追放罠師の再建録 青白い月の町で『いつものください!』
王都アストラの第一討伐隊で補助罠師として働いていた凛音は、山岳街道の作戦失敗の責任を押しつけられ、資格も住まいも失って追放される。
豪雨の夜、街道脇の旧式通話小屋で、亡き師匠が残した録音を聞いた凛音は、辺境宿場町ルナトリアに残された古宿・月鈴亭と工房の継承を知る。そこで彼は、派手に敵を倒すためではなく、人を無事に帰し、畑を守り、夜道を安全にし、町に暮らしを取り戻すための罠を使って、壊れかけた宿場町の再建に乗り出す。
登場人物は、足もとを整える技術に長けた主人公・凛音、住民台帳と古文書を守り抜いてきた結凪、権利書や帳簿を扱う実務家の有莉紗、無口だが頼れる鍛冶職人の鋭士、先を見据えて町の仕組みを育てる礼江。
王都では見下された補助技術が、ルナトリアでは人の食事、帰り道、眠れる夜を支える力へ変わっていく。だがその一方で、凛音を追放した側は土地と権利を狙い、設計の盗用や危険指定で町を潰そうと動き出す。
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