「魔法陣のつくり人」
三千年前。始祖が生み出した魔法陣は、本来「自然との対話」のためのものだった。しかし、その技術は盗まれ、軍事利用され、世界は「現代魔法」という歪んだシステムに支配されてしまう。山奥で木こりをしながら暮らす十四歳の少年アルスは、その始祖の血を継ぐ最後の魔法陣設計士。杖も詠唱も不要。なぜなら彼の一族は、三千年もの歳月をかけて世界中に魔法陣を書き続けてきたのだから。ある日、大賢者は雨の中で土下座し、王都へ来てほしいと懇願する。何度断っても帰らない一行。そんな中、付き添いの少女、大賢者の孫であり、七属性を極めた最強の魔法戦士「虹色のアリス」がフードを脱ぐ。その瞬間、アルスは一目惚れした。「……始祖様、ごめんなさい。盗人の末裔を好きになりました」王都へ向かったアルスは、学園入学試験で現代魔法の常識を次々と覆していく。巨大魔法を解体し、街を一瞬で消し、何事もなかったように修復し、教授たちの理論を赤ペンで添削する。そして彼が王都に残る条件は、ただ一つ。「アリスを僕にください」世界最古の魔法陣設計士と、虹色の魔法戦士。これは、世界を書き換える少年と、恋だけは思い通りにならない少女が紡ぐ、魔法とラブコメの物語。
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