神に見放された少女は次の世界で制限なしに生きる

 その少女は、運命に彷徨い続けた。居場所などなく、誰からも愛されず、そしてそれに逆らう力さえも、与えられなかった。彼女はあまりにも無力だった。親に見捨てられ、他人からも見放され、ついにはーー
ーー神にも、見放された、ようだったーー
 歩道橋を渡っていた少女は、突然発生した歩道橋の陥落で、息を絶やしたーー、
 ーーはずだった。
 痛みもなく、そこにあるのはただ静寂。自分の死に動揺もなく受け入れ、目を開くとそこにはーー!?
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