【短編】 婚約破棄された天才魔法師はダンジョンで運命の出会いをする

 10代にして自分の研究室をもつ天才魔法師カレン・アバディーン。
 彼女には親に決められた婚約者レーガンがおり、研究で忙しい中でも彼に好かれようと日々努力していた。
 しかし、ある日突然レーガンから婚約破棄されてしまう。

 「婚約破棄の理由を聞かせてもらってもいいかしら」
 「ちょっと君、重すぎるし、その……不気味だから……」

 そんな失礼な破棄の理由に激怒したカレンは杖とグローブを手にし、そのままの勢いでダンジョンへ向かう。 
 そして、怒りのままにモンスターを倒して、倒して、倒しまくって、ダンジョンを1人進んでいると、ミノタウロスと戦う1人の青年を見つけた。
 ダンジョンで人を見つけても、チームや見知った人間じゃない限り関わらない。
 そのため、カレンはそのままスルーして、進もうとしていたが。

 あの子……ヤバくないか。

 彼はかなり大きな傷をおっており、負けると判断したカレンは援護し青年を助ける。

 そして、青年との偶然の出会いは、その後のカレンの人生を変えていくことになるのだった――。
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