配信者の消される刻

 遥人と奏人はふたりで『ハルカナチャンネル』という配信サイトのチャンネルを持っていた。
 五感に優れ勘の良い遥人と、奔放で思い切りの良い奏人。
 ふたりのコンビネーションは絶妙で、ネットでも好評であった。
 ある日、配信を終えたふたりは共通の友人である、すわりんの放送を見に行く。
 すわりんは話題のホラーゲーム『サクリファイス・ホスピタル』をプレイする、
 そして謎のコメントに案内されるまま、遥人が止めるのを聞かずにサクリファイス・ホスピタルの地下へと向かった。
 すると遥人のパソコン画面にノイズが入り映像も乱れ、画面の向こうのすわりんは倒れてしまう。
 彼女の家まで助けに向かった遥人、倒れたすわりんは小さく『聖母様』と呟いた。
 遥人はサクリファイス・ホスピタルと聖母様を調べ始める。
 このゲームはいわくつきで、プレイした配信者が次々と配信を止め行方不明になっているという事実を発見する。
 このゲームをプレイしてはいけない、と発信していた少女・土御門神楽とコンタクトを取り、彼女に協力を要請する。サクリファイス・ホスピタルとは、かつて実在した廃病院を丸写ししたゲームなのであった。
 ゲームと廃病院にかけられた呪いを解くために動く遥人と神楽。それに仏教系配信者、太刀風僧正、降霊術を駆使するあかりが加わり、呪いに懐疑的な奏人も連れて実際の廃病院へと向かう。
 そこには数々の怨念や霊、因果と恨みが渦巻いていた。
 少しずつ廃病院を浄化していく一行。そこに立ちはだかる数々の悪意と呪術、心霊。
 迫りくる敵にひとりで立ち向かう太刀風。独房にとらわれてしまう奏人。
 仲間たちとはぐれながらも、立ち止まる事無く向かった地下室で遥人が見たものとは。
 そして、サクリファイス・ホスピタルというゲームを作り上げ、廃病院に呪術を込めた者の真の狙いとは――。  
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