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外伝 ~ヨツバ王国編~
ゴンゾウとダインの連携
「そんな馬鹿な……!!」
「この鎧は風の力で身を守るだけではなく、風の精霊によって守られているのだ。だが……七大魔剣を扱う程の力を持つとは驚かされたぞ。訂正しよう、貴様は確かにあの男にも勝る剣士だ」
「この状況で褒められても嬉しくないわね……」
シズネは雪月花の力を解放した時点で根こそぎの魔力を消耗し、現在は立っているのもやっとだった。ゴウライを倒すために身に着けた力さえもクレナイには及ばず、彼は竜巻を纏わせた大剣を掲げると、シズネに止めを刺そうとした。
「さあ、逝くがいい。闘将の……いや、シズネよ」
「……ここまで、ね」
「うおおおおっ!!」
クレナイの大剣が振り下ろされる寸前、シズネは死を覚悟して目を閉じた直後、クレナイの背後からゴンゾウの咆哮が響き渡る。彼は「鬼人化」を発動させた状態で駆け出し、クレナイの元へ向かう。その異様に変化した彼の姿を見たクレナイは感心した声を上げる。
「ほう、鬼人化か……まだ、その能力を扱える巨人族がいたのか。面白い、正面からこの俺に挑むか!!」
「俺の仲間に、手を出すなぁあああっ!!」
「ゴンゾウ!?止めなさい、迂闊に近づくのは……!!」
暴走したかのように馬鹿正直に正面から迫るゴンゾウの姿を見て、シズネは逃げるように促すが、クレナイはそんな彼に対して大剣を振り翳す。
「ぬんっ!!」
「ぐっ……!?」
「飛べ、ゴンゾウ!!」
クレナイの大剣が正面から振り下ろされた瞬間、ゴンゾウの遥か後方に存在するダインが声を上げた直後、不自然にゴンゾウの身体が浮き上がって振り下ろされる大剣を回避する。その動作にクレナイもシズネも驚愕し、図体が大きく身軽な動作を得意としない巨人族とは思えぬ警戒な動きに動揺を隠せない。
まるで獣人族のように身軽に空中に飛んだゴンゾウの肉体には何時の間にかダインの「影魔法」が纏わりつき、どうやら影を使用してゴンゾウの身体を上空へ浮かばせたらしい。更にダインはゴンゾウを空中で回転させ、十分な勢いを付けさせた状態でクレナイへ向けて降下させる。
「鉄槌!!」
「ぐぅっ!?」
ゴンゾウの両拳が振り落とされ、クレナイの両肩に叩きつけられる。そのあまりの威力にクレナイは右肩が外れ、握り締めていた大剣を手放してしまう。その結果、武器を失ったクレナイにゴンゾウは猛攻を加える。
「拳打!!肘打ち!!乱撃!!」
「ぐはっ!?がはっ、ぐふぅっ!?」
鬼人化を発動させた状態のゴンゾウの攻撃をまともにあびたクレナイは吐血し、大剣に魔力を集中し過ぎたせいで自身を守る「嵐鎧」の魔力の密度が低下した事が仇となり、回避も防御もする暇もない。ゴンゾウはクレナイの身体に組み付き、自身が傷つく事も構わずにクレナイを押し込む。
「うおおおおっ!!」
「ぐぅうっ……舐めるな、小僧がぁっ!!」
クレナイは押し込まれながらも精霊魔法を発動させ、自身が纏う嵐鎧の強化を行う。だが、ゴンゾウは密着しているせいで上手く精霊魔法が扱えず、そのまま魔の草原に存在する大樹の1つに叩きつけられる。
「おおおおおっ!!」
「がああっ!?」
「しょ、将軍!!」
「クレナイ将軍を助けろ!!」
ゴンゾウによって大樹に叩きつけられたクレナイは血反吐を吐き散らし、その様子を見た守備将軍の兵士達が救援に向かおうとしたが、それをコトミンとダインが阻止した。
