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幕間話
ユーリシアの恋物語
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これは、魔王に攫われたお姫様が、自分を救ってくれた勇者様に恋をする物語でもなければ、前世で報われなかった男女の魂が今生で報われるような壮大な時間の流れの末に辿り着く物語でもない。
正直に言えば、本当にこれが恋なのかどうかもわからない。
そんなよくある物語だ。
「そんな前置きはどうでもいいから、なんでユーリシアちゃんはクルトちゃんのことを好きになったの?」
王都の一等地に構える、周囲の建物から少し浮いた可愛らしい外観の魔法ショップ、ミミコカフェ。
カフェという名前とは裏腹に、椅子に座って出てきたのは紅茶だった。
私――ユーリシアは日頃の脳の疲れを癒すため、紅茶に砂糖を四杯ほど入れた。紅茶が少し温いのか、三杯目の砂糖をいれたところから溶け切れていない様子だったけれど、むしろ底にたまっていく砂糖を見ると少し癒される気持ちになるから、かなりの重傷ともいえるだろう。
そんな古傷とは呼ぶことのできない脳の生傷と戦う私に対し、ミミコは傷口に砂糖ではなく塩を塗り込むような質問をしてきた。
「べ、別に私はクルトのことをそんな風に思ってないよ」
「そんなツンデレとかいらないから」
「誰がツンデレだ、誰が」
私はそういきり立つが、結局のところミミコの質問をはぐらかそうとしていることは自分でもわかっていた。
ただ、ミミコがどうでもいいと言った、その前置きがすべてなのだ。
クルトへの想いが本当に恋かどうかなんて私にはわからない。
ミミコが言いたいことはわかる。
会って間もないクルトのために私がどれだけ尽力したか?
リーゼとクルトが仲良くしているのを見て、私がどれだけやきもきしていたか?
私がミミコの立場だったとしたら、「あ、こいつ絶対に恋してるわ」って思っただろう。
むしろ、それが恋かどうかわからないと言い出すなんて、鈍感を通り越している――そう思うだろう。
でも、わからないんだ。
ただ、これが友情とか仲間意識か? と尋ねられたら、それは違うとはっきり言える。
どちらかといえば母性愛に近いかもしれないが、やはりそれも違う気がする。
「……まぁ、恋の蕾……みたいなもんだよ」
「ユーリシアちゃん、まだ認めないんだね。まぁ、そこが可愛いところだと思うけれど。じゃあ、ユーリシアちゃんのクルトちゃんへの想いが発芽したのはいつのこと?」
「……まだ終わらないのかよ」
他人の恋愛事情に興味津々過ぎるだろ。
お見合いを成立させることが生きがいの世話好きおばちゃんかよ。
「自覚はできていないけれど、まぁ、最初に会ったときかな?」
「つまり一目惚れ?」
「違うって。ほら、私、ハロワで工夫の募集をかけてたの、ミミコも知ってるだろ?」
「あぁ、うん。ユーリシアちゃんが貧乏一直線だったときのことだね。王家直属の冒険者という役職を蹴って、怪我をした仲間のために治療費を払って素寒貧になった後の」
「そのことは忘れろ――せっかくバカ高い治療費を払って足の指が少しだけ動く程度まで回復したと思ったら、クルトから貰った魔法薬を飲ませただけで完全回復したんだから」
ちなみに、その仲間というのは女性で、いまは冒険者稼業から足を洗い、幼馴染と結婚して専業主婦をやっているらしい。閑話休題。
「工夫が見つからず、困っていた私に声をかけたのがクルトだったんだよ」
「それで恋に落ちたの?」
「違……まぁ、結果的に見たらそうなのかもな。困っていた私に対し、手を差し伸べてくれたのがクルトだけだったんだ。いままで私にとって男は助けてやることはあっても、助けてもらったことなんてなかったし。まぁ、その感謝の気持ちより、求めていた工夫像からかけ離れたクルトの外見のせいで、感謝の気持ちよりもガッカリとした感情が勝って、悪態をついてしまったけどな」
「そんなユーリシアちゃんにガッカリだね」
本当に自分でもそう思うよ。
「でも、それだけが原因じゃないんでしょ?」
ミミコは追及の手を緩めることが無い。
本当に今日のこいつはしつこいな。
「それだけが原因じゃダメなのか?」
「だって、それだとユーリシアちゃん、ちょっと優しくされただけでほいほい男の子を好きになるチョロインになっちゃうよ。命を救ってもらったリーゼロッテ様と比べたらね? それとも本当にそれだけが原因なの?」
「…………」
正直、クルトのことを意識するようになった決定的な瞬間があった。
それは確かだ。
しかし、それを言うのは――
「やっぱりあるんだね」
「ぐっ」
表情に出てしまったらしく、ミミコはニヤニヤと笑みを浮かべた。
あぁ、くそっ、なんで私はポーカーフェイスができないんだ?
