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狭間世界編
第二十四話:サンクアディエット観光
甲冑型の上半身だけで構成された複数のゴーレムが宙を舞い、突然大きくなったり小さくなったり、急に形を変えたりしながら攻撃を繰り出す。
それを嬉々として迎え撃っては叩き斬る白族の戦士――というかシンハ王。
彼のガゼッタ王が使っている白金の大剣は、邪神・悠介が色々と特殊効果を付与した魔法剣になっている。
しかもそれは、ガウィーク隊の魔法剣『風斬り』を始め、金色の剣竜隊が使っているような一つの能力に特化したモノではなく、体力回復効果やら治癒効果、耐久力固定(擦り減らない)、攻撃速度上昇等、複数の効果が付いているようだ。
そんな邪神製の大剣を豪快に振るって、自分より大きい空飛ぶ変態ゴーレムの連携攻撃を見事に捌いていく姿は、武器の性能以前に純粋な身体能力の高さが感じられた。
(あれはレイオス王子達でも勝てないだろうなぁ)
コウはそんな事を思いながら、訓練場で繰り広げられる悠介とシンハ王の模擬戦? を観察していたのだが、ふと、この場に居ない筈の人物の思考を拾った気がしてそちらに注意を向ける。
(これは……アユウカスさん?)
思考の流れて来た方向に意識を集中させた事で、壁の向こうにアユウカスの存在を感じ取る。
彼女は、『邪神』との共鳴能力が届くギリギリの位置に隠れてカスタマイズ能力を使い、ガゼッタの戦士の為の武具をせっせと複製生産していた。実に働き者な里巫女様である。
複製したのは普通の鋼鉄製の剣や槍などで、シンハ王の使っている大剣は特殊な金属が必要な事もあって、量産は出来ないようだ。白族王のシンボルでもあるので増やすつもりはないらしい。
そんなアユウカスから零れてくる思考の中に、欲しかったモノが複製出来なくて残念という内容があったので、詳しく探ってみる。
アユウカスは以前、侵攻して来るポルヴァーティアとの戦いの最中、フォンクランクまで出向いて悠介と共闘した事がある。
その時に、悠介がフォンクランクの姫君の為に『浮遊装置内蔵のソファ』という物を作った。それを見ていたアユウカスは、操作法を忘れないうちに同じ物を『自分用に』等と言って作り上げた。
今回はその浮遊ソファ――厳密に言えば、浮遊装置部分を複製量産したかったようだが、一部必要な資材が足りなくて再現出来なかったらしい。
当時は『便利で珍しい乗り物』程度の認識だったが、ポルヴァーティアの魔導技術による恩恵を知るにつけ、国を栄えさせるのに超有用な道具になると気付いたのだ。
(浮遊するソファか~。こんど博士にも教えてあげよう)
魔導船や魔導輪を開発したアンダギー博士なら、自前の魔導具で似た性能のモノを作れるかもしれない。レールの無い暴走ジェットコースター椅子になる可能性もあるが。
魔導重力装置のお披露目と模擬戦は、まだ朝早い内に恙無く終わったようだ。
悠介達は「帰って寝るぞー」とか言いながら、帰国するべく空中庭園の台座に向かう。コウも同行するのでくっ付いていく。
「そんじゃ俺達はこれで」
「うむ、今回は本当に助かった。そちらの元気な姫君や賢王にもよろしくな」
「また来い。歓迎するぞ」
アユウカスとシンハ王達に見送られながら、悠介達闇神隊とコウは、シフトムーブで転移する。
ガゼッタ国は古都パトルティアノーストの中枢塔最上階にある空中庭園から、フォンクランク国の首都サンクアディエットの中心に聳えるヴォルアンス宮殿の一室に瞬間帰国した。
