【完結】私に「君を愛することはない」と言う夫には理由がある
「君を愛した俺を、忘れないで……ローゼマリー……」
それが『ローゼマリーを愛するリモニス』の、最後の言葉になった。
事の発端は二年前、夫のリモニスが『魅了の呪い』をかけられた日。
魅了の呪いに自我が奪われていく中、自らを犠牲にすることを選んだリモニスの顔を、ローゼマリーは覚えている。
「君を愛することはない」
リモニスに何度突き放されても、ローゼマリーは彼と離縁しない。この冷たい言葉にこそ、理由があったから。
* * *
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