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326お仕置きは大切、待つのも大切
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「ちっ! あのガキ共を売って、金儲けをしようと思ったのに。お前達は何者だ」
『お前達の様子から、我々を監視していたのではないか? 本当に我らが分からんのか?』
「そっちのは分かっている。『スノーラ』このくだらない世界の人間どもが、信頼している魔獣だろう。お前については分かっている。まぁ、分かったのはかなり後になってからだったがな。しかし他の2人は。お前達は何だ。どうせ人間じゃねぇんだろう」
『ふん、スノーラのことしか分からんのか。…今ここで変身すれば、面白い反応が見られそうだな。しかし、お前が望むことを、我々が教えてやるのもな。やはり黙っておこう』
「ちっ、俺としたことが、逃げるタイミングを見誤ったか。もう少し早く動いていれば」
「お前達が何をしたか、今回の事件以外に何をしようとしていたか、これからじっくりと調べさせてもらう」
「ふん、俺には言うことなんて何もねぇ。それに俺はこんなところでは終わらない。必ず逃げてやるさ」
ローレンスさんやスノーラ達の声は時々聞こえなくなるけど、ジャガルドの声は大きくて、全部聞こえてきました。ジャガルド、人の姿のスノーラがどんな魔獣なのか知っていたみたい。どれだけ僕達のことを見張っていたんだろうね。
しかも魔獣だってことまで知っているってことは、スノーラが魔獣に変身するところを見られていたとか? なら、変身を見ることができるほど、近くにいたって事だよね。
わぁ、本当にどこで見ていたの。下手したらディアブナス達のことがある前に、僕達はジャガルド達に攫われていたかも。
もちろんスノーラが絶対に守ってくれるけどさ。もし何も分からなまま、まだジャガルドが、あの前に助けてくれた時の優しい人だって思っている状態で、僕達に話しがあるって近づかれていたら?
誰も警戒していない中、その時に攻撃でもされていたら、スノーラも僕達もみんな、大怪我をしていたかも。下手をしたら怪我だけじゃ済まなかった可能性も。ふぅ、本当に何もなくて良かったよ。
それからもちょっとしたことを聞いたローレンスさん。他に仲間はいるのかとか、何処へ行くつもりだったとかね。ただ、そう簡単にジャガルド達が答えるはずもなく。けっきょく何も分からないまま、ジャガルド達を何処かへ移動させてから、じっくり聞くことに。
でもそれを聞いたルリやアイス、ブロー達が怒っちゃって。みんな酷い目にあわされたからね、ちゃんと自分達も話しを聞きたいって。
ただ、それだと絶対に僕達邪魔しちゃうと思うんだよね。だって今だって、途中で煩くしちゃって、口を押さえている状態だし。というか僕以外はもう手を離して、文句を言っているけど。
『ルリも話し聞く!!』
『ボクもなの!!』
『みんなで話し聞かなくちゃ!!』
『ボクはブローの後ろに隠れて話し聞く』
『ダメだ。お前達がいては、話しが絶対に進まなくなるからな』
一旦話しをやめたローレンスさん達。ケビンさんと他の騎士さん、それからドラゴンお父さんがジャガルドの所に残って、ローレンスさんとおにいちゃん、スノーラが僕達の所に戻ってきました。
そういえば尋問するって言っていたよね。話しを聞くっていうか尋問。ルリ達はどんな話しの聞き方をするか分かっていないかもしれないけど、地球で生きてきた僕は。
この世界の尋問が地球と同じなら、もしかしたら僕達に見せられないような、尋問だってするかもしれない。本物の尋問を僕だって見たことはないけれど、小説やテレビと一緒だったら、僕見ていられる自信ないよ。
