僕のゴブリン見せたげる!

ある日、僕が裏山で捕まえてきたカブトムシ。それは醜い顔をした人型のカブトムシだった。
でも、瑠璃ちゃんが言うんだ。それ明らかにゴブリンだろ、って。
いやいや。
そんなそんな。
これは誰が何と言おうと、カブトムシ!
カブト100パーセント!


——ちょ、ま、ぇえ?! カブト……ムシ……? ぇえ?!

——どう見てもゴブリンです。本当にありがとうございました

——ス、スーパーエクストリームサンダー2世ェェエエエ!

——瑠璃ちゃん、何言ってんの? カブトムシってのは黒光りするものなんだよ?

——絶対違う。二度とカブトムシを名乗るな。



これは、僕と瑠璃ちゃんとカブトムシの一夏の物語。


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