「正直に言っちゃったら? それともチョロインって呼ばれたい?」
言いたくないが、チョロインと呼ばれるのもムカツク。
なんだよ、チョロインって?
意味はわからないが、腹が立つ。
「わかった……言うよ」
私はため息をついてミミコに虫の羽音のような小さな声で言った。
「……あいつ、私のことかわいいって言ってくれたんだ」
「…………」
「…………」
沈黙が部屋に漂う。
あの時、私はとても嬉しかった。
男に混ざって仕事をしていて、まぁ、美人だとか言ってくれる人はいたけれど、でも、そういう奴は下品な笑みを浮かべ、私に対しよからぬことを想像していることが明らかだった。
クルトは違う。
あいつはそういうの抜きに、私のことをかわいいと言ってくれた。
それがとても嬉しかった。
ミミコが黙って、音を立てずに紅茶を飲んだ。
私もそれに倣い、スプーンをかき混ぜ、粉雪のように浮き上がる砂糖と一緒に紅茶を飲んだ。
そして、二人揃って息を漏らし、ミミコが尋ねた。
「チョロインのユーリシアちゃん、紅茶のお代わりいる?」
「チョロイン言うなっ!」
私の叫び声がミミコカフェの中に響き渡った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
漫画の感想に、ユーリシアがクルトを好きになった理由がわからない。
とありましたが、まぁ、こんな感じです。
正直に言えば、本当にこれが恋なのかどうかもわからない。
そんなよくある物語だ。
「そんな前置きはどうでもいいから、なんでユーリシアちゃんはクルトちゃんのことを好きになったの?」
王都の一等地に構える、周囲の建物から少し浮いた可愛らしい外観の魔法ショップ、ミミコカフェ。
カフェという名前とは裏腹に、椅子に座って出てきたのは紅茶だった。
私――ユーリシアは日頃の脳の疲れを癒すため、紅茶に砂糖を四杯ほど入れた。紅茶が少し温いのか、三杯目の砂糖をいれたところから溶け切れていない様子だったけれど、むしろ底にたまっていく砂糖を見ると少し癒される気持ちになるから、かなりの重傷ともいえるだろう。
そんな古傷とは呼ぶことのできない脳の生傷と戦う私に対し、ミミコは傷口に砂糖ではなく塩を塗り込むような質問をしてきた。
「べ、別に私はクルトのことをそんな風に思ってないよ」
「そんなツンデレとかいらないから」
「誰がツンデレだ、誰が」
私はそういきり立つが、結局のところミミコの質問をはぐらかそうとしていることは自分でもわかっていた。
ただ、ミミコがどうでもいいと言った、その前置きがすべてなのだ。
クルトへの想いが本当に恋かどうかなんて私にはわからない。
ミミコが言いたいことはわかる。
会って間もないクルトのために私がどれだけ尽力したか?
リーゼとクルトが仲良くしているのを見て、私がどれだけやきもきしていたか?
