欠けた月と、二つの影
かつて、幼い凪(なぎ)の瞳を救うため、自らの視力を代償にした少女・月(るな)。
そんな彼女を、魔法の光で支えようと誓う紫乃(しの)と、一生を捧げて守り抜くと誓う凪。
美しい庭園で紡がれる三人の日常は、穏やかで、優しく、そして互いを想うがゆえの「罪悪感」と「秘めた恋心」に満ちていた。
しかし、突如現れた魔物の襲撃によって、その危うい平穏は崩壊する。
二人を救うため、月は自らの命を削る禁忌の術式を発動――。魔物を退けた代償として、彼女は動くことすらできない身体になってしまう。
夜な夜な涙を流す月と、扉の向こうで彼女の隠された涙を知る二人。
そして訪れる、月の容態の急変。消えゆく意識の中で、紫乃が涙ながらに叫んだ命がけの告白が、閉ざされた月の運命に奇跡を起こす。
――すれ違う二つの影が、欠けた月を満たすとき。切なくも温かい、献身的な愛の奇跡の物語。
そんな彼女を、魔法の光で支えようと誓う紫乃(しの)と、一生を捧げて守り抜くと誓う凪。
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