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227.お兄ちゃんの魔法陣とディアブナスの変化?
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ディアブナスの突然の苦しそうな声に、僕達は顔を見合わせて、その後みんなで壁からちょっとだけ顔を出して、向こうを見てみました。僕達隠れていたのちょっと忘れてたんだよ。ドラちゃんが1人で向こうに行くとか、スノーラ達がディアブナスにやられちゃうとか、色々な事が重なって慌てちゃってたから。
『あっ、まずい!』
壁の向こうをじっと見ちゃった僕達。ブローの小さな声が聞こえて、その後すぐにブローが僕の洋服を引っ張りました。ドラちゃんも『あっ!』って言った後に、ルリとアイスを引っ張って。
『みんなで顔出しちゃダメだよ。僕も思わず見ちゃったけど』
「わしゅれてちゃ」
『ね、忘れてた』
『でも、おかしいの見えたなの』
『うん、そうだね。それにあれって』
すぐに壁の端っこにまた移動した僕達、なんかあっちにそっちに忙しい。でも、あれって。
戻った僕達はすぐに上を見ます。外の結界はちょっとヒビが入っているけど、ちゃんと魔獣達の侵入を防いでくれています。でもそのすぐ下、今までなかったものが現れました。
白い光で、大きな大きなま~るい模様が。そう、魔法陣みたいな物が空に浮かんでいたんだ。街全体を覆うくらいの大きさで、でも今までみたいな、嫌な感じは全然しません。ほら魔獣さんを捕まえちゃう魔法陣とか、ブローを捕まえていた魔法陣とか。それと全然違うの。
「まほじん?」
『大きな模様』
『白く光ってるなの』
『多分魔法陣で間違いないよ。僕もこんな大きな魔法陣は初めて見たけど。ブローはあれから変な感じする? ディアブナスの力とか。まぁ、あいつ今スノーラ達みたいに倒れてるから、違うと思うけど』
みんなで隙間から向こうを確認。そこにはさっき、僕達が壁から覗いて見たままのディアブナスの姿が。僕達が向こうを見た時、ディアブナスはスノーラ達みたいに倒れていて。しかも立ち上がろうとして、体を起こすんだけど、すぐに潰れちゃうんだ。何かに押されているみたいに。これもスノーラ達と一緒です。
『うん、あの空の魔法陣からは、あいつの力は感じない。それにコレイションが何かしている感じもしない。ディアブナス達が出した魔法陣じゃないよ』
ディアブナスの出した魔法陣じゃない。そして空の魔法陣が出たらディアブナスが潰れたって事は、やっぱりあれは。僕達はみんなで頷きました。
「おにいちゃ、まほじん!」
『お兄ちゃん達が描いたなの!!』
『あんなに大きな魔法陣、凄い!!』
そうだよ、絶対にお兄ちゃん達の魔法陣だよ!! だってディアブナス達じゃなくて、しかもあれだけ苦しんでるんだから。今魔法陣って言ったら、お兄ちゃん達以外にいないよね。
でも、僕、あんなに大きな魔法陣だったなんて思わなかったです。今までの魔法時と全然違う大きさだもん。
それにこれだけ大きな魔法陣を、お兄ちゃん達が外に行ってから少しは時間が経ってるけど、描き終えちゃうなんて、お兄ちゃん達本当に凄い!!
僕達は静かに音を出さないで拍手、それからバンザイしたり、パンチする真似したり、キックしてみたり。最後はみんなで声を出さずに『やったー!!』のシャキーン!のポーズをしました。
ただ喜ぶのはここまで。お兄ちゃん達のおかげで、ディアブナスは今動けなくなりました。でもね。すぐに僕達はまた隙間から向こうを見ます。
『くっ、魔法陣が完成したか。だが、完璧ではない』
『我等と同じ状況だろうからな、誰かが無理やり魔法陣を発動したが、完璧にはできなかったか』
そうスノーラ達の声が聞こえて、スノーラ達は体を半分くらい起き上がらせる事ができるようになっていたんだけど、でもやっぱりしっかりとは立てないみたいです。向こうでもディアブナスが半分だけ体を起こしていて。
せっかくの魔法陣、ディアブナスを封印?できるんだよね。何で潰されただけ? それにどうしてスノーラ達は動けないの?