この世界の生活に慣れて、色々とほら、魔獣を倒してそれを捌くところを見たり、魔獣だけじゃなくて人と人の争いも、そしてディアブナス達との戦いを見たり。経験して慣れたはずだけど、尋問はまた別だと思うんだ。
「みにゃ、まっちぇりゅ」
『えぇー、みんなで話し聞く!』
『聞くなの!!』
「はなちしゅしゅまないにょ、め」
『でも、しっかり話しを聞かないと。どうして僕達のこんな酷いことしたのか。ディアブナスのことだけじゃないと思うんだよね』
『話し、売るって言ってた』
『誰かに僕達のことを売って、金儲けしようとしてたんだよ。人間や獣人、他の種族にも、そういう、僕達に悪いことする人達がいるって聞いたことがあるんだよ。だからジャガルド達が知っているなら、その人達にも一緒にお仕置きしてもらわなくちゃ』
『お仕置きのためにも話しを聞く』
『スノーラのビシバシお仕置きのためにも、話しを聞くなの!』
でもそれならやっぱり尋問には行かない方が良いよ。僕達は邪魔する可能性の方が高いし、僕もスノーラのお仕置きは見たいからね。
どれだけ尋問には時間がかかるか。ジャガルド相手だから、かなり時間がかかるはず。それに僕達の邪魔が入ったら? 余計な時間がかかることに。なるべく早く尋問を終わらせるためにも、今は僕達は大人しく待って、お仕置きを見せてもらった方が良いんじゃないかな。
なんて事を何とかみんなに伝えると、考え始めるみんな。それから僕以外が集まって、何か相談を始めて。その相談の結果、みんな待っていてくれることになりました。
『うん、時間がかかるのはダメ』
『早くお仕置き見たいなの』
『うん、いっぱいお仕置き見せてもらわなくちゃ。スノーラ今日中に、それがダメなら、なるべく早く、話し終わらせてね』
『お仕置きいっぱい』
良かった、みんな納得してくれて。
「お仕置き…、見せられるのか? 尋問のあと時間を作らないといけなくなるが。他の関係者が来た場合、俺だけの判断では」
『これはなるべく早く、奴の話しを聞かなければ我が危ないな』
『お前達の様子から、我々を監視していたのではないか? 本当に我らが分からんのか?』
「そっちのは分かっている。『スノーラ』このくだらない世界の人間どもが、信頼している魔獣だろう。お前については分かっている。まぁ、分かったのはかなり後になってからだったがな。しかし他の2人は。お前達は何だ。どうせ人間じゃねぇんだろう」
『ふん、スノーラのことしか分からんのか。…今ここで変身すれば、面白い反応が見られそうだな。しかし、お前が望むことを、我々が教えてやるのもな。やはり黙っておこう』
「ちっ、俺としたことが、逃げるタイミングを見誤ったか。もう少し早く動いていれば」
「お前達が何をしたか、今回の事件以外に何をしようとしていたか、これからじっくりと調べさせてもらう」
「ふん、俺には言うことなんて何もねぇ。それに俺はこんなところでは終わらない。必ず逃げてやるさ」
ローレンスさんやスノーラ達の声は時々聞こえなくなるけど、ジャガルドの声は大きくて、全部聞こえてきました。ジャガルド、人の姿のスノーラがどんな魔獣なのか知っていたみたい。どれだけ僕達のことを見張っていたんだろうね。
しかも魔獣だってことまで知っているってことは、スノーラが魔獣に変身するところを見られていたとか? なら、変身を見ることができるほど、近くにいたって事だよね。
わぁ、本当にどこで見ていたの。下手したらディアブナス達のことがある前に、僕達はジャガルド達に攫われていたかも。
もちろんスノーラが絶対に守ってくれるけどさ。もし何も分からなまま、まだジャガルドが、あの前に助けてくれた時の優しい人だって思っている状態で、僕達に話しがあるって近づかれていたら?
