139 / 211
連載
273.まさかのマサキさん登場!?
しおりを挟む
今スノーラ、何て言ったの? スノーラを叩いていた僕の手が止まります。ルリとアイスはパンチやキックを続けているけど。
今スノーラは、ハッキリとマサキって言ったよね。まぁさっきから時々、マサキって言っていたけど。僕が知っているマサキって言う名前の人は、あの人しか居なくて。
もちろん会った事はないし、銅像があるって前に聞いていたけど、僕はまだ見た事がなくて、本でも見た事もなかったし。マサキさんがとっても勇敢な人っていうのは分かっているけど、その姿を知る事はなくて。
僕は男の人を見ます。僕が見た事に気がついた男の人はニッと笑って、それから僕に挨拶をしてきました。
『こんにちは、スノーラの新しい家族になってくれたレン。俺はマサキだ』
わわわ!? 本当にマサキさんなの!? え? え? どうして? だってマサキさんは昔ディアブナスを封印するために…。
軽いパニックの僕、今度はスノーラを見て、それからまたマサキさんを見て、またまたスノーラを見て。そんな僕を見てマサキさんが笑いました。
笑い事じゃないよ。どうしてもう居ないはずのマサキさんがここに居るの!? そう思っているのはもちろん僕だけじゃありません。僕が何でって聞く前に、スノーラがマサキさんに色々言います。
『何故ここに居るんだ! お前の気配など全くしなかったぞ。いや、今もお前の気配を感じていないが、お前の力だけは感じる。これは一体どう言う事だ!?』
スノーラもパニックだよ。そりゃあそうなるよね。だってスノーラの大切なマサキさんが。ディアブナスを封印するために、自分の命をかけて消えてしまったマサキさんが、今目の前に居るんだもん。
『まぁ、色々とな。…スノーラ、こうしていられる時間は限られているんだ。その時間の中でそれぞれ話しをしたいし。向こうへ行こう。俺達の話しを聞かれたくない者達も居るだろう?」
スノーラが周りを見て頷くと、少し向こうへ移動しました。えと、一緒に移動したのは、ドラゴンお父さんとカース。フィオーナさんとエイデンお兄ちゃん、ユイゴさんにダイルさんです。僕の色々を知っている人達に昔の関係者ね。後の人達のは待っていてもらう事に。
『さて、時間が惜しいからさっさと話しを始めよう。まずはどうして俺がここにいるかだけどな…』
マサキさんが話した事。それはマサキさんが命をかけてディアブナスを封印した時の事でした。
封印の魔法陣が発動して、マサキさんの魔力も命も、全てが魔法陣捧げられる瞬間、マサキさんはある事をしたんだ。僕それを聞いて、よくその状況でそんな事ができたねって思ったよ。
マサキさん。自分の力の一部をディアブナスの影に入れておいたんだって、ディアブナスに気が付かれないように。どうしてそんな事をしたかと言うと、今みたいな事が起こった時の事を考えてだったんだけど。
もし未来に、またディアブナスが自力で復活するような事があったら。自力じゃなくても、ディアブナスを崇拝する誰かが、無理矢理ディアブナスを復活させたら。
その時の事を考えて、マサキさんは力の一部をディアブナスの影に入れておきました。またディアブナスを封印する事ができるように。
もちろんマサキさんは、ディアブナスの影に入れた自分の力を、ディアブナスに気づかれない入れたんだよ。だってとっても力の強いマサキさん。封印されたディアブナスがそれに気がついちゃったら? その力で復活しちゃうかもしれないでしょう。
こうしてマサキさんが力を入れてすぐに、ディアブナスはそのまましっかりと封印されて、マサキさんの力も一緒に封印される事に。
その数十年後、マサキさん危惧していたように、ディアブナスはコレイション達によって、せっかくマサキさんが命をかけて封印したのに復活しちゃいました。
そしてもちろん、それと同時にマサキさんの力も目覚めたんだけど。ここでマサキさんも予想していなかった事が。力が目覚めた時、マサキさんの人格も復活したって。
『いやぁ、考えたらさ、力だけ隠しておいても、その力を誰かが使わなければ、奴を封印する事なんかできないんだよな。てな事を、自分の人格も復活した時に思ってさ。いやぁ良かったよ。体はどうにもならないけど人格は目覚めてさ。はははっ!』
笑うマサキさんの事を、じとっとした目で見るスノーラ。一緒に笑うドラゴンお父さんやカース、ダイルさん達。え? 笑い事?