『そうか、魔法陣を発動したエイデン達の魔力が足りてないんだ』
ブローが空の魔法陣を見ながらお話します。これだけ大きな魔法陣を発動するには、とっても沢山の魔力が必要で、多分お兄ちゃんは魔法陣を発動する前に、人を集めたはずだって。お兄ちゃん達とケビンさんだけじゃ人数が足りないから。
ここからは多分になるけどって言うブロー。多分人を集めたお兄ちゃん達は、魔法陣を発動しようとしたはず、でもその前にディアブナスが、あの街中の気配が分かる人達を、スノーラ達を押しつぶした攻撃ね、それをしたからみんな動けなくなっちゃったんじゃないか。
ただ全員がディアブナスの攻撃を受けたわけじゃなくて、その無事だった?人が、無理やり魔法陣を発動させた。それで何とか魔法陣は発動できたんだけど、やっぱり魔力が足りなくて、ディアブナスを抑えるのが精一杯なんじゃないかって。
『ただそれでも、あれだけディアブナスを抑えられているんだから、今までで1番だよね、それに魔法陣からエイデンの気配を感じるよ。魔法陣を発動させたのはエイデンかも』
エイデンお兄ちゃん凄い。完璧じゃないけど魔法陣を発動させるなんて。
『ただ、これだと。何とかスノーラ達…、って、何であいつ動けるんだよ。おかしいよ!』
ブローの言葉に慌てて向こうを見ます。そうしたらディアブナスがさっきよりももう少し起き上がっていたんだ。そしてそのディアブナスからは、相変わらずチョロチョロと魔力が漏れていて。
『あっ、まずい!』
壁の向こうをじっと見ちゃった僕達。ブローの小さな声が聞こえて、その後すぐにブローが僕の洋服を引っ張りました。ドラちゃんも『あっ!』って言った後に、ルリとアイスを引っ張って。
『みんなで顔出しちゃダメだよ。僕も思わず見ちゃったけど』
「わしゅれてちゃ」
『ね、忘れてた』
『でも、おかしいの見えたなの』
『うん、そうだね。それにあれって』
すぐに壁の端っこにまた移動した僕達、なんかあっちにそっちに忙しい。でも、あれって。
戻った僕達はすぐに上を見ます。外の結界はちょっとヒビが入っているけど、ちゃんと魔獣達の侵入を防いでくれています。でもそのすぐ下、今までなかったものが現れました。
白い光で、大きな大きなま~るい模様が。そう、魔法陣みたいな物が空に浮かんでいたんだ。街全体を覆うくらいの大きさで、でも今までみたいな、嫌な感じは全然しません。ほら魔獣さんを捕まえちゃう魔法陣とか、ブローを捕まえていた魔法陣とか。それと全然違うの。
「まほじん?」
『大きな模様』
『白く光ってるなの』
『多分魔法陣で間違いないよ。僕もこんな大きな魔法陣は初めて見たけど。ブローはあれから変な感じする? ディアブナスの力とか。まぁ、あいつ今スノーラ達みたいに倒れてるから、違うと思うけど』
みんなで隙間から向こうを確認。そこにはさっき、僕達が壁から覗いて見たままのディアブナスの姿が。僕達が向こうを見た時、ディアブナスはスノーラ達みたいに倒れていて。しかも立ち上がろうとして、体を起こすんだけど、すぐに潰れちゃうんだ。何かに押されているみたいに。これもスノーラ達と一緒です。
『うん、あの空の魔法陣からは、あいつの力は感じない。それにコレイションが何かしている感じもしない。ディアブナス達が出した魔法陣じゃないよ』
ディアブナスの出した魔法陣じゃない。そして空の魔法陣が出たらディアブナスが潰れたって事は、やっぱりあれは。僕達はみんなで頷きました。
「おにいちゃ、まほじん!」
『お兄ちゃん達が描いたなの!!』
『あんなに大きな魔法陣、凄い!!』
そうだよ、絶対にお兄ちゃん達の魔法陣だよ!! だってディアブナス達じゃなくて、しかもあれだけ苦しんでるんだから。今魔法陣って言ったら、お兄ちゃん達以外にいないよね。
でも、僕、あんなに大きな魔法陣だったなんて思わなかったです。今までの魔法時と全然違う大きさだもん。
それにこれだけ大きな魔法陣を、お兄ちゃん達が外に行ってから少しは時間が経ってるけど、描き終えちゃうなんて、お兄ちゃん達本当に凄い!!
僕達は静かに音を出さないで拍手、それからバンザイしたり、パンチする真似したり、キックしてみたり。最後はみんなで声を出さずに『やったー!!』のシャキーン!のポーズをしました。
ただ喜ぶのはここまで。お兄ちゃん達のおかげで、ディアブナスは今動けなくなりました。でもね。すぐに僕達はまた隙間から向こうを見ます。
『くっ、魔法陣が完成したか。だが、完璧ではない』
『我等と同じ状況だろうからな、誰かが無理やり魔法陣を発動したが、完璧にはできなかったか』
そうスノーラ達の声が聞こえて、スノーラ達は体を半分くらい起き上がらせる事ができるようになっていたんだけど、でもやっぱりしっかりとは立てないみたいです。向こうでもディアブナスが半分だけ体を起こしていて。
せっかくの魔法陣、ディアブナスを封印?できるんだよね。何で潰されただけ? それにどうしてスノーラ達は動けないの?
『そうか、魔法陣を発動したエイデン達の魔力が足りてないんだ』
ブローが空の魔法陣を見ながらお話します。これだけ大きな魔法陣を発動するには、とっても沢山の魔力が必要で、多分お兄ちゃんは魔法陣を発動する前に、人を集めたはずだって。お兄ちゃん達とケビンさんだけじゃ人数が足りないから。
ここからは多分になるけどって言うブロー。多分人を集めたお兄ちゃん達は、魔法陣を発動しようとしたはず、でもその前にディアブナスが、あの街中の気配が分かる人達を、スノーラ達を押しつぶした攻撃ね、それをしたからみんな動けなくなっちゃったんじゃないか。
ただ全員がディアブナスの攻撃を受けたわけじゃなくて、その無事だった?人が、無理やり魔法陣を発動させた。それで何とか魔法陣は発動できたんだけど、やっぱり魔力が足りなくて、ディアブナスを抑えるのが精一杯なんじゃないかって。
『ただそれでも、あれだけディアブナスを抑えられているんだから、今までで1番だよね、それに魔法陣からエイデンの気配を感じるよ。魔法陣を発動させたのはエイデンかも』
エイデンお兄ちゃん凄い。完璧じゃないけど魔法陣を発動させるなんて。
『ただ、これだと。何とかスノーラ達…、って、何であいつ動けるんだよ。おかしいよ!』
ブローの言葉に慌てて向こうを見ます。そうしたらディアブナスがさっきよりももう少し起き上がっていたんだ。そしてそのディアブナスからは、相変わらずチョロチョロと魔力が漏れていて。
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