あなたにおすすめの小説

幼いころから仕えてくれた侍女を、夫が愛人付きにしたので離縁します。侍女は愛人の前で「私の奥さまは一人だけです」と言いきりました 表紙

幼いころから仕えてくれた侍女を、夫が愛人付きにしたので離縁します。侍女は愛人の前で「私の奥さまは一人だけです」と言いきりました

「侍女ひとりのことで騒ぐな」。伯爵夫人ジョセフィンの侍女マグダは、八つの頃からそばにいてくれた人だ。夫はその侍女を、屋敷に住まわせている「遠縁の娘」付きに回してしまう。愛人はマグダに灰汁で絹を洗わせ、二人で分け合った勿忘草のハンカチの片割れまで取り上げた。盗みの濡れ衣を着せられたマグダは、紹介状もなく追い出される。けれど夫は知らない。侍女と家令と料理長の給金を、五年間払ってきたのが誰なのか。支えを静かに引き上げて離縁したジョセフィンの前に、字の美しい財務官の伯爵が現れる。全六話。
恋愛 連載中 短編
文字数 10,445
妹に奪われてばかりの人生から逃げ出した結果 表紙

妹に奪われてばかりの人生から逃げ出した結果

クロエには、幼い頃から家同士の取り決めで定められた正式な婚約者——クライン子爵家の長男、エドワード・フォン・クラインがいた。 母親を早くに亡くし、後妻として入ってきた継母と妹のリリアーナ、そして二人を溺愛する父から「地味で冴えない」「不気味に無口な長女」と虐げられてきたクロエにとって、エドワードだけが唯一の救いだった。 しかし彼は父との密会でこう言った。 「クロエとの婚姻契約は白紙に戻さず、『病弱で表に出られない別邸の妾(かこい)』という扱いで、クライン家に引き取ります。表の妻としてはリリアーナを立て、社交界の寵児として華やかに振る舞わせる。そしてクロエには、別邸の地下工房に閉じ込め、ひたすらリリアーナ名義の作品を縫わせ、我が家の事業の収支計算をやらせ続ければいい」 彼への愛はこの日、死んだ。
恋愛 完結 短編
文字数 33,854
離縁されましたが、娘は私を選びましたので共に出て行きます。  表紙

離縁されましたが、娘は私を選びましたので共に出て行きます。

名門オルベック伯爵家を長年支えてきたオディリア。 彼女は卓越した植物の知識と調合技術で、家の屋台骨である特産茶を育て上げていました。 しかし夫フェルゼスは恩を忘れ、愛人シャリアンに現を抜かします。 「跡継ぎの男子も産めぬ役立たず」と冷酷に離縁を突きつける元夫と義母。 幼い娘ベルエラまでも「持参金がかかるだけの不要な荷物」と切り捨てようとします。 ところが、夫の思惑に反して娘ベルエラはきっぱりと言い放ちました。 「お父様より、温かいお母様と一緒に行きます」と。 着の身着のままで屋敷を追い出された母娘。 二人を救ったのは、オディリアの調合技術を以前から高く評価していた北方の大貴族、カンレード辺境伯アルヴィンドでした。 新天地で手腕を発揮し、娘と共に領民や辺境伯から深く愛されていくオディリア。 一方で、オディリアの調合なしには成り立たなかった元夫家の最高級茶は粗悪品へと成り下がり、伯爵家は急激に傾いていきます。 焦った元夫が復縁を迫る中、愛人の恐るべき裏切りが暴かれ、夫家には衝撃的な破滅が訪れます。
恋愛 完結 短編 R15
文字数 79,029
あなたが番だと気づいた頃には、私はもうあなたを待っていません 表紙

あなたが番だと気づいた頃には、私はもうあなたを待っていません

幼い頃から、いつか幼馴染のミハイルのお嫁さんになると信じていた狼獣人のリゼット。 けれど成長した彼は次第にリゼットを当たり前の存在として扱うようになり、ついには“番”だと分かっても彼女を拒絶した。 「もう、あなたを待たない」 泣き明かした翌朝、リゼットは故郷を離れることを決意する。 そして三日後、王都へと旅立ち、薬師として自分の人生を歩き始めた。 そこで出会ったのは、誰にでも冷たいのに、なぜか自分にだけ優しい黒豹獣人のフェリクス。 一方、リゼットを失ったミハイルは、ようやく自分が一番大切なものを手放したことに気づいて――。 これは、誰かに選ばれるのを待つことをやめた少女が、自分の意思で愛する人を選ぶまでの物語。
恋愛 連載中 短編
文字数 28,487
【完結】結婚して12年一度も会った事ありませんけど? それでも旦那様は全てが欲しいそうです 表紙