『ま、もし俺の人格が目覚めなくても、誰かは俺の力に気づいて、どうにかしてくれる可能性もあったけどな。ただそれだと確実ってわけにはな。それに他にも問題があってさ、俺の力はディアブナスがかなり弱った状態じゃないと、奴から出せないってのも問題だったんだ』
ディアブナスに気づかれないように、影に入っていたマサキさんの力。外に出せればその力を存分に発揮できるけど、それまでは何もできなかったみたい。やっぱり隠しておかないといけないし。
『ただ、これに関しては、必ず誰かがディアブナスを弱らせてくれるって信じていたからな。世界を救うために、大切な人を守るために。この世界の人々は優しい人達ばかりだ。まぁ時々、許されない事をする奴らもいるけど、基本とても良い人達ばかりだからな。スノーラもいるし』
マサキさんの言う通りだよ。この世界の人達はみんな優しいんだ。僕はニコニコ、スノーラの手を握って、嬉しくてその握った手をブラブラしちゃいます。ルリとアイスは手に掴まって一緒にブラブラ。
そんな事をしていたらマサキさんが僕を見てきました。
今スノーラは、ハッキリとマサキって言ったよね。まぁさっきから時々、マサキって言っていたけど。僕が知っているマサキって言う名前の人は、あの人しか居なくて。
もちろん会った事はないし、銅像があるって前に聞いていたけど、僕はまだ見た事がなくて、本でも見た事もなかったし。マサキさんがとっても勇敢な人っていうのは分かっているけど、その姿を知る事はなくて。
僕は男の人を見ます。僕が見た事に気がついた男の人はニッと笑って、それから僕に挨拶をしてきました。
『こんにちは、スノーラの新しい家族になってくれたレン。俺はマサキだ』
わわわ!? 本当にマサキさんなの!? え? え? どうして? だってマサキさんは昔ディアブナスを封印するために…。
軽いパニックの僕、今度はスノーラを見て、それからまたマサキさんを見て、またまたスノーラを見て。そんな僕を見てマサキさんが笑いました。
笑い事じゃないよ。どうしてもう居ないはずのマサキさんがここに居るの!? そう思っているのはもちろん僕だけじゃありません。僕が何でって聞く前に、スノーラがマサキさんに色々言います。
『何故ここに居るんだ! お前の気配など全くしなかったぞ。いや、今もお前の気配を感じていないが、お前の力だけは感じる。これは一体どう言う事だ!?』
スノーラもパニックだよ。そりゃあそうなるよね。だってスノーラの大切なマサキさんが。ディアブナスを封印するために、自分の命をかけて消えてしまったマサキさんが、今目の前に居るんだもん。
『まぁ、色々とな。…スノーラ、こうしていられる時間は限られているんだ。その時間の中でそれぞれ話しをしたいし。向こうへ行こう。俺達の話しを聞かれたくない者達も居るだろう?」
スノーラが周りを見て頷くと、少し向こうへ移動しました。えと、一緒に移動したのは、ドラゴンお父さんとカース。フィオーナさんとエイデンお兄ちゃん、ユイゴさんにダイルさんです。僕の色々を知っている人達に昔の関係者ね。後の人達のは待っていてもらう事に。
『さて、時間が惜しいからさっさと話しを始めよう。まずはどうして俺がここにいるかだけどな…』
マサキさんが話した事。それはマサキさんが命をかけてディアブナスを封印した時の事でした。
封印の魔法陣が発動して、マサキさんの魔力も命も、全てが魔法陣捧げられる瞬間、マサキさんはある事をしたんだ。僕それを聞いて、よくその状況でそんな事ができたねって思ったよ。
マサキさん。自分の力の一部をディアブナスの影に入れておいたんだって、ディアブナスに気が付かれないように。どうしてそんな事をしたかと言うと、今みたいな事が起こった時の事を考えてだったんだけど。
もし未来に、またディアブナスが自力で復活するような事があったら。自力じゃなくても、ディアブナスを崇拝する誰かが、無理矢理ディアブナスを復活させたら。
その時の事を考えて、マサキさんは力の一部をディアブナスの影に入れておきました。またディアブナスを封印する事ができるように。
もちろんマサキさんは、ディアブナスの影に入れた自分の力を、ディアブナスに気づかれない入れたんだよ。だってとっても力の強いマサキさん。封印されたディアブナスがそれに気がついちゃったら? その力で復活しちゃうかもしれないでしょう。
こうしてマサキさんが力を入れてすぐに、ディアブナスはそのまましっかりと封印されて、マサキさんの力も一緒に封印される事に。
その数十年後、マサキさん危惧していたように、ディアブナスはコレイション達によって、せっかくマサキさんが命をかけて封印したのに復活しちゃいました。
そしてもちろん、それと同時にマサキさんの力も目覚めたんだけど。ここでマサキさんも予想していなかった事が。力が目覚めた時、マサキさんの人格も復活したって。
『いやぁ、考えたらさ、力だけ隠しておいても、その力を誰かが使わなければ、奴を封印する事なんかできないんだよな。てな事を、自分の人格も復活した時に思ってさ。いやぁ良かったよ。体はどうにもならないけど人格は目覚めてさ。はははっ!』
笑うマサキさんの事を、じとっとした目で見るスノーラ。一緒に笑うドラゴンお父さんやカース、ダイルさん達。え? 笑い事?
『ま、もし俺の人格が目覚めなくても、誰かは俺の力に気づいて、どうにかしてくれる可能性もあったけどな。ただそれだと確実ってわけにはな。それに他にも問題があってさ、俺の力はディアブナスがかなり弱った状態じゃないと、奴から出せないってのも問題だったんだ』
ディアブナスに気づかれないように、影に入っていたマサキさんの力。外に出せればその力を存分に発揮できるけど、それまでは何もできなかったみたい。やっぱり隠しておかないといけないし。
『ただ、これに関しては、必ず誰かがディアブナスを弱らせてくれるって信じていたからな。世界を救うために、大切な人を守るために。この世界の人々は優しい人達ばかりだ。まぁ時々、許されない事をする奴らもいるけど、基本とても良い人達ばかりだからな。スノーラもいるし』
マサキさんの言う通りだよ。この世界の人達はみんな優しいんだ。僕はニコニコ、スノーラの手を握って、嬉しくてその握った手をブラブラしちゃいます。ルリとアイスは手に掴まって一緒にブラブラ。
そんな事をしていたらマサキさんが僕を見てきました。
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
5,345
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。