ヒーローは都合よくあらわれない
「ヒーローは、都合よく現れない」
そう思い知ったのは、婚約を破棄され、貴族社会から追放された後だった。
彼女は、婚約者の心を奪った令嬢を傷つけた。
嫉妬も、不安も、未来の公爵夫人という重圧もあった。
けれど、それは誰かを傷つけていい理由にはならない。
全てを失った彼女の前に、物語のようなヒーローは現れなかった。
一方、彼女を捨てた元婚約者は、新しい婚約者との生活の中で気づいていく。
かつて彼女が担っていたものの大きさを初めて知る・・。
けれど、もう時間は戻らない。
初めて、自分の過ちと向き合い、辛い現実を受け入れる。
誰かに救ってもらうのを待つのをやめた・・女性の物語。
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