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274.僕とマサキさんとお話し
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『そう、みんなの事は、本当に心配していなかったんだけどね、僕はスノーラだけが心配で。でもその様子だと、新しい特別な家族に出会えたみたいで良かった』
スノーラだけが心配? 確かマサキさんは奥さんと子供がいたよね。スノーラはマサキさんと別れてからマサキさんのお願いで、マサキさんの家族を見守ってたはず。
そう考えていたら、スノーラもそう思ったみたい。僕が考えていた事をそのまま質問したよ。
『何だ、我だけが心配とはどう言う事だ? お前の家族は心配ではないのか?』
『だってなぁ、ルアンナだぜ? 確かに心配でお前に後の事を任せたけど、どうだった? 最初はまぁ、俺が居なくなって色々あったと思うけど、その後は? ルアンナを止めるために、みんな大変だんったんじゃないのか?』
『………』
『………僕は何も見なかったよ』
え? 何々? マサキさんの奥さんの名前はルアンナさんって言うの? みんなが大変だったってどう言う事? どうしてスノーラは黙っちゃったの? カースも変な顔してどうしたの?
色々聞きたかったけど、次の話しを始めちゃったスノーラ。後でスノーラに聞いてみなくちゃ。
『あ~、まぁ、それについてはお前の思っている通りだ。うん、あいつはたくましかったぞ。…皆元気に暮らしていた。ルアンナはお前の事をよく子供に話していたし、そして我にもいつも言っていた。お前に出逢えて幸せだったと』
『…そうか。俺も幸せだったよ。と、昔話しはこの辺で終わりだな。まだまだ色々話したいのは山々だけど、俺も時間がない。あまりここに留まると、あいつを封印する力がなくなっちゃうかならな。力を残しておいたとはいえ、実態がないのは事実』
『後どのくらいだ?』
『レンと話しをしたいからな。それからこれからの事をスノーラ達に話して。それくらいなら大丈夫だ。レンがかなりアイツを弱らせてくれたからな。よし、レン!! 少しだけど俺と話しをしよう!』
みんなから離れて話しをしていた僕達。更に僕とマサキさんだけ、スノーラ達から離れて話しをする事に。
離れるとすぐに、マサキさんはこの世界に来たばかりの事を教えてくれました。マサキさんも1番最初は森に出たみたいだよ。神様に街の近くの森に下ろすって言われたのに、降りた場所は街からとっても離れた森の奥深く。そしてその森が、昔スノーラが住んでいた森だったんだ。
その森でスノーラに出会って、それからずっと家族として共に過ごしてきたマサキさん。消える時、本当にスノーラの事が心配だったって。しっかりみんなとコミニケーションが取れるのかとか、また1人で良いなんて言い出すんじゃないかとか。
僕はスノーラを見ました。僕と始めて会った時のスノーラ、ずっと人と関わっていなかったよね。
『その様子だと、やっぱり森に引きこもってたな。あれだけいろんな出会いをしたら良いって言っておいたのに』
その後は、僕の話しを聞いてきました。さっきから時間がないって言っているマサキさん。僕も急いで話しをします。
気づいたら森にいて、そこに呪いにかかったルリがいた事。ルリを助けてそこでスノーラに出会った事。他にも色々話しながら、最後は神様とルルリア様の話しをしたよ。もちろんハリセンの話しも。