第二控え室という場所らしい帰還先の部屋には、先に送られていた巨大な浄化装置が鎮座している。――その時、悠介から『やらかした』という焦りの気持ちが伝わって来た。
「あ、しまった。宮殿にコウ君連れて来ちゃったよ」
突発的な出撃だった為、シフトムーブの帰還先が宮殿内だった事をうっかり忘れていたらしい。闇神隊の皆も同じようだ。
コウが朔耶に連れられ、レクティマの回収がてらここ狭間世界へ来た当初、悠介はコウを宮殿に案内してヴォレット姫に会わせるつもりだった。
しかし、コウが一晩中腕利き諜報員から諜報して重要機密施設の観光巡りをやるなど自由に伸び伸び過ごしていたら、そのあまりに強力な読心能力を問題視されて、宮殿行きが中止になった経緯がある。
悠介は闇神隊帰還の報せを受けたヴォレット姫がやってくる前に、コウを自邸宅に送ろうと考えていたようだが、宮殿の環境に手を入れた事で姫君のフットワークも強化されていた。
連絡が届いて一分もしない内に上層階から降りて来たようだ。
「戻ったかユースケ! って、うおっなんじゃこれはっ」
「きたか」
部屋に飛び込もうとして、大型機械に阻まれる赤毛ツインテな少女、ヴォレット姫。第二控え室の中央に鎮座していた浄化装置は、舞い消える光の粒を残して忽然と消えた。悠介がシフトムーブで自宅の敷地に移動させたようだ。
そんな不思議現象にも慣れているらしく、ヴォレット姫は特に驚いた様子も見せず話し掛ける。
「ガゼッタで軍事衝突があったそうじゃな。うん? 見慣れぬ子供を連れているな?」
「こんにちはー」
コウを見て、悠介に説明を求めるような表情を向けたヴォレット姫から、ざっと読み取れた情報によると、彼女は既にある程度の事の次第を把握しているようだった。
朔耶に関する情報と同じく、悠介周りの異世界からの来訪者についても大体報告を受けており、コウの事は悠介から直接説明を聞いていた。
そして彼女は、今がチャンスとばかりに『強い想い』を心に浮かべてみせた。コウが心を読み取る事を前提にした思いの丈を念ずる。
その内容は『ユースケ大好きユースケ大好きユースケ大好きユースケ大好きじゃ抱かれたい』という、赤裸々を通り越して人によっては退くかもしれないレベルの強烈な恋慕の想いだった。
そんな気持ちを全く表に感じさせない辺り、下位の者にもフランクに接する親しみ易い性格でありながら、王族としての責任感と矜持もしっかり備えた、非常に芯の強い姫君のようだ。
コウは悠介を振り返って言った。
「おにーさんすごいね」
「ちがうからね?」
何故か悠介からは、朔耶に『ロリキラー』認定された事に対する否定の念が上がっていたが。
その後すぐ、コウは悠介に彼の屋敷へとシフトムーブで送り届けられた。景色が切り替わり、廊下のような場所に降り立つ。
どうやら悠介邸の二階の廊下に出たようだ。先に運ばれた浄化装置は別の場所らしい。
屋敷内の使用人達は半数くらいが動き回っていた。料理の下ごしらえやお茶の準備、掃除洗濯などの雑用等々。
飛び交う雑多な思考をざっと読む限り、皆主人である悠介に対して高い好感と忠誠を持っているようだった。
(しししんちゅうの虫はなしと)
ちらっと悠介から読み取れた『レイフョルドとの駆け引き』という情報を参考に、屋敷の中や周辺にそれらしい思考が流れていないか探ってみたが、密偵達による盗聴や監視は見つからなかった。
フォンクランク国で英雄と称えられながら、常に味方側からも警戒され、監視されていた悠介は、これまで平穏の為にある程度まで受け入れていた。