誰も警戒していない中、その時に攻撃でもされていたら、スノーラも僕達もみんな、大怪我をしていたかも。下手をしたら怪我だけじゃ済まなかった可能性も。ふぅ、本当に何もなくて良かったよ。
それからもちょっとしたことを聞いたローレンスさん。他に仲間はいるのかとか、何処へ行くつもりだったとかね。ただ、そう簡単にジャガルド達が答えるはずもなく。けっきょく何も分からないまま、ジャガルド達を何処かへ移動させてから、じっくり聞くことに。
でもそれを聞いたルリやアイス、ブロー達が怒っちゃって。みんな酷い目にあわされたからね、ちゃんと自分達も話しを聞きたいって。
ただ、それだと絶対に僕達邪魔しちゃうと思うんだよね。だって今だって、途中で煩くしちゃって、口を押さえている状態だし。というか僕以外はもう手を離して、文句を言っているけど。
『ルリも話し聞く!!』
『ボクもなの!!』
『みんなで話し聞かなくちゃ!!』
『ボクはブローの後ろに隠れて話し聞く』
『ダメだ。お前達がいては、話しが絶対に進まなくなるからな』
一旦話しをやめたローレンスさん達。ケビンさんと他の騎士さん、それからドラゴンお父さんがジャガルドの所に残って、ローレンスさんとおにいちゃん、スノーラが僕達の所に戻ってきました。
そういえば尋問するって言っていたよね。話しを聞くっていうか尋問。ルリ達はどんな話しの聞き方をするか分かっていないかもしれないけど、地球で生きてきた僕は。
この世界の尋問が地球と同じなら、もしかしたら僕達に見せられないような、尋問だってするかもしれない。本物の尋問を僕だって見たことはないけれど、小説やテレビと一緒だったら、僕見ていられる自信ないよ。
この世界の生活に慣れて、色々とほら、魔獣を倒してそれを捌くところを見たり、魔獣だけじゃなくて人と人の争いも、そしてディアブナス達との戦いを見たり。経験して慣れたはずだけど、尋問はまた別だと思うんだ。
「みにゃ、まっちぇりゅ」
『えぇー、みんなで話し聞く!』
『聞くなの!!』
「はなちしゅしゅまないにょ、め」
『でも、しっかり話しを聞かないと。どうして僕達のこんな酷いことしたのか。ディアブナスのことだけじゃないと思うんだよね』
『話し、売るって言ってた』
『誰かに僕達のことを売って、金儲けしようとしてたんだよ。人間や獣人、他の種族にも、そういう、僕達に悪いことする人達がいるって聞いたことがあるんだよ。だからジャガルド達が知っているなら、その人達にも一緒にお仕置きしてもらわなくちゃ』
『お仕置きのためにも話しを聞く』
『スノーラのビシバシお仕置きのためにも、話しを聞くなの!』
でもそれならやっぱり尋問には行かない方が良いよ。僕達は邪魔する可能性の方が高いし、僕もスノーラのお仕置きは見たいからね。
どれだけ尋問には時間がかかるか。ジャガルド相手だから、かなり時間がかかるはず。それに僕達の邪魔が入ったら? 余計な時間がかかることに。なるべく早く尋問を終わらせるためにも、今は僕達は大人しく待って、お仕置きを見せてもらった方が良いんじゃないかな。
なんて事を何とかみんなに伝えると、考え始めるみんな。それから僕以外が集まって、何か相談を始めて。その相談の結果、みんな待っていてくれることになりました。
『うん、時間がかかるのはダメ』
『早くお仕置き見たいなの』
『うん、いっぱいお仕置き見せてもらわなくちゃ。スノーラ今日中に、それがダメなら、なるべく早く、話し終わらせてね』
『お仕置きいっぱい』
良かった、みんな納得してくれて。
「お仕置き…、見せられるのか? 尋問のあと時間を作らないといけなくなるが。他の関係者が来た場合、俺だけの判断では」
『これはなるべく早く、奴の話しを聞かなければ我が危ないな』
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