個の孤独を謳うということ

その「意識」は、本物か。

​原因不明の昏倒から目覚めた恋人・海莉。姿形はそのままに、中身だけが「別の誰か」に入れ替わってしまった。
戸惑う奏芽をよそに、「それ」は海莉のフリをして日常を侵食していく。一方、奏芽を支えようとする幼馴染の楓(かえで)にも、暗い影が忍び寄り……。

​デカルトやフロイトの言葉が交錯する中で描かれる、アイデンティティを問う異色の青春サスペンス。自分自身を征服せよ――その言葉が意味する、孤独な戦いが始まる。
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