落ちこぼれ魔術師の俺だけが、魔法を失敗できない
霧深い村で育った少年、ユリス・フォルクの魔法には奇妙な欠陥があった。
願えば、結果だけは届く。
落とした皿は割れず、倒木から妹の命も救えた。
だが、その代わりに床はへこみ、木片は妹の腕を傷つけた。
成功しているはずなのに、ユリスはいつも思う。
――また、間違えた。
そんな彼が入学したのは、白き王都アルヴェリアの王立魔術学院。
基礎魔術適性測定で示された判定は、制御も理論も下位。
けれど、失敗率はゼロ。
落ちこぼれのはずなのに、絶対に失敗できない少年の異常に、結界術師の少女セリア・ノルフェインが気づく。
これは、結果だけ成功してしまう少年が、本当の意味で自分の魔法を手に入れる物語。
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