そしてここでまさかの事実が判明しました。ハリセンをルルリア様に勧めたのは、何とマサキさんだったんだよ。
昔は神様とルルリア様。他にも色々な人達が関わって、ディアブナスを倒そうとしていて、今よりも神様とルルリア様達との交流が多かったんだって。それでね、昔から神様はあんな感じで、ルルリア様は本当に困っていました。
そんなルルリア様と神様を見ていたマサキさん、ふとルルリア様がハリセンを持っている姿が思い浮かんだんだ。似合うなって。
だからマサキさんはルルリア様にハリセンを進めました。ハリセンを教えてもらったルルリア様は、早速ハリセンを作って。それからずっとハリセンがルルリア様の武器に。
『まさか俺の教えたハリセンが進化していて、レン達がそれを使うなんてな』
「りゅりゅりあしゃま、ぱんっ! いいおとしゅる。ぼくたちはまだだめ。しゃっきはいいおとちた」
『はは、確かに良い音がしてたな。俺もディアブナスの中からその音を聞いたぞ。…いやぁ、楽しそうで良かった。俺と別れた時のスノーラの表情がな。本当に心配してたけど、あいつは今とても幸せそうだ。レン、スノーラと家族になってくれてありがとう。これからもスノーラの事、よろしく頼むな』
「うん!」
『お前も、相変わらずの神様のせいで大変だとは思うが、この世界の人達は、さっきも言ったが全員とは言えないが、本当に良い人ばかりだ。きっと楽しい生活ができるから、新しい人生を楽しめよ』
「ましゃきしゃんは?」
『俺は本来はもう居ない人間だからな。俺の仕事をした後は、またここから消えるよ
さっきから時間がないって言っていたマサキさん。どうしてって聞いてみたら、これからマサキさんがやろうとしている事に、力は残しておいただけで、こんな話ができるなんて思っていなかったって。
『この力は、ずっと留めておく事はできないんだ。後少しで俺はここから消える。その消える前にやる事が。それのためにディアブナスに力を隠しておいたんだ。話しをできたなんて奇跡だよ。いやぁ、スノーラと会えて良かった』
マサキさん消えちゃう?
『何だそんな顔して。元々俺は死んでいる人間だからな、ここには留まる事はできないんだよ。ただ今回は本当に運が良く話しができただけで、本当だったら俺の力に気づいたスノーラにでも、この力を使ってもらうだけのつもりだったんだ。だからそんなに悲しそうな顔するな』
マサキさんが僕の頭を撫でます。でも撫でてもらっても感覚はなくて。やっぱりマサキさんは本当にここには居ないんだって納得しました。
『さぁ、スノーラ達の所へ戻ろう。レン、話しをできて良かったよ』
スノーラだけが心配? 確かマサキさんは奥さんと子供がいたよね。スノーラはマサキさんと別れてからマサキさんのお願いで、マサキさんの家族を見守ってたはず。
そう考えていたら、スノーラもそう思ったみたい。僕が考えていた事をそのまま質問したよ。
『何だ、我だけが心配とはどう言う事だ? お前の家族は心配ではないのか?』
『だってなぁ、ルアンナだぜ? 確かに心配でお前に後の事を任せたけど、どうだった? 最初はまぁ、俺が居なくなって色々あったと思うけど、その後は? ルアンナを止めるために、みんな大変だんったんじゃないのか?』
『………』
『………僕は何も見なかったよ』
え? 何々? マサキさんの奥さんの名前はルアンナさんって言うの? みんなが大変だったってどう言う事? どうしてスノーラは黙っちゃったの? カースも変な顔してどうしたの?
