卒園アルバム係になっただけなのに

子どもの卒園を控え、主人公の〈私〉は、
保護者として卒園アルバム制作に関わることになる。

名簿の中にあったのは、
かつて想い合い、そして何も言えないまま別れた
――学生時代の元恋人の名前だった。

再会した彼は父親になり、
私もまた、妻として、母としての日常を生きている。
もう恋ではないはずなのに、
同じ写真を選び、同じ画面を覗き込み、
沈黙の距離が近づくたび、心と身体は過去を思い出してしまう。
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