡めて来た。
酔っててとろんとしていい気分だからか、いつもよりすごく気持ちいい。
俺も舌を絡め返しながら、堀越のサラサラの髪や引き締まった体を撫でたり、股間の爆発しそうにギンギンになったものを扱いてやったりした。
「きもちいい?」
「っく、ヤバい、璃央・・・こんなの、すぐ出るっ」
「いいよ、イッて」
「いやだ、お前の中に出したい」
そんなことを言われて、カッと体が熱くなった。
「いいよ、来いよ・・・それで、俺の中にいっぱい熱いの、出してよ」
堀越の熱に中てられるように、俺もそんなことを口走っていた。
「璃央っお前、煽り過ぎっ・・・」
普段の涼し気な顔が嘘みたいに、余裕のない表情をした堀越がサイドテーブルからローションを取って、俺の尻の穴に塗りたくる。
「生で挿れていい?」
そんなことを言われて普段ならふざけんな!って言っただろうに、完全に頭が馬鹿になった俺はこくんと頷いていた。
「いいよ・・・早く、挿れて」
ぐっと力が込められて、堀越の熱くて固いものが入って来ると、それだけでたまらない気持ちになった。
「あっ!あ、はぁっ!」
ぐっぐっ、と待ち望んでいたところを突かれて、一気に快感が弾ける。
「はぁっ、う、璃央っ」
俺を包み込むように抱き締めながら、一心に堀越が腰を振る。
ふと蕩けた目で見つめられて、俺は吸い寄せられるように自分からキスした。
「あ、あ、璃央・・・可愛い」
「きもち、いいっ・・・!すごい、いいっ!」
何だこれ。何なんだこれ。腹ん中も、胸も、体全部、気持ちいい。可愛いって言われると胸がぎゅうってして、たまんなくて、こいつにもっとぎゅっと抱き締めて欲しくなる。
それで、抱き締めてそのままいっぱい、突いて欲しいっ・・・
「あ、あああっ、い、いくぅ!」
「璃央っ!俺も―――!」
何かが爆発したような気持ち良さが湧き上がって、俺は必死で堀越にしがみついていた。
体が勝手にビクビクして、止まらない。
しばらく二人で荒い呼吸を繰り返しながら抱き締めあっていたけど、あまりの気持ち良さに頭が痺れたみたいにぼうっとする。
「璃央・・・」
「堀越ぃ」
キスされて、また舌を絡め合う。
「なあ、俺のこと世良って呼んで」
「・・・世良」
素直にそう呼ぶと、堀越は俺をきつく抱き締めた。
「すげぇ、嬉しい」
「うん・・・」
何がそんなに嬉しいんだろう。何で堀越がそんなことを言ったのかよく分からなかった。
ふと、堀越がゆるゆると腰を動かし始めたことで、俺の中に入ったままのものがまた固さを取り戻していることに気付く。
そして、俺の中の熱がまた再燃し始めたことにも。
「あっ・・・イッたのに、またっ・・・」
「お前、やっぱ素質あったよな。何度でもイケるなんてさ。俺も回数いける方だしさ、マジで相性いいよな」
「あ、ん、んん」
また、とんとんとリズミカルにいいところを突かれて、ビクビクし始める。本当に俺、どうなってくんだ。こんな気持ちいいの、何度でも味わえて、やばいよ、こんなのもう戻れなくなるじゃん・・・
「はぁっ、はぁ、んっ、すげぇ、いいっ」
「璃央、りおっ」
あっという間にまた快感に夢中になってしまって、止められなくて声を上げ続けていると、堀越も熱に浮かされたみたいに俺の名前を呼んでた。
そしてまた波が一気に高まって、訳が分からなくなるくらい気持ち良くて。
堀越も最後、訳の分かんねーこと、言ってた。
「りおっ、好き、好きだ、すきっ」
めちゃくちゃに腰振りながら、ずっとそんなこと言ってた。
終わった後はドロドロに眠くなって、すぐに意識がどっかに行ったから、なんで堀越があんなこと言ったんだか、聞けもしなかった。
まあ、あいつのことだからどうせ、セックスを盛り上げるためのリップサービスとかそんなノリで、大した意味なんかねーんだろうけど。
でも、優しくて、俺の上で余裕なくして蕩けた顔してたあいつは、悪くなかったな・・・
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