私がミミコの立場だったとしたら、「あ、こいつ絶対に恋してるわ」って思っただろう。
むしろ、それが恋かどうかわからないと言い出すなんて、鈍感を通り越している――そう思うだろう。
でも、わからないんだ。
ただ、これが友情とか仲間意識か? と尋ねられたら、それは違うとはっきり言える。
どちらかといえば母性愛に近いかもしれないが、やはりそれも違う気がする。
「……まぁ、恋の蕾……みたいなもんだよ」
「ユーリシアちゃん、まだ認めないんだね。まぁ、そこが可愛いところだと思うけれど。じゃあ、ユーリシアちゃんのクルトちゃんへの想いが発芽したのはいつのこと?」
「……まだ終わらないのかよ」
他人の恋愛事情に興味津々過ぎるだろ。
お見合いを成立させることが生きがいの世話好きおばちゃんかよ。
「自覚はできていないけれど、まぁ、最初に会ったときかな?」
「つまり一目惚れ?」
「違うって。ほら、私、ハロワで工夫の募集をかけてたの、ミミコも知ってるだろ?」
「あぁ、うん。ユーリシアちゃんが貧乏一直線だったときのことだね。王家直属の冒険者という役職を蹴って、怪我をした仲間のために治療費を払って素寒貧になった後の」
「そのことは忘れろ――せっかくバカ高い治療費を払って足の指が少しだけ動く程度まで回復したと思ったら、クルトから貰った魔法薬を飲ませただけで完全回復したんだから」
ちなみに、その仲間というのは女性で、いまは冒険者稼業から足を洗い、幼馴染と結婚して専業主婦をやっているらしい。閑話休題。
「工夫が見つからず、困っていた私に声をかけたのがクルトだったんだよ」
「それで恋に落ちたの?」
「違……まぁ、結果的に見たらそうなのかもな。困っていた私に対し、手を差し伸べてくれたのがクルトだけだったんだ。いままで私にとって男は助けてやることはあっても、助けてもらったことなんてなかったし。まぁ、その感謝の気持ちより、求めていた工夫像からかけ離れたクルトの外見のせいで、感謝の気持ちよりもガッカリとした感情が勝って、悪態をついてしまったけどな」
「そんなユーリシアちゃんにガッカリだね」
本当に自分でもそう思うよ。
「でも、それだけが原因じゃないんでしょ?」
ミミコは追及の手を緩めることが無い。
本当に今日のこいつはしつこいな。
「それだけが原因じゃダメなのか?」
「だって、それだとユーリシアちゃん、ちょっと優しくされただけでほいほい男の子を好きになるチョロインになっちゃうよ。命を救ってもらったリーゼロッテ様と比べたらね? それとも本当にそれだけが原因なの?」
「…………」
正直、クルトのことを意識するようになった決定的な瞬間があった。
それは確かだ。
しかし、それを言うのは――
「やっぱりあるんだね」
「ぐっ」
表情に出てしまったらしく、ミミコはニヤニヤと笑みを浮かべた。
あぁ、くそっ、なんで私はポーカーフェイスができないんだ?
「正直に言っちゃったら? それともチョロインって呼ばれたい?」
言いたくないが、チョロインと呼ばれるのもムカツク。
なんだよ、チョロインって?
意味はわからないが、腹が立つ。
「わかった……言うよ」
私はため息をついてミミコに虫の羽音のような小さな声で言った。
「……あいつ、私のことかわいいって言ってくれたんだ」
「…………」
「…………」
沈黙が部屋に漂う。
あの時、私はとても嬉しかった。
男に混ざって仕事をしていて、まぁ、美人だとか言ってくれる人はいたけれど、でも、そういう奴は下品な笑みを浮かべ、私に対しよからぬことを想像していることが明らかだった。
クルトは違う。
あいつはそういうの抜きに、私のことをかわいいと言ってくれた。
それがとても嬉しかった。
ミミコが黙って、音を立てずに紅茶を飲んだ。
私もそれに倣い、スプーンをかき混ぜ、粉雪のように浮き上がる砂糖と一緒に紅茶を飲んだ。
そして、二人揃って息を漏らし、ミミコが尋ねた。
「チョロインのユーリシアちゃん、紅茶のお代わりいる?」
「チョロイン言うなっ!」
私の叫び声がミミコカフェの中に響き渡った。
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漫画の感想に、ユーリシアがクルトを好きになった理由がわからない。
とありましたが、まぁ、こんな感じです。
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