が、先日レイフョルドと話して、今後は監視の類を明確に拒絶する旨を伝えたらしい。
新生カルパディア大陸の行く末を担う最初の世代として、これまで流され気味でもあった悠介は、自分の立場や影響力に改めて覚悟と自覚を持ったようだ。
それからしばらくして、廊下に一瞬大きな魔力の流れが発生し、悠介がスンを伴ってシフトムーブで転移して来た。ようやく眠れると一息吐いている。
「おかえりー」
「ただいま――って言うのも何か変な気もするな……」
コウの出迎えに苦笑しながら応えた悠介は、ついでこの後の予定について確認した。
「コウ君、例の基地施設を弄れるのは夕方頃からになるけど、それまでどうする?」
「街をてきとーに散歩してくるよ」
巨大なサンクアディエットの街は、フラキウル大陸の魔導大国グランダールの王都トルトリュスと比べても、全く遜色ないくらい活気に満ちている。
基本的に中心の宮殿に近いほど身分の高い人が住む地区となるが、街全体が上へ上へと増築を繰り返して山のような形になっており、上の区画の地下には古い街並みが埋まっている。
以前、夜の散歩を楽しんだ時は、少々普通ではないというか、あまり公には知られていない諜報機関が関わっている密偵達の集合施設のような、特殊な場所ばかり見て回った。なので今回は、極普通に街の彼方此方をじっくり歩いて、観光名所巡りをするつもりだとコウは答えた。
「分かった。それなら夕方に合流して、宮殿の訓練場で作業に入ろう」
「おっけー」
昨晩から徹夜になって大分疲れているであろう悠介とスンが早く休めるようにと、コウは早速街へ繰り出す。
「じゃあ出掛けて来るね」
悠介邸を出たコウは、周囲に監視の思考が漂っていないか気配を探る。すると、かなり遠くから様子を窺っているらしき思念を辛うじて拾えた。
思念というより、ほぼ視線の類だが、明確に観察の意思を感じられる。
悠介から監視の拒否を突き付けられた監視者側の苦肉の策なのだろう。望遠鏡のような道具で様子を窺うだけに止めているようだ。
とりあえず、その視線に目を合わせて手を振っておく。瞬間、微かに感じ取れていた思念が慌てたように乱れた。
(おつとめごくろうさま)
コウは細い思念の主を内心で労うと、まずはこの街一番の観光名所である『展望塔』を目指して、下の区画へと歩き出した。
およそ二十階建てのビルに相当する高さを誇る展望塔は、区画門前広場という露店市場が開かれる場所に聳え立っている。
サンクアディエットの中でも人気の観光名所で、悠介がカスタマイズ・クリエートを使い、文字通り一瞬で立てて見せた建造物だ。元々はヴォレット姫の為に立てたモノらしい。
展望塔の周りは露店場所としてかなり人気が高く、競争率の激しさから場所取りでの揉め事もしばしば起きているそうな。
出入り口には門番が立っており、入場制限をしている。中の移動法は今のところ階段のみだが、近い内にエレベーターを付ける予定らしい。
約三百段もの階段を上り下りするのは大変だが、五階毎に休憩階が設けられていて、そこでは回復系の術を使う『水技』の使い手が、有料で回復業をやっているようだ。
(並んでる人には悪いけど、ボクは奥の手をつかおう)
正面から並んで入り、尚且つ屋上まで階段を行くのは時間が掛かりそうなので、コウは適当な路地に入って少年型を解除すると、早速ガゼッタで報酬に貰った『夢幻甲虫』を使う。
甲虫ゴーレムを瓶から取り出し、異次元倉庫の外に出して憑依すると、展望塔を目指して飛び発った。展望塔の内部にも興味があるので、人の気配が少ない休憩階の窓から中に入る。