色々聞きたかったけど、次の話しを始めちゃったスノーラ。後でスノーラに聞いてみなくちゃ。
『あ~、まぁ、それについてはお前の思っている通りだ。うん、あいつはたくましかったぞ。…皆元気に暮らしていた。ルアンナはお前の事をよく子供に話していたし、そして我にもいつも言っていた。お前に出逢えて幸せだったと』
『…そうか。俺も幸せだったよ。と、昔話しはこの辺で終わりだな。まだまだ色々話したいのは山々だけど、俺も時間がない。あまりここに留まると、あいつを封印する力がなくなっちゃうかならな。力を残しておいたとはいえ、実態がないのは事実』
『後どのくらいだ?』
『レンと話しをしたいからな。それからこれからの事をスノーラ達に話して。それくらいなら大丈夫だ。レンがかなりアイツを弱らせてくれたからな。よし、レン!! 少しだけど俺と話しをしよう!』
みんなから離れて話しをしていた僕達。更に僕とマサキさんだけ、スノーラ達から離れて話しをする事に。
離れるとすぐに、マサキさんはこの世界に来たばかりの事を教えてくれました。マサキさんも1番最初は森に出たみたいだよ。神様に街の近くの森に下ろすって言われたのに、降りた場所は街からとっても離れた森の奥深く。そしてその森が、昔スノーラが住んでいた森だったんだ。
その森でスノーラに出会って、それからずっと家族として共に過ごしてきたマサキさん。消える時、本当にスノーラの事が心配だったって。しっかりみんなとコミニケーションが取れるのかとか、また1人で良いなんて言い出すんじゃないかとか。
僕はスノーラを見ました。僕と始めて会った時のスノーラ、ずっと人と関わっていなかったよね。
『その様子だと、やっぱり森に引きこもってたな。あれだけいろんな出会いをしたら良いって言っておいたのに』
その後は、僕の話しを聞いてきました。さっきから時間がないって言っているマサキさん。僕も急いで話しをします。
気づいたら森にいて、そこに呪いにかかったルリがいた事。ルリを助けてそこでスノーラに出会った事。他にも色々話しながら、最後は神様とルルリア様の話しをしたよ。もちろんハリセンの話しも。
そしてここでまさかの事実が判明しました。ハリセンをルルリア様に勧めたのは、何とマサキさんだったんだよ。
昔は神様とルルリア様。他にも色々な人達が関わって、ディアブナスを倒そうとしていて、今よりも神様とルルリア様達との交流が多かったんだって。それでね、昔から神様はあんな感じで、ルルリア様は本当に困っていました。
そんなルルリア様と神様を見ていたマサキさん、ふとルルリア様がハリセンを持っている姿が思い浮かんだんだ。似合うなって。
だからマサキさんはルルリア様にハリセンを進めました。ハリセンを教えてもらったルルリア様は、早速ハリセンを作って。それからずっとハリセンがルルリア様の武器に。
『まさか俺の教えたハリセンが進化していて、レン達がそれを使うなんてな』
「りゅりゅりあしゃま、ぱんっ! いいおとしゅる。ぼくたちはまだだめ。しゃっきはいいおとちた」
『はは、確かに良い音がしてたな。俺もディアブナスの中からその音を聞いたぞ。…いやぁ、楽しそうで良かった。俺と別れた時のスノーラの表情がな。本当に心配してたけど、あいつは今とても幸せそうだ。レン、スノーラと家族になってくれてありがとう。これからもスノーラの事、よろしく頼むな』
「うん!」
『お前も、相変わらずの神様のせいで大変だとは思うが、この世界の人達は、さっきも言ったが全員とは言えないが、本当に良い人ばかりだ。きっと楽しい生活ができるから、新しい人生を楽しめよ』
「ましゃきしゃんは?」
『俺は本来はもう居ない人間だからな。俺の仕事をした後は、またここから消えるよ
さっきから時間がないって言っていたマサキさん。どうしてって聞いてみたら、これからマサキさんがやろうとしている事に、力は残しておいただけで、こんな話ができるなんて思っていなかったって。
『この力は、ずっと留めておく事はできないんだ。後少しで俺はここから消える。その消える前にやる事が。それのためにディアブナスに力を隠しておいたんだ。話しをできたなんて奇跡だよ。いやぁ、スノーラと会えて良かった』
マサキさん消えちゃう?
『何だそんな顔して。元々俺は死んでいる人間だからな、ここには留まる事はできないんだよ。ただ今回は本当に運が良く話しができただけで、本当だったら俺の力に気づいたスノーラにでも、この力を使ってもらうだけのつもりだったんだ。だからそんなに悲しそうな顔するな』
マサキさんが僕の頭を撫でます。でも撫でてもらっても感覚はなくて。やっぱりマサキさんは本当にここには居ないんだって納得しました。
『さぁ、スノーラ達の所へ戻ろう。レン、話しをできて良かったよ』
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