【完結】結婚して12年一度も会った事ありませんけど? それでも旦那様は全てが欲しいそうです

結婚して12年目のシエナは白い結婚継続中。 白い結婚を理由に離婚したら、全てを失うシエナは漸く離婚に向けて動けるチャンスを見つけ・・  沈黙を続けていたルカが、 「新しく商会を作って、その先は?」 ーーーーーー 題名 少し改変しました
恋愛 完結 短編
文字数 17,798
二人で世界に、立ち向かっていく。 表紙

二人で世界に、立ち向かっていく。

「戦場の鬼神」と恐れられた第五皇子マレートが、辺境伯家へ婿入りしてきた。 家と領地を守るため、婿を探していたエリン。ところが実際にやってきたのは、噂とはまるで違う、疲れ果てた様子の誠実な青年だった。 結婚初夜、マレートは奇妙な告白をする。自分の中に、ある日突然、もう一人の自分が目覚めたのだと。 その苦しみを理解できないまま、それでもエリンは彼を受け入れた。 やがて二人は愛し合い、娘と息子が生まれ、穏やかな十年間が過ぎていく。 しかし、隣国の動乱によって、再び戦争が迫ってきた。 家族と領民を守るため、戦場へ戻るマレート。 そしてエリンもまた、知るはずのない敵軍の情報を思い出したことをきっかけに、自分自身に隠されていた重大な秘密を知る。 十年間、ともに生きてきた。 愛し、愛されてきた。 たとえ世界の真実が何であろうと、この幸福だけは失いたくない。 ※全十話。初日以外は6時・17時の更新です。
恋愛 連載中 短編
文字数 11,270
2年間お世話になりました。離縁しますので覚悟してくださいね。 表紙

2年間お世話になりました。離縁しますので覚悟してくださいね。

名門ブランデンブルク伯爵家に嫁いで2年。 政略結婚で多額の負債を抱えていた家を、オディリアは寝る間も惜しんで自身の商才と実家の財産を注ぎ込み、見事に立て直した。 しかし、夫ディルクは妻の献身を「伯爵夫人の義務」として見下し、功績をすべて自分の手柄として吹聴する。 さらにディルクは、没落寸前の幼馴染キルステンを屋敷に住まわせ、あからさまに寵愛し始めた。 オディリアへの冷遇、義母エルヴィーラの理不尽な侮蔑、キルステンの厚顔無恥な挑発。 だが、オディリアは決して泣き寝入りなどしなかった。 彼女は2年間の婚姻契約満了日に向け、伯爵家を支えていたすべての経済基盤、商取引の権利、優秀な人材を引き払う準備を完璧に整えていたのだ。 「2年間お世話になりました。離縁しますので覚悟してくださいね」 離縁状を叩きつけて去るオディリアを迎えたのは、彼女の才能を高く評価し、長年待ち望んでいた北方屈指の大貴族カジミール公爵。 一方、オディリアを失った伯爵家には、彼女が肩代わりしていた莫大な負債と契約解除の通知が次々と押し寄せ、破滅へのカウントダウンが始まる。
恋愛 完結 短編 R15
文字数 81,016
だって、白い結婚ですもの 表紙

だって、白い結婚ですもの

 王家の血を引く公爵フロストから突然結婚を申し込まれた、伯爵令嬢リリーフィア。  身分も立場も違う彼が、なぜ自分を選んだのか。戸惑いながらも、リリーフィアはその申し出を受け入れる。しかし、結婚を前にフロストから告げられたのは、夫として愛情を約束することはできない、という思いがけない言葉だった。 「君に、妻として何かを求めるつもりもない」  そうして始まったのは、互いの生活を尊重し、必要以上に踏み込まないことを約束した、穏やかな白い結婚。  夫となったフロストは、いつも優しくリリーフィアを気遣ってくれる。しかし、どれほど親切にされても、彼が自分に何かを望むことはなかった。妻として役に立ちたいと思っても、彼は決まって「君は、何もしなくていいんだよ」と微笑むばかり。  そんな日々を送るうちに、リリーフィアは夫のことをもっと知りたいと思うようになる。普段は穏やかな彼が、毎夜ひとりで外に出ていること。親族との間に、埋められない溝があること。そして、彼が決して口にしようとしない秘密があること。フロストが背負っているものを知ろうとするリリーフィアだったが、彼は彼女を遠ざけるように、何も語ろうとはしなかった。  これは、愛情を期待しないはずだった結婚から始まる、切ない二人の愛の物語。
恋愛 連載中 長編
文字数 9,098