意外に広々とした空間が広がる休憩階では、回復業をしている治癒士の他に、展望塔を象った小さい置物の土産屋もあった。
そのまま天井付近を移動してこの階に居る人々をやり過ごし、階段エリアに入ったコウは、そこで少年型に乗り換えて何食わぬ顔で休憩階に踏み入った。
ちなみに、目立つ黒髪は装飾魔術で水色に偽装して水技の民を装っている。
自己回復ができるので回復屋を利用しなくても大丈夫――と見せ掛ける事で、少年型召喚獣の無限のスタミナを誤魔化すのだ。
休憩階を通り過ぎて再び長い階段エリアに入る。階段エリアには窓が無い為か薄暗い。等間隔に設置されたリーンランプという、発光苔を使ったランプが幻想的な色合いで照らし出している。
どんどん上って行くと、階段の途中に座り込んで休んでいる人達が居た。
彼等の傍を通り抜けながら思考を読んでみたところ、休憩階で休んでいると回復屋の売り込みが煩わしいので、静かな階段途中で休むようにしているらしい。
あまり裕福では無い為、お金を払ってまで回復時間の短縮を図ろうとは思わなかったようだ。
(なるほど~。これも世知辛いっていうのかな)
友人グループやカップルに家族連れと、色々な人達が上っている展望塔。
最上階はこれまたシンプルに開けた空間が広がっていた。端の方には後付けのフェンスが張られており、景色を楽しむ人達がぐるりと囲っている。
真ん中辺りにはピラミッドのような全面に階段を持つ三メートルほどの高さの台座が置かれている。ここに上れば、端の方まで行かずともある程度まで地上を見渡せるようになっていた。これも後付けの設備だ。
屋上にも警備の衛士が居て、危ない事をする人が居ないか見張っているので、コウは彼からここのルールを読み取って設備の使い方を学んだ。
少年型の身長の都合で端の方には行かず、コウは真ん中の台座に上って景色を楽しむ。ほぼ同じ高さに、ヴォルアンス宮殿の上層階が見えた。
(すごいなぁ。ガゼッタの中枢塔より高いよね)
遥か遠くには月鏡湖と呼ばれる大きな湖と、ガゼッタ国の古都パトルティアノーストの白い街影が薄ら見えた。が、これは恐らく視点を寄せられるコウにしか見えない。
サンクアディエットの街並みに目を向けると、外周に畑や牧場らしき施設が見えた。
(牧場かー。どんな家畜がいるのか後で見に行こう)
展望塔の景色を堪能したコウは、満足気分で屋上を後にする。階段を下りる途中でまた少年型を解除して夢幻甲虫ゴーレムに憑依すると、休憩階の窓から外に飛び出した。
そのまま街の上空を横切り、牧場のある方向へ飛んで行く。
街並みを見下ろすと、一般区や商業区の広い通りを、バスのような長い車体の乗り合い動力車が走っている。上の区画である貴族街には、自動車サイズの自家用動力車が目立つ。
まだ信号機のような設備は見当たらないが、その内整備されるのだろう。
下街的な一般区の住居が並ぶ一帯では、子供達が小さい動物を追い掛けて狭い路地を走り回っていた。丸っこいその動物は、キナ鳥と呼ばれる走る鳥だという記憶知識が浮かぶ。
一般区を過ぎた外周部分には、無技の民が暮らす無技人街が広がっている。
石畳上に石造りの建物が基本であるサンクアディエットの、外にある街として、ここからは木造の建物が多く並ぶ。
しっかりした造りの家もあるが、殆どは粗末な小屋ばかりで道も狭い。が、徐々に開発が進んでいるらしく、所々に石畳が敷かれた広い道も通っていた。
この無技人街と隣接するように、牧場や畑が広がっているのだ。家畜の世話をしているのも殆どが無技人達のようだった。
(あれは、モーフっていう羊みたいな動物かな?)
