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341 早く着きすぎて文句を言うルリとアイス達

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 そうしてついにお仕置きの日。お仕置きの開始の2時間前。僕達はすでにお仕置き会場に到着していました。ルリやアイス、ブローとフーリが、みんながまだ早いって言っているのに、行こう行こうって、止まらなくなっちゃんたんだ。

 お仕置き会場に選ばれたのは、近くの森のちょっと中に入った所。スノーラ達が結界を張ってくれるから、大丈夫だとは思うけど。なるべく人がいない場所でお仕置きをしてくれ、ってお父さんが。

 だから2つ離れた森まで来たんだ。来るのはスノーラがみんなを運んでくれました。そこまでならスノーラの走る影響がないからって。着いた時お父さん達、ちょっとフラフラしていたけど。

 それからジュエイムソンさんは今はいません。森でお仕置きするって決まって、時間通りここへ着くように、冒険者ギルドからジャガルド達をあの特別な馬車に乗せて、今こっちに向かってきているはず。

 ドラちゃんお父さんとカースが、何かあるといけないから、護衛してくれています。お昼前に移動を開始するって言っていたけど、今、どの辺を移動しているかな?

 それにちょっと心配だよ。ドラちゃんお父さんとカースが一緒にいてくれているけど、牢屋から出る時や、馬車に乗る時、ジャガルド達は暴れないで、静かに言うことを聞いているかな? 
 自分達が悪いのに、俺達が何をしたとか、お仕置きされる理由はないとか、色々文句を言って暴れているんじゃ?

 まぁ、そういう時には、色々考えてあるから大丈夫だとかなんとか、ドラちゃんお父さんが言っていたけど。でもなるべくだったら、みんなの迷惑にならないように、静かにしてくれていた方が良いよね。

『ねぇ、スノーラ、まだぁ?』

『遅い』

『うん、遅いなの』

『いつお仕置き?』

『はぁ、だからお前達、まだ早いと言ったではないか。今から行ってもまだジャガルド達はまだ当分着かないと』

『でもあれから結構時間経ってるじゃん』

『うん、時間経ってる』

『いっぱい待ってるなの』

『おやつの時から時間経ってる』

『やっぱりこの前みたいに、光魔法の紐で縛って、白い透明ボールの結界に入れて、連れてくれば良かったんだよ。そうすればスノーラ達ならすぐだったじゃん』

『それでは気絶してしまって、ここへ着いてもすぐにお仕置きできんぞ。それにお前達はそれもお仕置きとして見たいんだろう?』

『でも、その方が早い』

『そのままお仕置き見れば良いなの』

『光の紐魔法、ボク頑張るよ』

『はぁ、だからそれでは気絶をして、お仕置きが面白くないと、お前たちは文句を言うだろう』

 ルリ達は森についてから、ずっとこんな感じです。まだ? まだ? って。スノーラが今言ったまだ早いって、今から行ってもジャガルド達は当分着かないって。その話しをしたのはお昼ご飯の時で。
 実はお昼ご飯を食べてからすぐに、ルリ達はスノーラにまだ? もうすぐ着くんじゃない? って凄かったんだよ。

 そんなルリ達をスノーラ達がなんとか落ち着かせて、それでも何回かそれをくりかして。早く早く、もう着いてるんじゃ? って。だから仕方なく、予定の時間よりも早く森まで来たんだ。

 でもここへ着いたからって、ジャガルド達が早く着くわけじゃないからね。後約2時間は待たないと。それで今の会話は3回目です。

『お前達、まだジャガルド達は着かない。これは変わらないんだ。暇なら今のうちに、やるお仕置きの確認でもしておいたらどうだ?』

『あっ! そうだね。もう何回か、しっかり確認しておこうよ』

『うん、確認』

『確認大事なの!』

『ボクはしっかり光の紐の確認も』

 そうして話し合いを始めたルリ達。僕とドラちゃんは最初は話し合いに参加。自分達のやってもらいたいお仕置きの話しが終わった後は、まだまだルリ達の話し合いは続くからね。ドラちゃんと一緒に、近くに花畑で遊んで待つことに。

『あ、あのね、もうすぐお母さんが帰ってくるって』

「ほんちょ?」

『うん。この前ね、街の近くをドラゴンが通ったんだ。近くって言っても、街からは見えない距離だよ。それでそのドラゴンがお父さんの気配に気づいて、お父さんの所へ来たんだ。それでそのドラゴンはお母さんの知り合いで、お母さんから色々お話しを聞いていたんだよ』

 ドラちゃんのお母さん、確かドラちゃんお父さんが原因で、喧嘩してどこかへ行っちゃっていたんだよね? 

 そのドラゴンさんが言うには、ドラゴンお母さんも今回のディアブナスの事件、嫌な気配を感じてからずっと、ドラちゃんを心配していました。それでディアブナスの力を強く感じてからは、すぐにドラちゃんの所へ戻ろうとしたんだけど。

 その時にはすでに、ドラちゃんたちは避難した後で、僕達と合流していたからね。ドラちゃんお母さんは、ドラちゃん達が避難したのを知りませんでした。
 それで慌てたお母さんは、逃げて来た魔獣た達に、ドラちゃんたちについて知らないか尋ねて。その中に僕達の街の情報を持っている魔獣が。

 その魔獣の話を聞いたお母さんは今、色々お土産を集めながら、こっちに向かって来ています。お土産はほら、ドラちゃんが頑張ったご褒美にってね。
 それでちょっと遅れるから、先にこっちに向かっていたドラゴンに伝言を頼んだみたい。そのドラゴンがドラゴンお父さんに伝えてくれたんだよ。

『僕、早くお母さんに会いたいなぁ』

「みんないっちょがいい」

『うん。レン達も家族になったしね』

「うん、かじょく」

『そういえば、お母さんが来たら、どこに住むのかな? 僕、レン達と遊びたいから、近くが良いって、お父さんとお母さんに言わなくちゃ。遠くより近い方が良いもんね。お家も建ててもらったし』

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