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340 みんなの凄い? お仕置きの話し合い

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 こうしてお仕置きまでの間、ずっとどんなお仕置きをするか話し合っていた僕達。僕達と言うか、おもにルリとアイス、ブローとフーリが話し合っていたけど。僕とドラちゃんは途中からみんなの話し合いを見ていました。

 僕とドラちゃんはこの前の白い半透明ボールを飛ばしたり、振ったりするお仕置きと。よくスノーラ達は魔獣を投げ飛ばしているんだけど。それをジャガルドにもやれるって言うから、それをやってもらうことに。もちろんジャガルド達には結界を張るから問題なし。

 と、僕とドラちゃんはそれだけでも結構満足でした。だって考えてみて。これだけだって、普通の犯罪者のお仕置きよりも、かなり凄いお仕置きだよ。

 でもね、たくさん苦しめられたルリ達は、それだけじゃ納得できるわけもなくて。色々な案を出して、あれはあんまりとか、それ良いねとか。
 僕とドラちゃんは、ルリ達がやって欲しいってお仕置きがいっぱいの方が良いって。だから僕達のお仕置きは決まったから、あとはそのままルリ達の話し合いを聞いていました。

 うん。結構凄い事を言っていたよ。あの紐の魔法で足や手を縛って、凄い勢いで走って引っ張るとか、そのまま頭の上でぐるぐる回すとか。白い半透明のボールじゃないけど、その紐で縛ったまま飛ばして、びよ~んと戻どす。ボールなしバージョンね。あとはシンプルに、スノーラ達に殴ってもらう。

 他にも色々と考えて、その中には、まぁ、あまり口に出して言えないような事も。流石にそれはお母さんが止めていました。スノーラ達でも止めたのがあったからね。

「子供って、案外残酷なのよね」

「いやあれは、残酷なんてものじゃないだろう」

「私達が考える以上のお仕置きだったわ。これは話し合いが終わるまで、誰かが一緒に聞いていないとダメね。スノーラ達も止めてくれるけど。やっぱりこちらの感覚と違うところもあって、さっきのは許可を出しそうになっていたもの」

「ああ。仕方ない、ここは交代しながら、ルリ達の話し合いを監視しよう」

「監視?」

「どう考えたって監視だろう。危なくて仕方がない」

「あ~、1つ聞いて良いか?」

「何だ?」

「これはいつもなのか? 例えば彼らが魔獣狩りに行ったりとか、何か彼らに害をなす者達がいたりと。その時はこんな事を? このお仕置きで魔獣が狩れるくらいだろう。こんなお仕置きをすれば罪人が……」

「いや、人には初めてだ。大丈夫だぞ。スノーラ達が結界を張ってくれるからな。それにそれだけルリ達は怒っているからな。魔獣の方は、まぁ、あんなものだ」

「そうなのか……。お前の家は少し会わなかっただけで、だいぶ変わったんだな。今の話しを陛下がお聞きになられていたら、もしかしたらお仕置きを止めていたかもしれん」

 この時のジュエイムソンさんの顔色、少し悪かったような気がしました。でも、お父さんの友達で騎士さんなら、いろんな魔獣を倒したり、ジャガルドじゃないけど、悪い人を捕まえたりするでしょう? 偉い人や住民のために。

 お父さんが教えてくれたんだけど、ジュエイムソンさんはとっても強くて、ジュエイムソンさんが住んでいる首都ベルンドアで、1番強いんだって。だからきっと凄い攻撃をするはず。
 それがお母さんと同じくらいに強かったら? 今の話しを聞いても、ジュエイムソンさんなら、別に大したことないと思うんだけどな?

 こうしてなんとかお仕置きの内容が決まって。今話していたお仕置きを全部やってもらえる事になりました。本当にギリギリまで話し合いをしていたルリ達。気づけばかなり遅い時間に。

『大変!? 早く寝ないと!!』
 
『明日は大切なお仕置きの日なの!!』

『しっかりと寝て、しっかりとお仕置きを見なくちゃ!!』

『ドキドキして寝られないかも。ブロー、魔法を使って寝よう』

『うん!!』

 途中でうとうとしながらみんなの話し合いを聞いていた僕。でもみんなの大きな声にビックリして目が覚めちゃったよ。ブローもフーリも今何て言ったの? 魔法を使って寝るって言った?
 なら僕にもそれをやってくれないかな? みんなの大きな声で、完璧に目が覚めちゃったんだよ。

 みんなが凄い勢いで寝る準備をして、僕が準備を終える頃には、みんなが僕のベッドで、完璧に寝る体制に。スノーラにベッドの上げてもらったら、ブローが魔法をかけるよって。
 ブローの闇魔法の中に、しっかりと眠れるようになる魔法があるんだって。そんな闇魔法があるなんて、僕初めて知りました。

『いい? 今から魔法をかけるからね。でも安心して、この魔法は朝になるとしっかり起きられる魔法だから。それからお仕置きは明日の夜でしょう? ってことは、お昼寝もするよね。そのお昼寝の時にも魔法をかけてあげるよ。そうすれば完璧、お仕置きをしっかり見られる!!』

『明日、楽しみ』

『いっぱいお仕置き見られるなの!!』

『僕、明日は隠れないでしっかり見る』

『僕も参加しちゃおうかなぁ』

『僕はお仕置きでも、お父さんを応援』

 ブローが何か言うと、すぐに眠くなった僕。気づいたら寝ていて。次の日の朝、ブローが言っていた通り、しっかりとすっきりと起きることができました。
 
 そして朝ごはんもしっかり食べた僕達は。ううん、ルリとアイス、ブローとフーリ達は。ジャガルド達のお仕置きの真似をして遊んでいたよ。誰かが縛られている真似をして、誰かがお仕置きの真似をするって感じ。そしてそんな遊びを見たお母さんに、怒られていました。

「何をしているの! そんな遊びはしちゃいけません!!」

『でも時々、街の子供やってる』

『うん、やってるなの』

『ねぇ、やってるよね』

『うん』

「それでもダメよ!」

『『『『は~い』』』』

「もう、まだ小さいのに、今からそれじゃあ。確かに街の子ども達はやっているけど、まだ小さいレン達にはしてほしくないのよ」

『ねぇ、後で隠れて遊ぼう』

『そうするなの』

『見つからないように気をつけよう』

『うん』

 …‥みんな、やっちゃダメだよ。
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