もこもこした毛並みの動物が十数頭、牧場の柵の中で草をモシャモシャ食べている。この動物からは毛と乳が摂れて、肉も食されるらしい。
先程のキナ鳥と並んで、カルツィオでも最も飼育されているポピュラーな家畜だ。牧場の上空をぐるりと旋回して長閑な景色を楽しんだ甲虫なコウは、次に下街の投棄場に向かう。
いわゆる街のゴミ捨て場だが、貴族街から出た大型家具なども棄てられており、下街の住人が拾って再利用したりしている。その投棄場に、地下空間への入り口があるらしいのだ。
街の拡大が図られる度に、上へ上へと増築して積み重ねられていったサンクアディエットの地下には、埋められた古い街並みが残っている。
悠介達の記憶情報で見た地下空間は中々の絶景という事で、是非とも直に見物してみたい観光場所である。
ちなみに、普通に立ち入り禁止区域なので不法侵入になるのだが、虫なので問題無い。
投棄場にやって来ると、山積みにされた廃棄物に、それを漁る数人の下街住人。ゴミを解体して処理している作業員の姿もあった。
作業員はゴミを拾っていく住人達に対して特に何か思う事も無く、再利用も薪にも出来なさそうな残骸から炎技や風技、土技などを駆使して細かく破砕し、燃やして処理している。
地下空間への入り口は、少し奥まった壁際にあった。投棄場で遊ぶ現地の子供達が数人、その場所に向かっているようなので、彼等の一人にくっ付いていく。
(さっきキナ鳥を追い掛けてた子達だよね)
子供達は、飼育小屋から逃げ出すなどして野生化したキナ鳥を捕まえては、地下空間でこっそり飼育しているようだ。
主にペットとして飼っているのだが、繁殖して増えれば露店市場で売って小遣いに変えている。中々にしたたかな子供達だった。
地下空間へは、壁の亀裂を拡張して瓦礫で補強したような穴を通る。結構厚みのある壁の穴を通り抜けると、そこには巨大な石柱が幾本も並ぶ、広大な空間が広がっていた。
(おおー)
上の街を支える石柱は、一本の直径が細いモノでも五メートル以上はありそうだ。大きな屋敷などは石で補強して固められ、柱の一部として組み込まれている。
昔の建物や、枯れてはいるが生垣などがほぼそのまま残っていて、そんな風景が遥か遠くまで続いているのだ。まるで古代遺跡のような巨大地下都市空間だった。
暗闇でも遠くまでハッキリ視通せるコウの視点からだと、その絶景ぶりに感慨もひとしおである。
投棄場の入り口に近いこの辺りは、子供達の秘密基地の他にも、結構人が出入りしており、所謂ホームレスに該当する人達が其処彼処にねぐらを作って暮らしている。
所々に水没しているエリアがあり、そこが地下空間の水場にもなっているようだ。甲虫ゴーレムで水没エリアを飛び越えたコウは、人の居ない区域に降り立って少年型に乗り換えた。
明かりも無く、人も居ない、真っ暗な地下の棄てられた街の通りを、コウは一人てくてく歩く。
「うーん、なんだか懐かしい感じ」
コウは何となくバラッセの地下迷宮に居た頃を思い出す。あの迷宮の最下層まで下りた先には、古い街のような建物の跡があり、同じように一部が水没していた。
この地下空間は中心部に行くにつれて、古い時代の街の跡が残っているようだ。特に宮殿の地下ともなると、この国が作られた当時の、それこそ何千年もの昔の街の姿が見られそうである。
悠介達はヴォレット姫と宮殿の地下探索をしているそうなので、フォンクランク国の始まりの街とも言えるそんな場所に、いつか辿り着くのだろう。
(お宝とかは無くても、楽しそうだなぁ)
探検の浪漫を理解するコウは、その時は同行出来たらいいなぁ等と思いつつ引き揚げに掛かる。そろそろ夕刻に差し掛かる頃なので、悠介邸に戻らなければならない。
半日サンクアディエットの観光を楽しんだコウは、少年型を解除して甲虫ゴーレムに憑依すると、地下空間を出て貴族街のお屋敷へと向かうのだった。
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