「させるか!!シャドウ・スリップ!!」
「スラミン、放水!!」
「ぷるっしゃあああっ!!」
『うわぁあああっ!?』
救援に向かおうとした兵士達が転倒し、更にスラミンの放つ大量の冷水を浴びて悲鳴をあげる。他の者達もゴンゾウの邪魔をさせないために動き出し、ミナ、ジャンヌ、ロウガも食い止める。
「ゴンゾウ君の邪魔はさせない!!」
「近づけさせません!!」
「ゴンゾウよ!!お前はクレナイだけに集中しろ!!」
「おおおおっ!!」
「ぐあっ!?」
仲間たちの声援を耳にしてゴンゾウはクレナイの額に頭突きを行い、一刻も早くクレナイを倒すために全力を注ぐ。クレナイの方もゴンゾウを押し返そうと魔力を集中させ、彼の身体を引き剥がそうとする。だが、鬼人化によって限界以上に身体能力を高めたゴンゾウは決してクレナイから離れない。
ゴンゾウは最大の一撃でクレナイを仕留めるために右腕の筋肉を肥大化させ、渾身の力を込めて振り翳す。レナが使用する「弾撃」を参考に作り出した彼の新しい必殺技であり、右腕を回転させながら突き出す。
「砲弾撃!!」
「ぐはぁああああっ!?」
言葉通りに砲弾の如く突き出された拳を受けたクレナイの身体が大樹にめり込み、樹皮に亀裂が走る。ゴンゾウはクレナイの顔面から拳を引き抜くと、そこには仁王立ちの状態で立ち尽くす彼の姿が存在した。意識は失っても尚、戦う意思は衰えないかのように立ち続けるクレナイの姿を見てゴンゾウは息を荒げながらもその場を離れる。
「……クレナイ、お前は漢だった」
最後にそう言い残すと、鬼人化の反動によってゴンゾウは意識を失い、その場に倒れ込む。その光景を見た両軍の兵士達は動きを止め、立ち尽くした状態で気絶したクレナイを見て誰もが唖然とした表情を浮かべた。
「この鎧は風の力で身を守るだけではなく、風の精霊によって守られているのだ。だが……七大魔剣を扱う程の力を持つとは驚かされたぞ。訂正しよう、貴様は確かにあの男にも勝る剣士だ」
「この状況で褒められても嬉しくないわね……」
シズネは雪月花の力を解放した時点で根こそぎの魔力を消耗し、現在は立っているのもやっとだった。ゴウライを倒すために身に着けた力さえもクレナイには及ばず、彼は竜巻を纏わせた大剣を掲げると、シズネに止めを刺そうとした。
「さあ、逝くがいい。闘将の……いや、シズネよ」
「……ここまで、ね」
「うおおおおっ!!」
クレナイの大剣が振り下ろされる寸前、シズネは死を覚悟して目を閉じた直後、クレナイの背後からゴンゾウの咆哮が響き渡る。彼は「鬼人化」を発動させた状態で駆け出し、クレナイの元へ向かう。その異様に変化した彼の姿を見たクレナイは感心した声を上げる。
「ほう、鬼人化か……まだ、その能力を扱える巨人族がいたのか。面白い、正面からこの俺に挑むか!!」
「俺の仲間に、手を出すなぁあああっ!!」
「ゴンゾウ!?止めなさい、迂闊に近づくのは……!!」
暴走したかのように馬鹿正直に正面から迫るゴンゾウの姿を見て、シズネは逃げるように促すが、クレナイはそんな彼に対して大剣を振り翳す。
「ぬんっ!!」
「ぐっ……!?」
「飛べ、ゴンゾウ!!」
クレナイの大剣が正面から振り下ろされた瞬間、ゴンゾウの遥か後方に存在するダインが声を上げた直後、不自然にゴンゾウの身体が浮き上がって振り下ろされる大剣を回避する。その動作にクレナイもシズネも驚愕し、図体が大きく身軽な動作を得意としない巨人族とは思えぬ警戒な動きに動揺を隠せない。
