「あなたは母の代わりじゃない」と拒まれ続けた継母が去った後、実母の命日の白い花が、十二年分遺されていた
「あなたは母の代わりじゃない」。そう言って拒むたび、彼女は静かに頷くだけで、決して母の座を求めなかった。
父が亡くなり、後ろ盾を失ったリーゼロッテは、何も言い残さず屋敷を去る。せいせいした、と思っていた。
けれど、彼女が消えた屋敷で、わたしは見つけてしまう。実母ユーリアの命日に毎年供えられていた白い花の、十二年分の包み紙。実母の故郷料理を古参女中から書き取った、継母の筆跡の覚書。そこには実母の名で「クラーラの好物・薄味に」と記されていた。
わたしが「母を奪おうとしている」と憎んだ人は、わたしのために、亡き母を生かし続けていた。母の代わりになろうとしなかったのではない。なってはいけないと、ずっと自分に禁じていたのだ。
気づいたときには、もう、白い花を渡す相手はどこにもいなかった。
自分では亡くなった実母の為になにもしない癖に、後妻がやると口を出すってどういう神経?
文句は自分が先にやってからお言いなさいな。
初めは幼子でも、十二年も経っていれば出来るようになっているでしょう?
掃除はさすがに令嬢のする事ではないけど使用人はいた筈だから、実母の肖像画の掃除を頼めば良いし……と、ここまで書いて気付いたのですが、普通は使用人がする事ですよね?何故、後妻がしていたのか。
そして、おそらく実母も貴族令嬢だったのですよね?
貴族令嬢が自分で料理なんて許されないはず。貧乏貴族で使用人がいない家だったのかしら?そしてそれは後妻も。
結構、謎だらけの設定。
よくもまあ「母を亡くした可哀想な自分」の武装と、義母に勘違いの憎しみを12年も向けられたなぁと。
最初は子供らしい反発だったとしても、怒りも憎しみも、持ち続けるにはエネルギーが要るのに。
父親は何をしていたんだろうか?
後妻と娘が上手く行っていないのは気づいていただろうに。
20歳にもなる跡継ぎ娘に婚約者が居なかったとは思えないのに。
使用人だって。
意固地になって聞く耳を持たなかったとしても、根気よく諭す者が誰も居なかったのは…。
ヒロイン1人、家の中で女王気取りの裸の王様だったという事か。
この義母、義娘の前以外ではきちんと「奥様」としてやっていたんですよね。
だとしたら、父親が亡くなった途端に宛もなく義母を追い出したとして、ヒロインはかなり評価を落とす事になるだろう。
使用人からの人望も薄そうだし。
ヒロインはどうでも良いけど、義母にはちゃんと幸せが訪れますように。
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