スナック菓子のようなサクサクした作品の多いアルファポリスで、筆箱サイズの羊羹に巡りあったかのようなズッシリした読み応え。
作者様の知識の広さ、文才にひたすらに敬服いたしました。素晴らしい作品が読めて楽しかったです。

生活に苦労しているヒロインに口淫を強要するシーン。ｸｿｶﾖ…とかなりドン引いてしまいましたが、物語が進むにつれて、入口が間違えたとしても惚れてしまえばもう… 流されヒロインでオッケー！ってどうでもよくなるものなんですね。恋愛以外の多彩な要素に気を取られて、さほど気にならなくなりました。
*エロ部分は読み飛ばしてしまう人なので、情事最中やピロートークで重要なワードを挟められていたら拾い損ねてしまっていますが、それでも十二分に楽しめました。

第3王子に対してこれだけ非情になれるなら、王妃にひっそり毒でも盛って病死にでもさせておけばここまで面倒にならなかったと思います。なんなら第3王子誕生直後に王妃を始末しておけば王室としては1番安泰だったよね。。。王妃生かしておいても害にしかなってないし。

ミステリー要素が多すぎてハラハラしながら読んでました。読み始めたのが23時ごろだったのですが、続きが気になって明け方まで読んでしまい、さすがに寝ないと翌日がヤバいと思ってやめたほどです。出産してから読書に時間を費やす余裕がないのですが、久しぶりにのめり込む快感を味わいました。