最後の魔女

世界は、何も変わっていない——はずだった。

森の奥でひっそりと暮らしていたリンデは、ある日“違和感”に気づく。

魔法の流れ、魔石の性質、そのわずかなズレ。

だが、それを感じ取れるのは彼女だけだった。

誰にも理解されないまま、日常は続いていく。

——そしてリンデは、その正体を確かめるため、ギルドへと向かう。

冒険者として依頼を受けながら、世界の異変を追うために。

彼女は詠唱も魔法陣も使わない。

指を鳴らすだけで魔法を発動させる、常識では測れない存在。

そして誰も、彼女が“魔女”であることに気づかない。

その存在すら、ほとんど知られていない。

やがて突きつけられる、魔族による宣戦布告。

静かに狂い始めた世界で、リンデは何を見るのか。

これは、“最後の魔女”が世界のズレに抗う物語。
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