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第十話 人の心、クズ知らず。
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しおりを挟む俺はいわゆるクズ野郎だ。
人の心がわからない。
自分の心もわからない。
わからないから求め続ける。
でもね、それでもいんだってさ。
わかんない俺を、だぁれも捨てずに、そばに置いてくれるらしくてさ。
当人ですら不要だと思うあちこち足りないバカな生き物なのに、そんな俺で、何度失敗しても、死ぬまでチャレンジして、いいんだってさ。
それなら、終わりがないみたいで。
ずっと、知りたがれるみたいで。
わからないからわかりたがってアイツらを求め続ける人生を歩むのなら、知らないクズで、よかったのかも。
なんて、カワイイ冗談を考えた。
あはは。
笑ってくれっかな?
──咲野。
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