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★一つ残らず俺のもの(少しだけR18)
しおりを挟む見つけた先にはルシアンの頭を胸に抱えて抱きしめるレティシア。
「ウィル、目が覚めたのね?」
レティシアが微笑むも、ウィルフレッドの表情は晴れない。ずかずかと近付き、レティシアの後ろから手を伸ばすと、ぐいっとルシアンから引き離す。
「シアは俺のものだ!」
「兄上・・・」
ルシアンはまだ少し赤みの残った顔でウィルフレッドを見上げる。せっかくレティシアが褒めてくれて、いい気分だったのに邪魔をされた。少しだけ不貞腐れていた。
「ウィル、大人気ないわよ」
「ルシアンだって男だ」
「弟でしょう?」
「そうですよ、兄上、せっかくお義姉様が褒めてくれていたのに」
「だからと言って抱きしめる必要はないだろう!しかも、胸に!胸に・・・」
「む、胸は・・・その・・・柔らかかっ・・・い、いや、なんでもないです!!」
「胆嚢するな!まだ早い!それに、これは!」
むぎゅっ
「えっ?」
「俺のものだ!」
ウィルフレッドの片方の手が、レティシアの胸を鷲掴みにしていた。
「ウィ、ウィル!?」
そのままゆっくりと揉みしだく。
「ウィル、ダメっ!」
「何がダメなんだ?」
次第に反応し始めた乳首を見つけると、服の上から指できゅっと摘む。
「あっ・・・」
思わず漏れてしまった声に、レティシアは顔を真っ赤に染める。部屋の外で、二人きりでもない空間で、しかもルシアンの目の前で。ウィルフレッドは、ニヤリと笑みを浮かべると、乳首を摘んだ指をくりくりと動かす。
「あぅ・・・んっ・・・」
「シア、可愛い声だ・・・」
ウィルフレッドは、レティシアの首に唇を寄せ囁いたかと思えば、舌を這わせてぺろっと舐めあげた。
「んぁ・・・ん・・・ウィル・・・やめて・・・ルシアンが、見てる、じゃない!」
「見てるんじゃい、見せつけてるんだ。これは俺のだ、一つ残らず俺のだってな」
「だからって、こんな、事っ!・・・ひゃぅっ!!」
ウィルフレッドは、レティシアの首に吸い付く。唇が離れた後は、真っ赤に染まっていた。レティシアは顔を真っ赤にして、少しくったりしていた。ウィルフレッドはしっかりと支える。
「ルシアン、お前のお義姉様は体調がすぐれないらしい。身体が疼いているようだからな、寝室に運ばせてもらう。あぁ、心配はするな。俺が適切な処置をするから大丈夫だ。お前にはできないしさせない。シア、顔が真っ赤だぞ?大丈夫か?すぐに良くしてやるからな」
レティシアの頭を自身の胸板に預けさせ、横抱きにして歩き出す。去っていく兄の後ろ姿を見て、そのまま目の前のテーブルに突っ伏したルシアン。両足を擦り合わせるようにモジモジしていた。
「・・・お義姉様の胸・・・柔らかかった・・・うっ・・・」
知らない間に、性教育まがいを施されているルシアンだった。
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次回
あぁ、所在なさげにモジモジしていただろう?
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