まるで獣人族のように身軽に空中に飛んだゴンゾウの肉体には何時の間にかダインの「影魔法」が纏わりつき、どうやら影を使用してゴンゾウの身体を上空へ浮かばせたらしい。更にダインはゴンゾウを空中で回転させ、十分な勢いを付けさせた状態でクレナイへ向けて降下させる。
「鉄槌!!」
「ぐぅっ!?」
ゴンゾウの両拳が振り落とされ、クレナイの両肩に叩きつけられる。そのあまりの威力にクレナイは右肩が外れ、握り締めていた大剣を手放してしまう。その結果、武器を失ったクレナイにゴンゾウは猛攻を加える。
「拳打!!肘打ち!!乱撃!!」
「ぐはっ!?がはっ、ぐふぅっ!?」
鬼人化を発動させた状態のゴンゾウの攻撃をまともにあびたクレナイは吐血し、大剣に魔力を集中し過ぎたせいで自身を守る「嵐鎧」の魔力の密度が低下した事が仇となり、回避も防御もする暇もない。ゴンゾウはクレナイの身体に組み付き、自身が傷つく事も構わずにクレナイを押し込む。
「うおおおおっ!!」
「ぐぅうっ……舐めるな、小僧がぁっ!!」
クレナイは押し込まれながらも精霊魔法を発動させ、自身が纏う嵐鎧の強化を行う。だが、ゴンゾウは密着しているせいで上手く精霊魔法が扱えず、そのまま魔の草原に存在する大樹の1つに叩きつけられる。
「おおおおおっ!!」
「がああっ!?」
「しょ、将軍!!」
「クレナイ将軍を助けろ!!」
ゴンゾウによって大樹に叩きつけられたクレナイは血反吐を吐き散らし、その様子を見た守備将軍の兵士達が救援に向かおうとしたが、それをコトミンとダインが阻止した。
「させるか!!シャドウ・スリップ!!」
「スラミン、放水!!」
「ぷるっしゃあああっ!!」
『うわぁあああっ!?』
救援に向かおうとした兵士達が転倒し、更にスラミンの放つ大量の冷水を浴びて悲鳴をあげる。他の者達もゴンゾウの邪魔をさせないために動き出し、ミナ、ジャンヌ、ロウガも食い止める。
「ゴンゾウ君の邪魔はさせない!!」
「近づけさせません!!」
「ゴンゾウよ!!お前はクレナイだけに集中しろ!!」
「おおおおっ!!」
「ぐあっ!?」
仲間たちの声援を耳にしてゴンゾウはクレナイの額に頭突きを行い、一刻も早くクレナイを倒すために全力を注ぐ。クレナイの方もゴンゾウを押し返そうと魔力を集中させ、彼の身体を引き剥がそうとする。だが、鬼人化によって限界以上に身体能力を高めたゴンゾウは決してクレナイから離れない。
ゴンゾウは最大の一撃でクレナイを仕留めるために右腕の筋肉を肥大化させ、渾身の力を込めて振り翳す。レナが使用する「弾撃」を参考に作り出した彼の新しい必殺技であり、右腕を回転させながら突き出す。
「砲弾撃!!」
「ぐはぁああああっ!?」
言葉通りに砲弾の如く突き出された拳を受けたクレナイの身体が大樹にめり込み、樹皮に亀裂が走る。ゴンゾウはクレナイの顔面から拳を引き抜くと、そこには仁王立ちの状態で立ち尽くす彼の姿が存在した。意識は失っても尚、戦う意思は衰えないかのように立ち続けるクレナイの姿を見てゴンゾウは息を荒げながらもその場を離れる。
「……クレナイ、お前は漢だった」
最後にそう言い残すと、鬼人化の反動によってゴンゾウは意識を失い、その場に倒れ込む。その光景を見た両軍の兵士達は動きを止め、立ち尽くした状態で気絶したクレナイを見て誰もが唖然とした表情を浮かべた。
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